サリーガーデン ブログ

ハーモニカ、ギター、パーカッション、など、楽器に親しむ生活
気楽に、気長に‥‥

黒人の歌

2006年09月17日 | 音楽全般
高田渡の関連ということで、キーワード「フォークソング」で検索。
図書館から借りてきたのが、この本。

皆河宗一『アメリカ・フォークソングの世界』岩崎美術社、1971年

第7章が「黒人の歌」で、三つの節からなっている。
1.黒人霊歌
2.ブルース
3.労働歌

ブルースを説明するのに、霊歌と対比されている。

・霊歌は合唱。ブルースはもっぱら独唱
・霊歌はきわめて宗教的。ブルースはしごく世俗的
・霊歌は天国をうたい、死後、天国で見出されるであろう幸福への希望をうたう。ブルースは天国には少しも関心がない。そうかといって、地上に希望があるわけでもない。どうせこの世はという捨て鉢の態度。ブルースが生まれるのは、明るい清潔な場所からではなく、暗いじめじめしたところから
・霊歌は教会、野外集会場などで作られた。ブルースは現実の生活の中から生み出される。
・霊歌は自然界のあらゆる出来事を叙事詩、神の摂理、神からのメッセージと見る。ブルースでは出来事の一つ一つは自分に不幸をもたらすものとして受けとられる。
・霊歌はもともと器楽の伴奏を考えずに作られてうたわれた。ブルースでは、ギター、ピアノ、オーケストラなどの伴奏が必須。

なるほどね。


同じ著者の姉妹書があります。
皆河宗一『アメリカ・フォークソング55話』三一書房、1972年
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