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青春18で北陸旅~その13 大糸線に乗って

2018年10月05日 05時49分49秒 | 泊りがけの旅行
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前回からの続き~

松本に住んでいた1970年代、冬になると信濃大町の先の仁科三湖の湖畔にあったスキー場に行くために
しばしば大糸線にちょいちょい乗った。

とても懐かしい。

隣家の方々と一緒に栂池スキー場に泊まりがけ行ったのが、大糸線の“北限”かなぁ。

だから小谷が「おたに」ではなく「おたり」と発音するのも知っている。

「南小谷から先へ、糸魚川まで乗ってみたい。そこから北陸本線で金沢まで~」という思いはずっとあった。

乗り継ぎがよくなくて果たせないまま、北陸本線が三セク化され、ますます行きづらい区間になってしまった。

まさか、糸魚川から南下することになるとは、自分で意外。

10:20頃、南小谷行の電車がホームに入線。


本数が少ないせいか、車内はそこそこ混んでいた。
(旅行客が多かった)

10:30出発。
姫川に沿って進む。


最初は一級河川にふさわしい太い川幅。


だけど、だんだん細めにそして急峻な流れになっていく。


この流れを利用して、沿線には水力発電所が幾つかある。


大糸線に並行して走る国道148号線を一度だけ、大町から糸魚川に向けて車で移動したことがあるけど、
ン十年ぶりなので、ほぼ初めて見る景色が物珍しかった。

川に沿って走る路線ということで、昨夏に乗った三江線に似た雰囲気はあったけれど、傾斜が全然違ったなぁ。

そして、登り切ったかな~と思ったあたりで、白馬岳登山口の看板。


長野県に入ったなぁと思う。
白馬栂池高原スキー場の看板もあったしね。

11:34 南小谷駅に到着。


ここで、大町方面から来た折り返し電車に乗り継いだ。


私が乗ってきた列車もここで折り返し、糸魚川行きとなる。
大町方面から乗ってきた乗客もここで、乗り継ぐというわけ。

松本行きの列車に乗り込んで、リュックを置いて座席を確保すると、跨線橋を渡って改札の外へ出た。

何でも屋さんが1軒だけあったので、昼食の調達。


って、これしか買わなかったのだけど。

おっきなみそぱん」あまりのインパクトの強さで購入したけど、お味は~ビミョ~
向かい側のシートからドイツ人らしい中年夫婦のビミョ~な視線を感じつつ、必死にかぶりついていた。

12:07 南小谷を出発。

だんだん、記憶にある駅名や風景が出てくる。
 


大糸線を走るリゾート列車「
リゾートビューふるさと」ともすれ違った。
 
青春18きっぷに特急料金で乗れる列車なので、次はこれに乗る旅を計画したいなと思う。

線路脇にリフト乗り場がある佐野坂スキー場(さのさかスキー場)やヤナバスキー場、懐かしかった。
(雪がない状態ではあるけど、面影は昔のまんま)
やなばは2016-2017シーズンから休場になっているみたい。


進行方向右手に湖が見えてきた。

そして、見えてきたのが青木湖。


遠い昔の記憶にあの湖畔にたくさんの人がたむろしていた、ある正月の光景が蘇る。

あの日は親に連れられて青木湖スキー場の入り口まで車でやってきた。
国道からスキー場への脇道に曲がる際に停められ、「ここから先は通行止めです」と。
その理由は「送迎バスが湖に転落したから」。

仕方なく、佐野坂スキー場かヤナバスキー場へ行ったと思うが、困ったのは待ち合わせ。

当時、金沢在住の両親の知人が正月休みを利用して糸魚川方面からやって来ることになっていた。
で、青木湖スキー場で落ち合うことになっていたのだった。

今のように、携帯電話があるわけではないから、連絡をとる術がない。

それで、スキーを早めに切り上げて、国道脇の空き地に駐車して、道路沿いで知人の車を見逃さないように
ずーっと立って待っていたのだった。

当時は視力2.0だったので、けっこう早く発見できる自信があったし、
逆に小さい子が立っていたら、それは目立つし、近づけば私だとわかってもらえるし。

1時間近く、寒い中を立っていたかなぁ。
視界の端に、湖の対岸に人がたくさん立ちすくんでいた光景を見ていた。

幼心に何か大変なことが起こっているんだとはわかっていたけど、どれくらい大変なのかもわからなかった。

知人とは無事に会うことができ、その日は松本市内の自宅に一緒に帰った。

その夜のニュースで大事故だったとわかったし、
おそらく翌々日なのではないかと思うが、新聞にも大きく載って、それを読みあげてもらった気がする。

当事者ではないにしろ、自分が遭遇した大事故というのは初めてだったから、覚えているのかもしれない。

そんなことを思っているうちに、信濃大町にしばし停車。

随分変わったなぁ。

その後は一路、とことこと松本へ。

車内もだんだん混み合ってきた。

穂高は成人してから、2度ほど旅行で泊まりに来た。


随分と様子が変わったなぁ。
泊まったのはペンションやコテージがブームだった頃だったけど、今も気軽に泊まれる宿ってあるかしら?

蕎麦畑と田んぼが並んでいるのは信州らしい光景。


梓川を渡る。


そして、終点の松本駅に到着。
糸魚川を出発してから3時間50分。

長かった~

次回へ続く~

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コメント
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