2007年7~9月に放送された『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』のスペシャルが10月12日(日)21:00~23:15に放送されることが決定しました。
この原作は白泉社「花とゆめ」で1996年から2004年まで連載された人気コミック。単行本は全23巻発売され、現在1700万部の売り上げで、これは少女コミックとしては異例です。
昨年夏に放送された連続ドラマでは、堀北真希が髪を短く切って男装に初挑戦したことや、小栗旬、生田斗真をはじめとした今人気の若手俳優が数多く出演したことで大ヒット。「イケメンブーム」の火付け役となりました。平均視聴率は17.3%、最終回2時間スペシャルは21.0%を記録しました。
また、ネットの世界でも「イケメン」旋風は巻き起こり、フジテレビのホームページでは、初回放送前の2007年6月25日(月)から9月23日(日)まで13週連続第1位を記録。放送終了から1年たった現在もまだ10位以内にランクされ、2008年8月25日(月)現在第7位、アクセス総数は4億980万PV(ページビュー)となっています。週間アクセス数では、2007年8月27日(月)~9月2日(日)にフジテレビホームページ史上最高の3864万PVを記録しました。
そして、今年1月9日(水)と2月6日(水)にポニーキャニオンから発売されたDVD上下巻は8月25日(月)現在、8万5千本の売り上げで、ポニーキャニオンから発売されている連続ドラマのDVDでは現在第1位です。
今回スペシャルドラマで描くのは、連続ドラマで描かれなかった、夏休み最後の空白の一週間。実は、その一週間の間にあんなことも! こんなことも!? 秘かに起きていたのです!!
そしてあの三寮長の卒業式!! 果たして彼らは本当に卒業できるのか?! ほかにも、バレンタインデー・チョコ争奪戦、男だらけの水泳大会、サッカー大会と今回もイベント盛りだくさん!!
さらに、原作で大人気! 個性的なキャラクター・ジュリアや中津の母も登場!
もちろん、瑞稀と佐野の気になるその後の恋の行方も…そして桜咲学園の面々にも新たな恋の予感!!
連続ドラマの勢いを超えるテンションとスピード感のある展開で、みんなで楽しめるスーパーなスペシャルをお届けします!!!
【出演者のコメント】
堀北真希さん
「今回のスペシャルは、あえて続編という形ではなくて、連続ドラマの途中の話なので、見てくださっていた方はすごく気になっているところだと思います。撮影に臨むにあたっては、改めて1話から見直しましたし、(描かれるエピソードが7話と8話の間の話なので)7話と8話のところは特によく見てから髪を切りにいきました(笑)。今回もサッカー大会とか卒業式とか、このドラマらしいイベントもたくさんあります。さらにパワーアップしたテンションで頑張っていますので、楽しみにしていてください。」
小栗旬さん
「久しぶりにみんなの顔をみたら、ホントに男前ばっかりで、そういう意味ではまさに『イケメン♂パラダイス』だなと思いました(笑)。(連続ドラマを)一緒に作っていたメンバーなので、スペシャルをやるにあたっては、何も心配していませんでした。やっているうちに、『ああ、中津とはこのくらいの距離で話していたな』っていう風にすぐ思い出せましたし…。内容の方は…相変わらずハチャメチャですけど、どこのドラマにもないパワーを楽しんでもらえればいいなかな、と思っています。」
生田斗真さん
「メンバーとは久しぶりに再会したんですが、昨日まで連ドラを撮っていたみたいな感覚になりました。この現場は、人数が多いということもあるんですけど、常に明るいし、みんなが引っ張っていってくれるので、僕も常にフルパワーでやれています。今回もお祭り状態ですが、中津的には、ようやくサッカーの試合のシーンが出てきたので、それも楽しみにしておいてください。ぜひ、家族みんなで楽しんでもらえればと思います。」
【ストーリー】
芦屋瑞稀(堀北真希)が「卒業」してから半年が経った―。にもかかわらず、今日も相変わらずの三寮長のもと、相変わらずの面々が、相変わらずのノリで、競い合っていた。
イベントは、「卒業記念! バレンタインデー・チョコ争奪戦!」。ブロッサム学園を含めた女性からいくつチョコをもらえたかを競うのだ。一位には椿校長(松田聖子)から金粉入りチョコがプレゼントされるだけでなく、その年の“キング・オブ・イケメン”の称号が与えられるので、みんなの張り切り具合も尋常じゃない。すると、チョコの数を競い合っていた中津秀一(生田斗真)が佐野泉(小栗旬)に言い寄ってきた。
中津「たくさんのチョコより、本当は瑞稀の一個が欲しかったんじゃねえの?」
佐野「別に…。俺、甘いモン嫌いだし」
中津「相変わらずクールだねェ。ところでさ、前から疑問だったんだけど、お前、いつから瑞稀のコト好きだったの」
佐野は答えない。瑞稀の兄貴が来てから? 合コンしてから? 海の家で離れ離れになったときから? 中津は少しずつ範囲を狭めていく。佐野の反応から、アメリカへ帰ろうとする瑞稀を引き止めたあたりがポイントのようだ。中津は思い出す。7話と8話の間に当たる、瑞稀と過ごした夏休み最後の一週間を…。
瑞稀(堀北真希)の親友・ジュリア(美波)が瑞稀と佐野(小栗旬)のことを心配して学園にやって来る。
(左から)美波、堀北真希、小栗 旬
回想―。佐野「だから、行くなよ」(第7話より抜粋)
佐野と中津の説得により、瑞稀は学園に残ることにした。そして、瑞稀らが戻ると、次のイベントが発表されていた。
難波南(水嶋ヒロ)、茅島大樹(山本裕典)、関目京悟(岡田将生)、中央千里(木村了)らの第2寮生、そして、天王寺恵(石垣佑磨)率いる第1寮、オスカー・M・姫島(姜暢雄)率いる第3寮の見守る中発表されたイベントとは、なんと「男だらけの水泳大会」。
その夜、一人のアメリカ人女性がやってきた。そのアメリカ人はジュリア(美波)といい、瑞稀のアメリカで知り合った親友で、もちろん佐野のことも瑞稀が佐野のために男子校に転入したことも知っていた。ジュリアはしばらく日本に滞在するらしく、二人は久しぶりの再会を喜んだ。しかし彼女の出現は、新たな波乱の幕開けとなった。
さっそく瑞稀を呼び出したジュリアは、瑞稀が男子校に入ってからの経緯を聞いた。そして佐野の気持ちを確かめようと、自分が瑞稀の恋人のフリをして、佐野の反応を見ようと言い出した。瑞稀はあまり気が進まないのだが…。
しかし、恋人として接するジュリアを見て、佐野ではなく別の人間たちが反応した。まずは中津。瑞稀と親しいジュリアに嫉妬していた。次に難波。ファーストコンタクトで自分になびかなかった初めての女性・ジュリアにどうやら惚れてしまったらしい。さらに、難波を慕う中央など連鎖が連鎖を呼び、四重にも五重にもなった関係が構築された。しかし肝心の佐野は意外にも反応が薄く、さすがの瑞稀も落ち込んでいた。佐野は私に興味がないのだろうか…。
そんな中、いよいよ水泳大会が開催された。猿渡教頭(宇梶剛士)や原秋葉(紺野まひる)が審判として参加し、ブロッサム学園を中心とした女子限定の観客が熱いエールを送る。しかし、その観客に混じっていたジュリアは、瑞稀を水着姿にさせないために見学させた佐野を見て、佐野が瑞稀を女と知っているのではないかという疑問を抱く。
競技は水中陣取り合戦。ここでの活躍が半年後のバレンタインデーを左右するといっても過言ではないだけに、寮生も気合充分、手に汗握る大熱戦となった。MVPの選手には、意中の人にキスをしてもらえるという特典つき。天王寺は尼崎カンナ(桐谷美玲)を、関目は阿倍野エリカ(平愛梨)を、難波はジュリアを…とみんなの闘争心に火がついた。もちろん、中津は瑞稀にキスしてもらうつもりだ。中津優勢かと思いきや、ダークホースだった中央が、直前で旗をもぎ取って試合終了。MVPは中央となり、もちろん、キスの相手に選ばれたのは難波だ。ジュリアはそんな男子校特有の悪ノリを嫌悪する。その悪ノリは水泳大会の後片付けにまで及んだ。みんなが帰ろうとした際、ふざけて瑞稀をプールに落としてしまったのだ…。
中津(生田斗真)の母・かの子(萬田久子)の登場で学園に大波乱が!?
萬田久子、水嶋ヒロ、石垣佑磨ほか
瑞稀は佐野によって保健室に運ばれた。そんな佐野の様子を見ていた校医の梅田(上川隆也)は、佐野は瑞稀が女だということを知っていて、さらには瑞稀の存在が佐野にとって特別なものに変わっているのではないか、と思うのだった。
その頃、ジュリアは水泳大会の様子を見て、もし何かの拍子で瑞稀が女だとバレたら瑞稀は傷つくし、これ以上佐野に深入りさせるわけにはいかない。瑞稀をアメリカに連れて帰らなくては、と思うのだった。
水泳大会の片付けを終えて、みんなが寮に戻ってくると、一人の女性が待っていた。口うるさい関西弁のその声を聞いて、中津の表情から血の気が引いていく…その女性は中津の母・かの子(萬田久子)だった。かの子は、中津がプロサッカー選手を目指すことに猛反対していて、来週行われる練習試合で負けたら、家業を継ぐよう約束したらしい。中津は自信満々だが、チームメイトは不安を隠せない。なにせ、相手は黒人が三人もいる優勝候補筆頭の強豪校なのだから。
決戦前日―。とんでもない事態が起こった。対戦相手が、他校と試合がバッティングして来れなくなったというのだ。かの子に事情を話しても納得するわけがないし、これから対戦相手を探すのは無理な話だ。しかし、本心では、かの子に自分がサッカーに打ち込む姿を見てもらいたいと思っていた中津は、必死で対戦相手を探すため、走り回る…。
再び現代に戻って―桜咲学園卒業式。三寮長との別れをみんなが惜しんでいた。すると、そこに…。
この原作は白泉社「花とゆめ」で1996年から2004年まで連載された人気コミック。単行本は全23巻発売され、現在1700万部の売り上げで、これは少女コミックとしては異例です。
昨年夏に放送された連続ドラマでは、堀北真希が髪を短く切って男装に初挑戦したことや、小栗旬、生田斗真をはじめとした今人気の若手俳優が数多く出演したことで大ヒット。「イケメンブーム」の火付け役となりました。平均視聴率は17.3%、最終回2時間スペシャルは21.0%を記録しました。
また、ネットの世界でも「イケメン」旋風は巻き起こり、フジテレビのホームページでは、初回放送前の2007年6月25日(月)から9月23日(日)まで13週連続第1位を記録。放送終了から1年たった現在もまだ10位以内にランクされ、2008年8月25日(月)現在第7位、アクセス総数は4億980万PV(ページビュー)となっています。週間アクセス数では、2007年8月27日(月)~9月2日(日)にフジテレビホームページ史上最高の3864万PVを記録しました。
そして、今年1月9日(水)と2月6日(水)にポニーキャニオンから発売されたDVD上下巻は8月25日(月)現在、8万5千本の売り上げで、ポニーキャニオンから発売されている連続ドラマのDVDでは現在第1位です。
今回スペシャルドラマで描くのは、連続ドラマで描かれなかった、夏休み最後の空白の一週間。実は、その一週間の間にあんなことも! こんなことも!? 秘かに起きていたのです!!
そしてあの三寮長の卒業式!! 果たして彼らは本当に卒業できるのか?! ほかにも、バレンタインデー・チョコ争奪戦、男だらけの水泳大会、サッカー大会と今回もイベント盛りだくさん!!
さらに、原作で大人気! 個性的なキャラクター・ジュリアや中津の母も登場!
もちろん、瑞稀と佐野の気になるその後の恋の行方も…そして桜咲学園の面々にも新たな恋の予感!!
連続ドラマの勢いを超えるテンションとスピード感のある展開で、みんなで楽しめるスーパーなスペシャルをお届けします!!!
【出演者のコメント】
堀北真希さん
「今回のスペシャルは、あえて続編という形ではなくて、連続ドラマの途中の話なので、見てくださっていた方はすごく気になっているところだと思います。撮影に臨むにあたっては、改めて1話から見直しましたし、(描かれるエピソードが7話と8話の間の話なので)7話と8話のところは特によく見てから髪を切りにいきました(笑)。今回もサッカー大会とか卒業式とか、このドラマらしいイベントもたくさんあります。さらにパワーアップしたテンションで頑張っていますので、楽しみにしていてください。」
小栗旬さん
「久しぶりにみんなの顔をみたら、ホントに男前ばっかりで、そういう意味ではまさに『イケメン♂パラダイス』だなと思いました(笑)。(連続ドラマを)一緒に作っていたメンバーなので、スペシャルをやるにあたっては、何も心配していませんでした。やっているうちに、『ああ、中津とはこのくらいの距離で話していたな』っていう風にすぐ思い出せましたし…。内容の方は…相変わらずハチャメチャですけど、どこのドラマにもないパワーを楽しんでもらえればいいなかな、と思っています。」
生田斗真さん
「メンバーとは久しぶりに再会したんですが、昨日まで連ドラを撮っていたみたいな感覚になりました。この現場は、人数が多いということもあるんですけど、常に明るいし、みんなが引っ張っていってくれるので、僕も常にフルパワーでやれています。今回もお祭り状態ですが、中津的には、ようやくサッカーの試合のシーンが出てきたので、それも楽しみにしておいてください。ぜひ、家族みんなで楽しんでもらえればと思います。」
【ストーリー】
芦屋瑞稀(堀北真希)が「卒業」してから半年が経った―。にもかかわらず、今日も相変わらずの三寮長のもと、相変わらずの面々が、相変わらずのノリで、競い合っていた。
イベントは、「卒業記念! バレンタインデー・チョコ争奪戦!」。ブロッサム学園を含めた女性からいくつチョコをもらえたかを競うのだ。一位には椿校長(松田聖子)から金粉入りチョコがプレゼントされるだけでなく、その年の“キング・オブ・イケメン”の称号が与えられるので、みんなの張り切り具合も尋常じゃない。すると、チョコの数を競い合っていた中津秀一(生田斗真)が佐野泉(小栗旬)に言い寄ってきた。
中津「たくさんのチョコより、本当は瑞稀の一個が欲しかったんじゃねえの?」
佐野「別に…。俺、甘いモン嫌いだし」
中津「相変わらずクールだねェ。ところでさ、前から疑問だったんだけど、お前、いつから瑞稀のコト好きだったの」
佐野は答えない。瑞稀の兄貴が来てから? 合コンしてから? 海の家で離れ離れになったときから? 中津は少しずつ範囲を狭めていく。佐野の反応から、アメリカへ帰ろうとする瑞稀を引き止めたあたりがポイントのようだ。中津は思い出す。7話と8話の間に当たる、瑞稀と過ごした夏休み最後の一週間を…。
瑞稀(堀北真希)の親友・ジュリア(美波)が瑞稀と佐野(小栗旬)のことを心配して学園にやって来る。
(左から)美波、堀北真希、小栗 旬
回想―。佐野「だから、行くなよ」(第7話より抜粋)
佐野と中津の説得により、瑞稀は学園に残ることにした。そして、瑞稀らが戻ると、次のイベントが発表されていた。
難波南(水嶋ヒロ)、茅島大樹(山本裕典)、関目京悟(岡田将生)、中央千里(木村了)らの第2寮生、そして、天王寺恵(石垣佑磨)率いる第1寮、オスカー・M・姫島(姜暢雄)率いる第3寮の見守る中発表されたイベントとは、なんと「男だらけの水泳大会」。
その夜、一人のアメリカ人女性がやってきた。そのアメリカ人はジュリア(美波)といい、瑞稀のアメリカで知り合った親友で、もちろん佐野のことも瑞稀が佐野のために男子校に転入したことも知っていた。ジュリアはしばらく日本に滞在するらしく、二人は久しぶりの再会を喜んだ。しかし彼女の出現は、新たな波乱の幕開けとなった。
さっそく瑞稀を呼び出したジュリアは、瑞稀が男子校に入ってからの経緯を聞いた。そして佐野の気持ちを確かめようと、自分が瑞稀の恋人のフリをして、佐野の反応を見ようと言い出した。瑞稀はあまり気が進まないのだが…。
しかし、恋人として接するジュリアを見て、佐野ではなく別の人間たちが反応した。まずは中津。瑞稀と親しいジュリアに嫉妬していた。次に難波。ファーストコンタクトで自分になびかなかった初めての女性・ジュリアにどうやら惚れてしまったらしい。さらに、難波を慕う中央など連鎖が連鎖を呼び、四重にも五重にもなった関係が構築された。しかし肝心の佐野は意外にも反応が薄く、さすがの瑞稀も落ち込んでいた。佐野は私に興味がないのだろうか…。
そんな中、いよいよ水泳大会が開催された。猿渡教頭(宇梶剛士)や原秋葉(紺野まひる)が審判として参加し、ブロッサム学園を中心とした女子限定の観客が熱いエールを送る。しかし、その観客に混じっていたジュリアは、瑞稀を水着姿にさせないために見学させた佐野を見て、佐野が瑞稀を女と知っているのではないかという疑問を抱く。
競技は水中陣取り合戦。ここでの活躍が半年後のバレンタインデーを左右するといっても過言ではないだけに、寮生も気合充分、手に汗握る大熱戦となった。MVPの選手には、意中の人にキスをしてもらえるという特典つき。天王寺は尼崎カンナ(桐谷美玲)を、関目は阿倍野エリカ(平愛梨)を、難波はジュリアを…とみんなの闘争心に火がついた。もちろん、中津は瑞稀にキスしてもらうつもりだ。中津優勢かと思いきや、ダークホースだった中央が、直前で旗をもぎ取って試合終了。MVPは中央となり、もちろん、キスの相手に選ばれたのは難波だ。ジュリアはそんな男子校特有の悪ノリを嫌悪する。その悪ノリは水泳大会の後片付けにまで及んだ。みんなが帰ろうとした際、ふざけて瑞稀をプールに落としてしまったのだ…。
中津(生田斗真)の母・かの子(萬田久子)の登場で学園に大波乱が!?
萬田久子、水嶋ヒロ、石垣佑磨ほか
瑞稀は佐野によって保健室に運ばれた。そんな佐野の様子を見ていた校医の梅田(上川隆也)は、佐野は瑞稀が女だということを知っていて、さらには瑞稀の存在が佐野にとって特別なものに変わっているのではないか、と思うのだった。
その頃、ジュリアは水泳大会の様子を見て、もし何かの拍子で瑞稀が女だとバレたら瑞稀は傷つくし、これ以上佐野に深入りさせるわけにはいかない。瑞稀をアメリカに連れて帰らなくては、と思うのだった。
水泳大会の片付けを終えて、みんなが寮に戻ってくると、一人の女性が待っていた。口うるさい関西弁のその声を聞いて、中津の表情から血の気が引いていく…その女性は中津の母・かの子(萬田久子)だった。かの子は、中津がプロサッカー選手を目指すことに猛反対していて、来週行われる練習試合で負けたら、家業を継ぐよう約束したらしい。中津は自信満々だが、チームメイトは不安を隠せない。なにせ、相手は黒人が三人もいる優勝候補筆頭の強豪校なのだから。
決戦前日―。とんでもない事態が起こった。対戦相手が、他校と試合がバッティングして来れなくなったというのだ。かの子に事情を話しても納得するわけがないし、これから対戦相手を探すのは無理な話だ。しかし、本心では、かの子に自分がサッカーに打ち込む姿を見てもらいたいと思っていた中津は、必死で対戦相手を探すため、走り回る…。
再び現代に戻って―桜咲学園卒業式。三寮長との別れをみんなが惜しんでいた。すると、そこに…。