桜エレガンス着物美人

写真による活動報告

家紋

2021-09-24 18:34:46 | 活動報告
自分の家の紋
『家紋』をご存知ですか?

今、ちょうどお彼岸
お墓参りに行った際に墓石を見てください
家紋が刻まれています



我が家は「丸に一引き」
とってもシルプルです

着物には
紋の付いたものと
紋の付いていないものがあります

紋が付いた着物は格調を求められる場面に着用します

慶弔どちらの場面でも必須です

先程も書きましたが
我が家の家紋はシルプル
少し男らしい(=可愛くない)

華やかな席で着装する着物には
少しばかりアレンジを加えてます



形は(勝手に)少し可愛くアレンジ
色は訪問着に使用されている色から採用
華やかな一つ紋付き訪問着
とても気に入っています





慶弔、どちらでも着装する
黒の道行コート
家紋入りの反物を織ってもらい仕立てました
全体写真ではわかりにくいのですが、地模様として家紋が文様として織られています

こちらも少しばかり可愛くアレンジしてます

他にも女性の紋には
さまざまに遊ぶ「女紋」があります

『紋で遊ぶ』
着物上級者の遊びではありますが
細部までこだわって遊ぶ

着物はとっても奥深いのですね
沼です・・・








夏の着物の着付け

2021-08-02 09:44:27 | きもの着付教室紹介
「夏のきものを着る!」
きものが着られるなら着られる!!
と、思っている方
要注意です

◇夏のきものはスケルトン◇

暑い暑い夏
夏の着物姿に涼を感じたことはありませんか?
他人から「涼しげねぇ〜」と声をかけられたことはありませんか?
そう!夏の着物は透け感が涼をよぶ
つまり!!透けることが大前提としてあるのです



着物を着ると隠れてしまう部分
例えば
衿を合わせた胸元(半衿付け)
腰骨辺りの衿先
下半身下前の折り返し
長襦袢・裾よけの長さ
などなど


気を付けないとぜぇーんぶ見えてしまいますよ!

私の考える薄物(夏物)の着付けは
レベル5(最高峰)

着付け指導中のわたしの口癖は
『※内臓までも美しく!』
※内臓とは内側という意味で臓器のことではありません

モデルさんなど美を追求している方は
化粧・髪型・洋服などの見た目だけでなく
インナーマッスルを鍛えたり
腸内環境を整えたりしていますよね

私は「美しい着物姿」も同じと考えています
当教室の生徒さんには
『見えない部分が大切』と指導しています

「表面・形が作れる」だけでは
いつか壁に突き当たると思うのです

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 
昔、街でお見かけした夏の装いの方!

長襦袢を略されていて
うそつき衿を付けていました
(スケルトンなので見えました)
補正には手ぬぐい
背中から脇にかけて手ぬぐいの柄・豆絞とどこぞの商店の名前が読めました
(スケルトンなので見えました 帯も低かったので・・・)
裾よけの裾には幅広めのレース
洗濯したままのようでクシャクシャに縮れて丸まったまま
ふくらはぎが足袋の口まで丸見えでした
(スケルトン・・・)

思わずこちらが申し訳なくなり目を逸しましたが(全部見た後で)
夏のきもののスケルトンの恐ろしさを痛感した出来事でした

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 

皆さんに恐ろしさを植えつけたいわけではありません

この記事を読んで
一度自身の着付けを立ち返って
夏でも冬でもいつでも
『内臓までも美しい着物姿』
について考えてみるキッカケとなれたら嬉しいです

皆さんの着付け教室への概念は
「きものを着る方法・順番を伝えたら終わり」
と考えていませんか?




◆きもの着付教室◆では

きものの着方(手順・方法)だけで終わらない
『エレガントな着物姿を目指した着付け教室』

既にきものを着て楽しんでいる方も
これから初めてきものについて学ぼうと考えている方も

一緒に楽しく
着物美人を目指しましょう





衣替え《令和編》

2021-06-15 18:55:39 | 活動報告
「令和時代の衣替え事情」

「衣替え」きもの教本では
□10〜5月[袷の着物]
□6月・9月[単衣の着物]
□7〜8月[薄物の着物]
と、記載されています

が!!
地球温暖化問題が唱えられてから早20年
特に数年前からの気温の上昇に対する衣替えに苦慮している方も多いと思います

この記事では「令和の衣替え方法」の提案を
同じ着物で2つのコーディネートで紹介します


↑2つの違いがわかりますか?
ヒントは長襦袢!


着物は「下井紬」
長野県の織元さんが
現代の気候に対応出来るようにと
従来品には無かった反物を創意工夫されています


【参考写真】
画像で違いが見えますか?
縞模様に見えています経糸(たていと)が
規則的に抜かれているので
【↑一重】向こう側が透けて見える程薄くなっています
薄物(夏用)では無いのですが
単衣と薄物の中間としての使用を提案した反物と私は理解しています

実例1 5月上旬
[きもの教本→袷の着物]

単衣の着物「下井紬」
八寸名古屋帯「津軽こぎん刺し」

このコーディネートのポイントは[長襦袢]です
【参考写真の「麻の長襦袢」】
炭のように黒に近い灰色の本麻の長襦袢(夏用)を着装することで
透け感をおさえて【↑参考写真「二重部分」】
暑さを緩和する事の出来る
最強アイテムです
※夏用の長襦袢ですが半衿は袷用を付けています
下着は全て夏物です



実例2 6月中旬
[きもの教本→単衣の着物]

単衣の着物「下井紬」
八寸名古屋帯「手織り絽」(夏用帯)

コーディネートのポイントは
着物以外の全てのアイテムが夏物です
長襦袢は麻の白色
半衿・帯揚げ・下着・・・

夏への準備万端です

実際に6月上旬で30度に近くなった陽気の日もありました
そんな日は迷わず夏物を着装します
命が大切ですから・・・
これから増々気候の変化は
今までの常識を外れる事が多くなると予想します
そしてマスク着用・・・
せっかくの着物姿も
体調を崩してはいけません

私は『着付け講師』として
常に大切にしている事があります

□「型破り」→知っていて崩すこと
□「型無し」→知らないで崩すこと

なので私は
冒頭に記載しました
きもの教本の「衣替え」を
しっかり学んで!
考えて!
現代の気候に合わせて変化・対応してゆく!
楽しみながら「型破り」に挑んでゆきます!!












きものコーディネート《着物一枚に帯・・》

2021-05-19 21:37:44 | 活動報告
《着物一枚に帯三本》
聞いたことありますか?
きものに関心深い方は聞いたことのある言葉かと思いますが
初めて聞く方も多いと思います

意味は、諸説ありますが
「江戸小紋や色無地に
フォーマル・セミフォーマル・カジュアルの三本の帯を合わせて
一枚の着物を幅広い場面で着用する」

そんなコーディネートテクニックを表現した言葉でもあるようですが

この記事で伝えたい私の解釈は
「一枚の着物に三本の帯(だけでなく)
複数の帯と小物の取り合わせで
雰囲気の違うコーディネートを楽しむ」と言うことです

過去に出逢った生徒さんには
必ず購入した時の「帯と着物と小物類」の組合せで
着用している方が多くいらっしゃいました
(一枚の着物に対して、いつも全く同じコーディネイトで着用している)

きものの事を勉強して知れば
もっともっとたくさんのコーディネートで装う事が出来るようになります

『きもの一枚に
 帯も小物も 無限 

※今回紹介の格調は全てカジュアルです
※小物類とは帯揚げ&帯締めです


着物は小紋
黒い帯で全体を引き締め
小物類は着物と同化させる色

着物と類似色の帯
小物類の色で引き締め

全体にやさしいトーンでまとめた




着物は小紋




着物は紬の無地
ワントーンコーデ+差し色ワインレッド

ワントーンコーデ
スーツのように着物を着るイメージ


私は同じ着物でも
出来るだけ毎回違うコーディネイトになるように考えています
小物1つでも色を替えてみたりしています
季節によって・・・
出掛ける場所によって・・・
会う相手によって・・・
コーディネイトのポイントは様々です

たくさんのコーディネートを楽しむ為に必要な事

まずは
着物・帯・小物類の格調をしっかりを学ぶ

あとは
好きな色柄
似合う色
自身の気分があがる
などなど
お好みのコーディネートをすれば良いのです

きものを着ることとは・・・
着られるようになるだけがゴールではなく

きものを着ている事が
気分を高めて幸せな時を過ごせるように

一緒に学んで楽しみませんか

半衿付け

2021-04-16 11:25:03 | きもの着付教室紹介
※この記事は『半衿の付け方・手順』を説明する内容ではございません



「着物を自分で着られる」

それは・・・
当教室、私の考える定義は

【自分で着物一式の管理&お手入れを実践出来ます】も含みます!!

具体的には
『着物たためます』
『半衿を付ける事が出来ます』
などです

当教室では
「半衿付け」は最初のお稽古で指導いたします
しかし!多くの生徒さん達から聞かれる声は

「半衿の付け方を忘れてしまった」
「上手くいかないのでもう一度習いたい」

このような声のあがる多くは
[半衿付けの経験不足のままの時間の経過]が主な要因と思われます

・半衿付けの説明ノートだけで実践を、なかなか行わなかったり
・説明直後に出来たが、本当の意味では理解していないまま時を過ごしてしまったり

記憶と記録
それだけでは1度目は出来ても
その後の再現はなかなか難しいようです


「もう一度習いたい」と声をあげるもう一つの要因
[経験を積んだからこその疑問や向上心]

こちらは指導者としては嬉しい要望です
初心者の時は言われた通りで満足していたものも
次第に材質の違いや自分らしさやを追求してゆくと疑問点が浮かぶ事は当然の流れです
その域に到達された生徒さんの成長に頬を緩めながらも
更なる「半衿付け」のお稽古が出来ることは喜び以外の何ものでもありません

さて!前置きが長くなりましたが

当教室では
最初の「半衿付け」内容がわからなくなってしまった場合も!
スキル向上による「半衿付け」内容も!!
随時対応いたします


ちなみに私個人の半衿付けには様々なこだわり
ご・ざ・い・ま・す

1番のこだわり
それは衣紋の内側に波打つようなシワやタルミを出来るだけ残さない!



他にもいろいろありますが
写真はあえて何やっているかの説明無しでのせています




もちろん衣紋の抜き加減・後ろ姿のアーチ加減も半衿付けの段階から連動させるように計算して付けています



半衿以外にも
三河木綿の縫い付けるタイプの衿芯と
プラスチック製の差し込むタイプの衿芯を併用しています








先が読みづらい世の中ですが・・・
こんなときだからこそ
じっくり基本を思い出して取り組んでみるのも良いのかと思います
そしていつか必ず来る
明るい自由な世の中になったときには
レベルアップした着物姿でお出掛けいたしましょう♪♪♪