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桜エレガンス着物美人

写真による活動報告

家紋

2021-09-24 18:34:46 | 活動報告
自分の家の紋
『家紋』をご存知ですか?

今、ちょうどお彼岸
お墓参りに行った際に墓石を見てください
家紋が刻まれています



我が家は「丸に一引き」
とってもシルプルです

着物には
紋の付いたものと
紋の付いていないものがあります

紋が付いた着物は格調を求められる場面に着用します

慶弔どちらの場面でも必須です

先程も書きましたが
我が家の家紋はシルプル
少し男らしい(=可愛くない)

華やかな席で着装する着物には
少しばかりアレンジを加えてます



形は(勝手に)少し可愛くアレンジ
色は訪問着に使用されている色から採用
華やかな一つ紋付き訪問着
とても気に入っています





慶弔、どちらでも着装する
黒の道行コート
家紋入りの反物を織ってもらい仕立てました
全体写真ではわかりにくいのですが、地模様として家紋が文様として織られています

こちらも少しばかり可愛くアレンジしてます

他にも女性の紋には
さまざまに遊ぶ「女紋」があります

『紋で遊ぶ』
着物上級者の遊びではありますが
細部までこだわって遊ぶ

着物はとっても奥深いのですね
沼です・・・








衣替え《令和編》

2021-06-15 18:55:39 | 活動報告
「令和時代の衣替え事情」

「衣替え」きもの教本では
□10〜5月[袷の着物]
□6月・9月[単衣の着物]
□7〜8月[薄物の着物]
と、記載されています

が!!
地球温暖化問題が唱えられてから早20年
特に数年前からの気温の上昇に対する衣替えに苦慮している方も多いと思います

この記事では「令和の衣替え方法」の提案を
同じ着物で2つのコーディネートで紹介します


↑2つの違いがわかりますか?
ヒントは長襦袢!


着物は「下井紬」
長野県の織元さんが
現代の気候に対応出来るようにと
従来品には無かった反物を創意工夫されています


【参考写真】
画像で違いが見えますか?
縞模様に見えています経糸(たていと)が
規則的に抜かれているので
【↑一重】向こう側が透けて見える程薄くなっています
薄物(夏用)では無いのですが
単衣と薄物の中間としての使用を提案した反物と私は理解しています

実例1 5月上旬
[きもの教本→袷の着物]

単衣の着物「下井紬」
八寸名古屋帯「津軽こぎん刺し」

このコーディネートのポイントは[長襦袢]です
【参考写真の「麻の長襦袢」】
炭のように黒に近い灰色の本麻の長襦袢(夏用)を着装することで
透け感をおさえて【↑参考写真「二重部分」】
暑さを緩和する事の出来る
最強アイテムです
※夏用の長襦袢ですが半衿は袷用を付けています
下着は全て夏物です



実例2 6月中旬
[きもの教本→単衣の着物]

単衣の着物「下井紬」
八寸名古屋帯「手織り絽」(夏用帯)

コーディネートのポイントは
着物以外の全てのアイテムが夏物です
長襦袢は麻の白色
半衿・帯揚げ・下着・・・

夏への準備万端です

実際に6月上旬で30度に近くなった陽気の日もありました
そんな日は迷わず夏物を着装します
命が大切ですから・・・
これから増々気候の変化は
今までの常識を外れる事が多くなると予想します
そしてマスク着用・・・
せっかくの着物姿も
体調を崩してはいけません

私は『着付け講師』として
常に大切にしている事があります

□「型破り」→知っていて崩すこと
□「型無し」→知らないで崩すこと

なので私は
冒頭に記載しました
きもの教本の「衣替え」を
しっかり学んで!
考えて!
現代の気候に合わせて変化・対応してゆく!
楽しみながら「型破り」に挑んでゆきます!!












きものコーディネート《着物一枚に帯・・》

2021-05-19 21:37:44 | 活動報告
《着物一枚に帯三本》
聞いたことありますか?
きものに関心深い方は聞いたことのある言葉かと思いますが
初めて聞く方も多いと思います

意味は、諸説ありますが
「江戸小紋や色無地に
フォーマル・セミフォーマル・カジュアルの三本の帯を合わせて
一枚の着物を幅広い場面で着用する」

そんなコーディネートテクニックを表現した言葉でもあるようですが

この記事で伝えたい私の解釈は
「一枚の着物に三本の帯(だけでなく)
複数の帯と小物の取り合わせで
雰囲気の違うコーディネートを楽しむ」と言うことです

過去に出逢った生徒さんには
必ず購入した時の「帯と着物と小物類」の組合せで
着用している方が多くいらっしゃいました
(一枚の着物に対して、いつも全く同じコーディネイトで着用している)

きものの事を勉強して知れば
もっともっとたくさんのコーディネートで装う事が出来るようになります

『きもの一枚に
 帯も小物も 無限 

※今回紹介の格調は全てカジュアルです
※小物類とは帯揚げ&帯締めです


着物は小紋
黒い帯で全体を引き締め
小物類は着物と同化させる色

着物と類似色の帯
小物類の色で引き締め

全体にやさしいトーンでまとめた




着物は小紋




着物は紬の無地
ワントーンコーデ+差し色ワインレッド

ワントーンコーデ
スーツのように着物を着るイメージ


私は同じ着物でも
出来るだけ毎回違うコーディネイトになるように考えています
小物1つでも色を替えてみたりしています
季節によって・・・
出掛ける場所によって・・・
会う相手によって・・・
コーディネイトのポイントは様々です

たくさんのコーディネートを楽しむ為に必要な事

まずは
着物・帯・小物類の格調をしっかりを学ぶ

あとは
好きな色柄
似合う色
自身の気分があがる
などなど
お好みのコーディネートをすれば良いのです

きものを着ることとは・・・
着られるようになるだけがゴールではなく

きものを着ている事が
気分を高めて幸せな時を過ごせるように

一緒に学んで楽しみませんか

リメイクシリーズ『兵児帯』

2021-03-09 11:30:50 | 活動報告
すっかり着物を着る人が少なくなってしまった昨今
和装品をリメイクして
洋服にしたり
バック等の小物を作ったり
つるし雛のような人形の材料としたり
『現代風に使えるモノ』にかえる話をよく耳にします

私がこのブログで『リメイクシリーズ』と称して紹介している記事は全て
そのままでは使用しないと思われる
でも大切な思い出がつまったモノを
『着物姿で使用出来るモノ』へのリメイクを紹介しています

今回のリメイクは
《男物の兵児帯》

私の父親は家では365日和装で過ごしておりました
とは言っても95%は浴衣
つまり部屋着&パジャマが浴衣だったのです

残り5%の時に愛用していた
『総絞りの兵児帯』
シミなどの汚れが多くありますが手放すことは考えられず
何とか使用できないかとリメイクすることにしました



《ショール》にしました



※色が上手く出ていませんが
写真左側が「総絞りの兵児帯」
右側写真は「絞りを全て伸ばした状態」

絞った職人さんの事を思うと
伸ばしてしまう事に躊躇はありましたが
伸ばしてなお!!絞りの技術の正確さがよくわかり
一層の愛着がわきました


ショールにするにあたり
縁の始末には少しこだわりました

兵児帯の端にあった二段のラインを利用して
ショールの両端のアクセントとしました


兵児帯の両端の無地を幅広く折返して
(ショールは裏と言っても事実上は両面見えますから)
反対側のアクセントとしました

無地には目立つ変色があるのですが
それも思い出として
そのまま使用することにしました



実際に着装してみて・・・
市販されているショールよりもカナリ薄手で軽いです
でも「絹」の温もり感はあります
そこが実に良い!!

これからの時期
防寒着は必要なくなり
羽織が活躍するかと思いますが
私はすぐに汗をかいてしまうので着脱が安易な「ショール派」です

脱いだ時にかさ張らない「兵児帯ショール」はバックの中にも入ります
重さも全く感じません
着物姿の時は荷物の多さが気になりますが
その心配もクリアーです

想像以上・予想を超えて実用性に長けていると思います


実はもう1本!父親の兵児帯をショールにしました



こちらは兵児帯を半分に切断
2枚並べて縫いつないでもらいました
いたってシンプルな作りですが
仕立て職人さんの見事なツナギ目のおかげで
デザイン性がググッとあがり
素敵に仕上がったと自負しております


《男性用の兵児帯》
我が家ではしまっておくだけのモノでしたが

《ショール》をかけてのお出掛けが待ち遠しいです








自作の帯締め制作・組紐実習

2021-02-03 19:46:39 | 活動報告
首都圏などに出ているコロナ禍による緊急事態宣言が延長されました

当教室エリアは対象外ですが、緊張感を持って過ごす日々が続いています

新しい年を迎えて一ヶ月
おうち時間が増え
年末年始から個人用の組紐制作に取組んでいました



↑写真は『御岳組』

2年ほど前に制作した『御岳組』が、とても使い勝手が良かったので『第二弾』の制作です
↓2年前の制作過程写真です






似ているようでも
ちょっと違う
色味の違いをどのようなコーディネートにするか
今からワクワク楽しみです

ちなみに2年前に制作した帯締めのコーディネートの1つは↓↓



組紐制作完成後には
使用する❜楽しみ❜があります

制作準備には
完成後のコーディネートを念頭に
デザインを考え色糸選び


糸を選ぶ過程も❜楽しみ❜のひとつです



毎年『道明』の組紐作品展会場にて販売される糸を悩みに悩んで購入するのですが
昨年は東京に行くことを自粛
今年は行けるといいなぁ


さて! 当教室では希望する生徒さんには【組紐実習】のカリキュラムがあります

今年最初のお稽古は【組紐実習】でした



生徒Hさんの作品です
『八つ組』
手持ちの「ちりめんの帯揚げ」に合わせた色糸をチョイス
セットで購入したかのように色が合いました

楽しくコーディネートして
上手にキモノを着て
お出掛けする日が
今からとっても❜楽しみ❜ですね