報告が前後しますが、2021年2月1日、アカメが再捕されています。このアカメ、2020年11月14日に前田尚俊さんが釣りあげて標識放流した個体でした。
2月2日に桂浜水族館から電話で連絡をいただきました。その時はすでに死んでいて、冷蔵保存されていました。このアカメ、歩行者が波打ち際で発見し
桂浜水族館に連絡されたそうで、水族館の担当者がかけつけると、すでに衰弱しており搬送中に死んだそうです。翌3日引き取りにいってきました。
アカメの情報
最初の情報
日時:2020.11.14 朝3:30
釣人:前田 尚俊さん
全長:127.5cm
体長:113cm
重量:34kg
場所:浦戸湾流入河川
再捕時の情報
日時:2021.2.1
全長:133cm(計測時点では死亡して、下顎が伸びたまま硬直しており放流からの経過日数48日からして、この計測値は不正確)
体長:113cm
重量:34kg
場所:高知市長浜海岸
標識放流されたアカメが死んだのはこれが2例目です。
1例目は1995年7月16日に矢野将寛さんが釣ったアカメに程野 昇さんが標識を装着、放流されたものを長野博光が釣ったものです。
放流したときの全長は88cmで、1996年6月20日、私が再捕したとき放流から339日が経過しており全長は92センチで4cm大きくなっていました。
なぜこのアカメが死んだかというと、私が食べてしまったからです。料理しているときはじめてタグに気づきました。タグにはたくさんの海藻が付着生育しており、
見つけたときこれは一体何だ?と思ったものです。当時の私は標識放流調査というものに関心もなくタグについてもほとんど無知でした。
27年も昔のことです。
以来、標識放流調査に関わり現在に至るのですが、私たち(アカメと自然を豊かにする会他)が関わったアカメは560個体を超えています。
現在、確認されている標識魚が死んだ個体数は2例(1例は私が殺した)です。当時は釣った魚は美味しく頂いたくというのが当たり前でアカメもそうでした。
ご協力いただいた桂浜水族館のスタッフのみなさん 大変お世話になりありがとうございました。
桂浜水族館のアカメ展示水槽の上に飾られた巨大なオブジェ(レプリカ)?
展示水槽のアカメたちが整列して出迎えてくれました。