こんにちは
イケメン王宮のバレンタインイベント、アランのスウィートエンドです
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アランに渡すためのチョコを用意し、私は中庭を訪れていた。
(今日中に、アランに渡せればいいんだけど・・・・・・)
考えながら空を見上げていると、不意に声をかけられる。
???「カレンちゃん」
振り返ると、そこにはロベールさんの姿があった。
ロベール「お城に、また噂が流れてるみたいだね」
「えっ」
(また・・・・・・!?)
思わず息を呑むと、ロベールさんがくすっと笑みを浮かべる。
ロベール「今度はロマンスではないみたいだけど」
「え?」
詳しく尋ねると、
騎士団長が遠征で功績を残したという噂だった。
(それって、もしかして・・・・・・)
はっとして顔を上げると、ロベールさんが目を細める。
ロベール「これでもう、誰も一介の騎士の噂なんてしなくなるだろうね」
私ははっと息を呑み、レオの言葉を思い出した。
レオ「スキャンダルに足る男になる作戦みたいだよ。アランらしいね」
(アラン・・・・・・)
私は笑みを浮かべ、ロベールさんに頷いてみせた。
そして、その夜・・・―。
私はアランを待っている間に、机に突っ伏して眠ってしまった。
夢うつつの中で、誰かの優しい声が響いてくる。
???「カレン・・・・・・」
(この声って・・・・・・)
机に伏して眠っていた私は、ゆっくりと身体を起こす。
見上げるとそこには、アランの姿があった。
アラン「お前、寝るならちゃんと寝ろよ」
呆れたように言うアランを見上げ、私は口を開く。
(アランを待っている間に、眠ってしまったんだ)
「ごめんなさい。でも・・・・・・」
アラン「・・・・・・・・・・・・」
私を見おろし、アランが悪戯っぽい笑みを浮かべて聞いた。
アラン「なに」
私は静かに立ち上がり、正面を向いて告げる。
「お帰りなさい、アラン」
するとアランがふっと目を細め、私の身体を抱き寄せた。
アラン「・・・・・・ただいま」
アランの胸の中で、私はぎゅっとその腕を掴んだ。
「・・・・・・っ」
(アランの、香りだ・・・・・・)
やがてアランの手が私の腰元まで降り、わずかに身体が離れた。
そっと見上げると、アランが顔を寄せる。
私も自然に、目を閉じていた。
「ん・・・・・・」
重なった唇からは熱い吐息がこぼれ、
私の開いた唇を、アランが軽く舐めあげる。
唇を離すと、アランがぽつりと呟いた。
アラン「・・・・・・お前、なんかいい匂いする」
「え・・・・・・?」
顔を寄せ、アランがくんくんと匂いを嗅ぐ。
その仕草に顔を赤く染めると、私はふと思い出した。
「あ。チョコかな・・・・・・」
(用意した時に、香りが移ったのかな・・・・・・?)
私はテーブルの上に置いたままだったチョコを取り、アランに差しだす。
「はい、アラン」
アラン「・・・・・・・・・・・・」
黙ったまま受け取ったアランが早速包みを開け、中のチョコを口に含んだ。
アラン「ん。美味いよ」
アランが笑みを浮かべて呟く。
(良かった・・・・・・)
アランの姿を見上げ、私はほっと胸をなで下ろした。
「本当にチョコが好きなんだね」
アラン「・・・・・・なんで、そう思うんだよ」
指先についたチョコを舐め、アランが私を見おろす。
「だって」
(本当に美味しそうに、食べてるから・・・・・・)
アラン「・・・・・・・・・・・・」
思っていると、アランが腕を伸ばして私の肩に触れた。
「アラン?」
両腕を肩に乗せ、アランが私の顔を覗きこむ。
アラン「もっと好きなもん、あるんだけど」
「え・・・・・・?」
アランが私の顔を覗きこみ、悪戯っぽい笑みを浮かべている。
じっと見上げると、アランが不意に唇を重ねた。
「・・・・・・んっ」
音をたてる甘いキスに、私は目を瞬かせる。
(アラン・・・・・・?)
唇がゆっくりと離れると、アランが間近から私の目を見た。
アラン「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
(もしかして、アランの好きなものって・・・・・・)
私がかあっと顔を赤くすると、満足したようにアランが笑う。
アラン「なんだと思う?当ててみろよ」
「そ、それは・・・・・・」
(当たっていても、外れていても恥ずかしい)
黙ったままでいるとアランが額を合わせ、
もう一度、ついばむようなキスをした。
「・・・・・・っ」
アラン「早くしろよ」
アランに急かされ、私は微かに震える唇を開く。
「・・・・・・・・・・・・」
「あの・・・・・・キス、とか?」
アラン「・・・・・・・・・・・・」
掠れた私の声に、アランがふっと笑みを浮かべた。
アラン「ふうん。そう思うのかよ」
「・・・・・・!」
アランの言葉に、私は耳までもを熱く火照らせた。
(ち、違ったのかな・・・・・・)
恥ずかしさに顔をうつむかせると、アランの手が私の顎を取る。
そして軽く上向かせると、唇を重ねた。
「んっ・・・・・・っ・・・」
アランの舌が唇を割り、私は思わず声を上げる。
するとアランが音をたてて舌を離し、私を見おろしささやいた。
アラン「正解だけど」
そうして腰元を抱えあげると、私の身体をベッドまで運んでいく。
「あ・・・・・・」
ベッドに降ろされ見上げると、アランが片膝をついた。
アラン「お前はどうなんだって・・・・・・聞くまでもないか」
アランが軽く首を傾げ、くすっと喉をならすように笑う。
アラン「好きだよな」
「・・・・・・え?」
アランが私の頬に手を添え、告げた。
アラン「こんな顔してるし」
「・・・・・・っ・・・」
アランはにやりと笑みを浮かべると、もう一度唇を重ねる。
そうしてキスを繰り返しながら、私の肩を押した。
「ん・・・っ・・・・・・」
アランの指先が、ドレスの上から身体をたどる。
その触れるか触れないかの仕草に、身体が震えた。
アラン「・・・・・・次噂になったら、今度こそおおっぴらに見せつけてやるよ」
アラン「お前は、俺のものだってな」
「・・・・・・え」
(それって・・・・・・)
アランが耳元で、低くささやく。
アラン「いいだろ?」
耳をくすぐるアランの吐息に、私は微かに頷いて答えるしかなかった・・・。
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以上です
イケメン王宮のバレンタインイベント、アランのスウィートエンドです
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アランに渡すためのチョコを用意し、私は中庭を訪れていた。
(今日中に、アランに渡せればいいんだけど・・・・・・)
考えながら空を見上げていると、不意に声をかけられる。
???「カレンちゃん」
振り返ると、そこにはロベールさんの姿があった。
ロベール「お城に、また噂が流れてるみたいだね」
「えっ」
(また・・・・・・!?)
思わず息を呑むと、ロベールさんがくすっと笑みを浮かべる。
ロベール「今度はロマンスではないみたいだけど」
「え?」
詳しく尋ねると、
騎士団長が遠征で功績を残したという噂だった。
(それって、もしかして・・・・・・)
はっとして顔を上げると、ロベールさんが目を細める。
ロベール「これでもう、誰も一介の騎士の噂なんてしなくなるだろうね」
私ははっと息を呑み、レオの言葉を思い出した。
レオ「スキャンダルに足る男になる作戦みたいだよ。アランらしいね」
(アラン・・・・・・)
私は笑みを浮かべ、ロベールさんに頷いてみせた。
そして、その夜・・・―。
私はアランを待っている間に、机に突っ伏して眠ってしまった。
夢うつつの中で、誰かの優しい声が響いてくる。
???「カレン・・・・・・」
(この声って・・・・・・)
机に伏して眠っていた私は、ゆっくりと身体を起こす。
見上げるとそこには、アランの姿があった。
アラン「お前、寝るならちゃんと寝ろよ」
呆れたように言うアランを見上げ、私は口を開く。
(アランを待っている間に、眠ってしまったんだ)
「ごめんなさい。でも・・・・・・」
アラン「・・・・・・・・・・・・」
私を見おろし、アランが悪戯っぽい笑みを浮かべて聞いた。
アラン「なに」
私は静かに立ち上がり、正面を向いて告げる。
「お帰りなさい、アラン」
するとアランがふっと目を細め、私の身体を抱き寄せた。
アラン「・・・・・・ただいま」
アランの胸の中で、私はぎゅっとその腕を掴んだ。
「・・・・・・っ」
(アランの、香りだ・・・・・・)
やがてアランの手が私の腰元まで降り、わずかに身体が離れた。
そっと見上げると、アランが顔を寄せる。
私も自然に、目を閉じていた。
「ん・・・・・・」
重なった唇からは熱い吐息がこぼれ、
私の開いた唇を、アランが軽く舐めあげる。
唇を離すと、アランがぽつりと呟いた。
アラン「・・・・・・お前、なんかいい匂いする」
「え・・・・・・?」
顔を寄せ、アランがくんくんと匂いを嗅ぐ。
その仕草に顔を赤く染めると、私はふと思い出した。
「あ。チョコかな・・・・・・」
(用意した時に、香りが移ったのかな・・・・・・?)
私はテーブルの上に置いたままだったチョコを取り、アランに差しだす。
「はい、アラン」
アラン「・・・・・・・・・・・・」
黙ったまま受け取ったアランが早速包みを開け、中のチョコを口に含んだ。
アラン「ん。美味いよ」
アランが笑みを浮かべて呟く。
(良かった・・・・・・)
アランの姿を見上げ、私はほっと胸をなで下ろした。
「本当にチョコが好きなんだね」
アラン「・・・・・・なんで、そう思うんだよ」
指先についたチョコを舐め、アランが私を見おろす。
「だって」
(本当に美味しそうに、食べてるから・・・・・・)
アラン「・・・・・・・・・・・・」
思っていると、アランが腕を伸ばして私の肩に触れた。
「アラン?」
両腕を肩に乗せ、アランが私の顔を覗きこむ。
アラン「もっと好きなもん、あるんだけど」
「え・・・・・・?」
アランが私の顔を覗きこみ、悪戯っぽい笑みを浮かべている。
じっと見上げると、アランが不意に唇を重ねた。
「・・・・・・んっ」
音をたてる甘いキスに、私は目を瞬かせる。
(アラン・・・・・・?)
唇がゆっくりと離れると、アランが間近から私の目を見た。
アラン「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
(もしかして、アランの好きなものって・・・・・・)
私がかあっと顔を赤くすると、満足したようにアランが笑う。
アラン「なんだと思う?当ててみろよ」
「そ、それは・・・・・・」
(当たっていても、外れていても恥ずかしい)
黙ったままでいるとアランが額を合わせ、
もう一度、ついばむようなキスをした。
「・・・・・・っ」
アラン「早くしろよ」
アランに急かされ、私は微かに震える唇を開く。
「・・・・・・・・・・・・」
「あの・・・・・・キス、とか?」
アラン「・・・・・・・・・・・・」
掠れた私の声に、アランがふっと笑みを浮かべた。
アラン「ふうん。そう思うのかよ」
「・・・・・・!」
アランの言葉に、私は耳までもを熱く火照らせた。
(ち、違ったのかな・・・・・・)
恥ずかしさに顔をうつむかせると、アランの手が私の顎を取る。
そして軽く上向かせると、唇を重ねた。
「んっ・・・・・・っ・・・」
アランの舌が唇を割り、私は思わず声を上げる。
するとアランが音をたてて舌を離し、私を見おろしささやいた。
アラン「正解だけど」
そうして腰元を抱えあげると、私の身体をベッドまで運んでいく。
「あ・・・・・・」
ベッドに降ろされ見上げると、アランが片膝をついた。
アラン「お前はどうなんだって・・・・・・聞くまでもないか」
アランが軽く首を傾げ、くすっと喉をならすように笑う。
アラン「好きだよな」
「・・・・・・え?」
アランが私の頬に手を添え、告げた。
アラン「こんな顔してるし」
「・・・・・・っ・・・」
アランはにやりと笑みを浮かべると、もう一度唇を重ねる。
そうしてキスを繰り返しながら、私の肩を押した。
「ん・・・っ・・・・・・」
アランの指先が、ドレスの上から身体をたどる。
その触れるか触れないかの仕草に、身体が震えた。
アラン「・・・・・・次噂になったら、今度こそおおっぴらに見せつけてやるよ」
アラン「お前は、俺のものだってな」
「・・・・・・え」
(それって・・・・・・)
アランが耳元で、低くささやく。
アラン「いいだろ?」
耳をくすぐるアランの吐息に、私は微かに頷いて答えるしかなかった・・・。
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以上です