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iPhone版イケメン王宮にハマりました!!現在攻略中ー(^^)

*双子とBirthday Party レオ編 Premiere End*

2014-02-01 09:37:30 | イケメン王宮☆双子とBirthday Party
イケメン王宮、「双子とBirthday Party」

レオ編 プレミアエンドです



以下ネタバレ





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手を引かれるまま、私は城の廊下へとやってきた。

(あっ……)

ふとあることを思い出し、ぴたりと足を止める。

(今日中に、プレゼントのケーキを渡さなくちゃ)

「あの…レオ」

レオ「ん?」

「用事があるから、一度部屋に戻ってもいい?」

レオ「分かった。じゃあ、途中まで送るよ」

「ありがとう」



部屋へ戻り、私は急いで昨夜用意したケーキを取り出した。

赤いリボンのかけられた箱を手に、もう一度思いを込める。

(レオへの感謝の気持ちを込めて…)

(喜んでもらえるといいな)

するとその時――レオが部屋の中に入り、

手まねきするのが見えた。

(あれ…どうしたんだろう?)

プレゼントをチェストに置いてそっと近づくと…、

「わっ……」

腕を引き、身体ごと抱きとめられてしまった。

レオ「しー、少し静かにしてて」



後ろから抱き締められるような姿勢で、私たちは息を潜めた。

ドキドキと高鳴る鼓動が伝わってしまいそうな距離に、

私は身体中が熱くなるのを感じる。

「………」

すると扉の向こう側で、足音が通り過ぎる音が聞こえた。

レオ「ごめんね、カレンちゃん」

レオ「誰か来ちゃって、外で待てなかった」

レオはそう言って私の頭をぽんぽんっと撫でる。

(それにしても……)

「わざわざ私を呼ばなくてもよかったんじゃ…」

素朴な疑問を口にすると、レオは眉を寄せて言葉を返す。

レオ「ばれたか」



「え?」

レオ「待てなくて、誰かだ来てちょうどいいと思ったんだ」

レオはそう言って抱き寄せる腕に力を込める。

レオ「カレンちゃんにこうする口実」

レオ「もう用事は済んだ?」

耳元に唇を寄せそっと囁くように聞いた。

その言葉でチェストに置かれているプレゼントを思い出す。

「まだちょっと……」

(あ……!)

ちょうどその時、良い考えが思いついた。

「レオ、ちょっと目閉じててくれる?」

レオ「目?」

「うん」

レオは少し不思議そうな顔をするも、

頬を緩め、コクリと頷いた。

レオ「分かった」




目を閉じてもらったまま、

私たちはレオの部屋へとやってきた。

レオ「………」

レオをソファに座らせ、私はチェストの上にケーキを準備する。

「レオ、いいよ」

するとレオがゆっくりと目を開いて……。

レオ「………」

「お誕生日おめでとう、レオ」

レオ「驚いたな」

レオ「これを作ってたの?」

「うん、レオがキッチンに来たときばれてしまいそうで困ったけど」

私は苦笑しながら昨日の行動を説明する。

レオ「ありがとう」

するとレオは、嬉しそうに私の頬にキスを返した。

レオ「消していいの?」

「うん」

レオはお祝いのロウソクを一気に吹き消す。

部屋が僅かに暗くなると同時に、ポツリと呟いた。

レオ「やばいな」

「え?」

レオ「すごく嬉しい」

レオはそう言ってうっすら頬を染める。

(レオでも、赤くなることあるんだ)

「可愛い…」

思わずくすっと微笑むと、レオがふっと口角を上げた。

レオ「だったら、可愛いかどうか試してみる?」

「ちょっ…レオ……」

レオは私の身体をひょいと片膝に乗せ、横抱きにして視線を合わせる。

思わず胸板に手をつくと、近づいた耳元にそっと息がかかった。

レオ「食べさせて、カレンちゃん」

「えっ……」

突然のお願いに驚き目を瞬かせるも、

私は言われたとおりフォークでケーキを一口すくい、レオの口へと運ぶ。

レオ「こうして食べると、もっとおいしいね」

するとレオは、私の指先についたクリームをぺろりと舐めた。

「…レオっ……!」

指先から伝わる甘い感覚に私はびくっと肩を震わせる。

レオ「せっかくのケーキがもったいないから」

レオはそう言って意味あり気に微笑むと、

もう一度私の指先に口づけた。

レオ「甘くておいしい」



「…んっ……」

刺激に思わず小さく声を漏らすと、

レオはさらに悪戯な微笑みを深め…、

レオ「でも、こっちのほうがもっと甘そう」



レオは右手で引きよせるように、私の顎をすくい上げ、そっと唇を重ねた。

「んっ……」

重なる唇の隙間から、レオの熱い舌がねじ込まれる。

頭を甘い刺激に翻弄されながら、私は口づけに応えていった。

レオ「カレンちゃん…」

身体を離すと、

レオはそのままソファーへと私の身体を押し倒した。

その体勢のままシャツのボタンを外していく。

「レオ……」

目の前に広がる素肌に私は胸の奥がさらに熱くなるのを感じた。

恥ずかしさが込み上げ思わず俯きがちに目を背けると、

レオ「だーめ、ちゃんとこっち見て」



レオ「そんな顔しても、もう止められないよ」

レオは私の身体を組み敷くと、見下ろすようにして言った。

そうして、耳元に唇を寄せ、

レオ「カレンちゃんのおかげで、素敵な誕生日になったよ」

レオ「ありがとう。俺の可愛いプリンセス」



優しく痺れるようなキスが唇に触れた。

(レオが喜んでくれると、心から嬉しく思ってしまう)

(私って、本当にレオのことが……)

私は愛おしい思いを返すように、レオの首へと手を回す。

「好きだよ、レオ」



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おわり

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*双子とBirthday Party レオ編 Sweet End*

2014-01-31 09:34:28 | イケメン王宮☆双子とBirthday Party
イケメン王宮、「双子とBirthday Party」

レオ編 スウィートエンドです



以下ネタバレ





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レオに手を引かれるままに歩いていると…、

不意に目の前が暗くなり、くらりと目眩がした。

(あれ……?)

「待って、レオ」

レオ「ん?」

振り向くレオを見上げるも、

真っ直ぐ立つことができず、腕にもたれかかってしまう。

「少し、ふらふらする……」

(ここ数日いろいろ準備してたから、少し疲れてしまったのかも)

レオ「…カレンちゃん、もしかして……」

心配そうに覗き込むレオの声を聞きながら、段々と私の意識は遠のいていった…。



(……あれ?……)

真夜中に目を覚ますと、私はレオの温かな腕の中にいた。

(私、あの時中庭で倒れてしまったんだ…)

レオ「ん……」

起こしてしまったのか、

振り返ると、ゆっくりとレオが目を開けて……。

レオ「ん……起きた?」

目を開けたレオは、腕の中の私を見下ろして微笑んだ。

「ごめん、私……」

(お酒のせいか少しふらふらして、それで……)

「せっかくの誕生日なのに…」

レオ「いいよ、楽しませてもらったし」

「え?」

レオの視線に、私は自分がネグリジェに着替えていることに気が付いた。

(もしかして、着替えさせてくれて…!?)

顔を真っ赤に染めて目を瞬かせると、

レオ「だめだった?」



「ううん、そんなことないけど…」

レオが着替えさせてくれたことを想像すると、

恥ずかしさで耳まで熱くなってしまう。

(楽しかったって……)

思わずまつ毛を伏せると、

レオはその様子に気がついたのかからかうように言った。

レオ「何も見てないから大丈夫。…って言いたいところだけど」

「え?」

そう言って肩を引き寄せ、耳元にそっと囁きかける。

レオ「全部、見ちゃった」



「……!」

「レオっ……」

その言葉に思わず目の前の肩を押すと、

レオは吹き出すように笑って言った。

レオ「そんなに恥ずかしがらなくても」

レオ「俺、もう何度もカレンちゃんの裸見てるんだけど」

「それは、そうだけど……」

(いつまでも恥ずかしいなんて、おかしいのかな)

答えながらもふと思い直し、ぽつりと呟きを返す。

「変かな…?」

その素直な返事に、レオは一層笑みを深めて答える。

レオ「んーよく分からないけど、俺は嬉しいよ」

レオ「恥じらうカレンちゃん可愛いし」

そう耳元に囁きかけ、私の髪を優しく梳いていく。

レオ「だけど、今日は俺の誕生日だから」

レオ「もっと、見せてほしいな…カレンちゃんのこと」

悪戯な瞳で呟いたレオは、髪を撫でていた指先を

そのままそっとネグリジェのリボンへと伸ばした……。

「レオっ……」

そのまま、するりとリボンが解かれてしまった。

レオ「しょうがないな、そんなに恥ずかしいなら」

レオ「俺が先に脱いであげるよ」



「えっ……」

そう言って自ら、シャツのボタンを外していく。

レオ「これで、一緒でしょ?」



「…っ……」

目の前に広がる大きな素肌に私は顔を真っ赤に染めて俯いた。

(なんだか、うまくレオに丸めこまれてるのかもしれないけど…)

レオ「カレンちゃんも脱いで」

(こんな風に言われたら、断れない…)

「うん……」

私は言われるままに、ドキドキしながらもネグリジェに手をかけた……。


やがて素肌をレオの瞳に映すと、

レオ「…カレンちゃん」

レオの唇がそっと優しく重なった。

手と手を絡ませ、ベッドの軋む音が部屋に響いていく。

「レオっ……」

頬を掠めていくレオの熱い息に、胸の奥が甘く疼くのがわかった。

レオ「カレンちゃん、好きだよ」

「うん……」

重なる素肌に幾度となく鼓動が跳ねていった…―。


「レオ、お誕生日おめでとう」

幸せな時間の続きに――

私は作ったバースデーケーキをプレゼントした。

レオ「ありがとう」

レオはフォークで一口食べると、嬉しそうに言った。

レオ「おいしいよ」

「良かった」

その笑顔を見つめ、私の胸にも喜びが広がっていく。

レオ「カレンちゃんが側にいてくれて、幸せだな」

レオ「本当にありがとう」



レオはそう言ってちゅっと私の頬にキスを落とした。

「レオ……」

ストレートな愛情表現に少し照れながら、心には安堵感が込み上げる。

(次の誕生日も、こうやってお祝い出来るといいな)

「私も、レオが側にいてくれて幸せ」

私は思いを返すように、自らもレオの頬へと唇を寄せた…。



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おわり


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*双子とBirthday Party レオ編 第3話*

2014-01-30 09:11:19 | イケメン王宮☆双子とBirthday Party
イケメン王宮、「双子とBirthday Party」

レオ編の第3話です



以下ネタバレ





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作業で汚れないようにと、

レオは私のブレスレットに手を伸ばす。

レオ「…なかなか、外れないな」

眉を寄せ苦戦する姿が愛おしくて、私はくすっと笑って指を差した。

「これは、ここで外せるの」

そう言って、ブレスレットを外して見せる。

レオ「へー、そうなんだ」

「うん」

見上げると、思ったよりも間近にレオの顔があった。

二人の視線がぶつかり頬を赤く染める私を見つめながら、

レオがふっと微笑んで言う。

レオ「今日、アランが来たよ」

「えっ」

(もしかして……)

「仲直りできたの?」

小さく頷くレオを見つめ、私はほっと胸を撫で下ろした。

「良かった」

レオ「カレンちゃんのおかげでね」

思わず頬を綻ばせると、レオはそっと私の頬を両手で包みこんだ。

レオ「それだけ言って帰ろうと思ったけど、」

レオ「なんだかカレンちゃんの事見てたら…」

レオは静かに呟くと、

ゆっくりと顔を近づけ触れるだけの優しいキスを落とす。

レオ「帰りたくなくなった」

「レオっ……」

不意のことでぱっと目を瞬かせると、

レオはくすっと意地悪に笑って身体を離す。

レオ「本当は、もっと触れたいけど」

レオ「今はカレンちゃんも忙しいみたいだし…」

レオ「今は、これだけにしておく」

そう言って私の腰を抱き、もう一度…今度は深く唇を重ねていった。

「……っ…」

角度を変えて何度も重ねられる唇に、

私は瞳を閉じ、応えていく。


レオ「……今日はここまで」



レオは身体を離すと、微笑みを残し部屋を後にした……。




そうして迎えた、誕生日パーティー当日…―


暖かな日差しが降り注ぐ中、

会場には続々と人が集まっていた。

(たくさんの人たちが来てくれて、本当に良かった)

ふと視線を移すと、アランとレオが並んでいる。

アラン「……」

レオ「……」

(本当に、仲直りできたみたいで良かった)

二人に会話はないものの、距離感がその仲の良さを垣間見せる。


私はグラスを手に、来賓の人たちに一礼して口を開いた。

「皆さま、本日はお集り頂きありがとうございます」

「レオとアランの誕生日に、乾杯」

その言葉を合図に、

会場には、シャンパンのコルクが抜かれる音が響き渡った…―。


レオ「二人で祝われるのも悪くないね」

外の空気を吸いに来たレオは、中庭にアランの姿を見つけて話しかける。

その言葉に、アランはふっと笑みをこぼし眉をひそめた。

アラン「あんたが一人の女にここまでなるとはな」

レオ「カレンちゃんのこと?」

アランらしい不器用な物言いに、レオも笑って言葉を返した。

レオ「特別だからね、カレンちゃんは……」



やがてパーティーが終わると、

来客の対応に追われていた私は、酔い冷ましにバルコニーへ出た。

(誕生日パーティー、成功して良かったな)

二人の様子を思い出し、思わず口元が綻ぶ。

(あとは……)

(昨晩作ったケーキを、レオに渡すだけ)

室内へ戻ろうと身体を反転させたその時…。

横からふわりとショールがかけられた。

レオ「こんなところにずっといたら、風邪ひいちゃうよ」



「レオ……」

青いコサージュがあしらわれたショールにそっと触れる。

(私のショール…寒いと思って持ってきてくれたんだ)

「ありがとう、レオ」

レオの優しさを身にしみて感じ、にっこりと微笑みを返す。

レオ「いいえ」

そう言ってレオは、肩を抱き寄せた。

レオ「パーティーも楽しかったけど」

レオ「俺、カレンちゃんと二人っきりで過ごしたいかも」

「え?」

レオの言葉に驚いて見上げると、

真っ直ぐな視線とぶつかった。

レオ「やっぱり、誕生日は好きな人に祝われたいから」

“好きな人”と呼ばれることを少しくすぐったく感じるも、

胸に喜びが込み上げてくる。

「私も…レオに渡したいものがあるんだ」

レオ「それは楽しみだな」

レオはそう言っていつもの笑顔で微笑むと、

レオ「じゃあ、中に入ろう」

「うん」

振り返り、すっと手を差し出して言った。

レオ「おいで、カレンちゃん」

私はレオの手をとり、導かれるままに歩いていく…―。



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レオの部屋で過ごす→プレミアエンド

私の部屋で過ごす→スウィートエンド です

*双子とBirthday Party レオ編 第2話*

2014-01-29 19:46:05 | イケメン王宮☆双子とBirthday Party
明日からバレンタインイベントが始まりますね

今年も楽しみです


それではイケメン王宮、「双子とBirthday Party」

レオ編の第2話です



以下ネタバレ





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レオ「お仕置きしちゃおうかな」



そう囁くレオの唇が耳元へと近づいてきて…、

「…っ……」

そのまま、甘く耳たぶを噛まれてしまった。

「レオっ……」

顔を真っ赤に染め慌てて目の前の肩を押すと、

レオは、ふっと悪戯に笑いながら答える。

レオ「さっきみたいなとこ」

レオ「カレンちゃんに、あまり見られたくなかったんだけどな」

そう言って、苦く微笑んで見せた。

レオ「だからお仕置き」

その笑顔に、私は胸の奥が熱く疼くのを感じる。

(少しも恥ずかしいことではないのに…)

「…レオの優しいところ、好きだよ」

素直な気持ちを伝えたくて思いのまま口にすると、

レオは目を一瞬驚いたように見開いて、優しく私の頬を撫でた。

レオ「ありがとう」

そのままゆっくりと顎を引きよせ、触れるように唇を重ねた…。




翌日のこと……。


私は公務に備え、

いつものように、アランに馬術を教えてもらっていた。

アラン「今日は、このくらいでいんじゃねえか」

馬から私の身体を下ろし、アランはふうっと息をつく。

「ありがとう、アラン……」

「あの…、レオのことで、この後少し話せるかな?」

アラン「………」


(アランに、ちゃんと説明しなくちゃ…)

馬場の椅子に腰掛け、私は昨日のことを話し始めた。

「誕生日パーティーもあるし…それに何よりも」

「レオもアランと仲直りしたいと思っていると思うんだけど…」

一通り事の成り行きを話すと、

アラン「…ったく、あいつも余計なことしやがって」

アランはそう低く呟いて、ため息をついた。

アラン「別に喧嘩したくてしてるわけじゃねえよ」

アラン「官僚たちが騒いでるんだったら、俺だってそれなりに考える」

(アラン……)

アランの真摯な表情に、私は確かな思いを感じた。

(やっぱり…二人とも、ちゃんと話し合えば分かり合えるはず)



馬術の練習を終え――

私は、公務の合間にレオの執務室を訪ねた……。


執務室を訪ねると、レオが不思議そうに顔を出す。

レオ「どうかした?カレンちゃん」

近づくレオの顔を見上げ、私は意を決して口を開いた。

「やっぱりアランと話し合いをした方がいいと思って…」

「話し合えば、きっと分かるから」

アランの表情を思い出し、

まっすぐな瞳で心からの思いを伝える。

すると、しばしの沈黙の後――レオは軽く息をついて言った。

レオ「分かった」

レオ「いつもだけど…カレンちゃんには、敵わないな」

その口元には僅かに微笑みの色が浮かんでいた。



カレンが部屋を出てからしばらくして、

再び扉が叩かれた。

レオ「どうぞ」

レオが扉を開くと、そこにはアランの姿があった。

アラン「………」

その姿を見て、

レオの頭にはすぐにカレンの言葉が思い出される。

アランを招き入れたレオは困ったように笑って、聞いた。

レオ「カレンちゃんが、何か話したの?」

アラン「ああ、あんたもおせっかいな奴が好きなんだな」

レオ「…可愛い彼女でしょ?」



いつもの調子で言葉を返すレオに、アランもふっと笑みをこぼす。


そうして、椅子に腰かけて話を切り出した。

アラン「さっさと用件済まして帰るから」

アラン「話はだいたい分かってんだろ」




その日の夜…―。

「よし…!」

すべての公務を終え、

私はキッチンでレシピの本を広げた。

(明日は誕生日パーティーだから、ケーキを作っておこう)

意気込んで腕まくりをしたその時…。

???「こんな時間に、何してるの?」

背中から誰かに声をかけられた。

声のする方へ振り返ると、そこにはレオが立っていた。

「あ、レオっ……」

慌てて後ろ手にレシピ本を隠す。

レオ「こんな遅くに、一人で何しているの?」

「……えっと……」

(ケーキのことは、まだ言いたくない…)

「何してるのかは…聞かないでほしいかも」

ごまかし切れずに小さく呟くと、レオはくすっと笑って言った。

レオ「分かった」

レオ「だけど、一つだけいい?」

「え?」

レオはそう言って近づくと、そっと私の手を引き寄せる。

レオ「このままだと、せっかく綺麗なブレスレットが汚れちゃうよ」

そう言って、レオの細く長い指先が、私の手首に優しく触れた……。



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つづきます


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*双子とBirthday Party レオ編 第1話*

2014-01-27 09:42:24 | イケメン王宮☆双子とBirthday Party
イケメン王宮、「双子とBirthday Party」

レオ編の第1話です



以下ネタバレ





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僅かに感じる二人の張り詰めた空気に、私は…―

レオに声をかけた。


「レオ、今のは……」

レオ「ん?ちょっとした、兄弟ゲンカ」

「えっ」

レオ「心配することないよ。よくあることだから」

レオはにっこりいつもの笑顔を見せると、

不思議そうに首を傾げて聞いた。

レオ「それより、どうかしたの?」

アランとのことが気になるも、

私は尋ねられた通りに用件を伝える。

「二人の誕生日パーティーのことなんだけど」

「レオは何か食べたいものとかある?」

レオ「んー俺は…」

一瞬考えるような仕草を見せたレオは、

僅かに目を細めると、

後ろからふわりと私の身体を抱きしめて言った。

レオ「カレンちゃんの好きなものがいいかな」

「私の好きなもの?」

レオ「うん」

レオは私の髪に顔を埋めながら、静かに頷きを返す。

(そんなのでいいのかな……)

意外な答えに思案を巡らせていると、

レオは抱きしめる腕に力を込め、口を開いた。

レオ「カレンちゃん、今日は休日なんでしょ」

レオ「もしよかったら、少し出かけない?」




そう言ってレオが連れて来てくれたのは、

お城近くにある花の丘だった。

差し込む日差しは、1月とは思えないほど温かい。


レオ「今日は、気持ちがいいな」

レオは大きく伸びをして微笑むと、

木陰に柔らかな布を敷いてくれた。

レオ「はい、どうぞ」

その上に二人並んで腰を下ろす。

レオ「たまには、こういう休日もいいかもね」

「うん」

微笑み合う二人の髪を、穏やかな風が優しく揺らしていく。

(レオとこうして過ごしていると、幸せだな)

(誕生日パーティーは、レオに喜んでもらえるように頑張ろう)

ぼんやりそんなことを考えていると、

どうしても昨日のアランとレオの様子が思い出されてしまう。

「ねえ、レオ…私に何か出来る事はないかな?」

レオ「ん?」

「やっぱり、アランと仲違いしたままだといけないと思うから」

「何か出来る事があれば、言ってほしい」

その言葉を受け、レオはぽんっと私の頭に手を置いて尋ねる。

レオ「それって、甘えていいってこと?」



(えっ……?)

私は首を傾げながら、

「う、うん……」

小さく頷きを返した。

レオ「じゃあ、お言葉に甘えて」



そう言ってレオは、私の膝にそっと頭を寄せた。

「レオ……?」

驚いて尋ねるも、

レオは心地よさそうに目を閉じた。

レオ「少しこうさせて」

膝枕に頭を乗せ、レオは静かに言った。

(なんだか、はぐらかされた感じもするけど……)

そんなことを考えながらそっと頭に触れてみる。

(レオなりに頼ってくれているのかな)


―レオ「ん?ちょっとした、兄弟ゲンカ」

―レオ「心配することないよ。よくあることだから」


(誕生日パーティーまでに、仲直りできるといいな)

見ると、レオの銀色の髪が暖かな風に吹かれ、キラキラと揺れていた。




その日の夜…―。一人廊下を歩いていると、

執務室の方から微かな声が聞こえてきた。

(あれ……?)

扉の前で足を止め、耳を澄ませてみる。

すると、中から聞き覚えのある声が響いてきた…。


執務室の中では――

ちょうど、レオと官僚が話し合いをしているところだった。

官僚「無断で城を抜け出す騎士を黙認するとは、」

官僚「アラン隊長にも、処分を下さないといけないだろう」

ため息混じりにそう呟く官僚に、レオは丁寧な口調で言葉を返す。

レオ「彼はちゃんと理由があって判断をしたまでだと思いますが」

レオ「城を抜け出した騎士は日頃の素行も良く、信頼していたと聞いていますし」


(知らなかった…レオがアランをかばっていたなんて)

(やっぱり、二人の喧嘩はすれ違いが原因なんだ…)

すると、その時…。

話し合いを終え、部屋の中から官僚が出てきた。

(あっ……)

官僚「これはこれは、プリンセス」

軽く会釈し、官僚が立ち去っていく。

決まり悪く、その場から動けずにいると…、

後ろから、レオが驚いたように顔を出した。

レオ「カレンちゃん…?」

廊下に顔を出したレオは私を中へと招き入れた。

そして困ったように眉を寄せ、口を開く。

レオ「さっきの話、聞こえちゃった?」

その問いに、私はこくりと頷きを返した。

「歩いていたら、聞こえてきちゃって…」

「勝手に聞いたりして、ごめんね」

(ちょうど、気になっていたアランとの話だったから……)

レオ「そうだね……」

レオはしばらくの間考えるように背を向けると、

くるりと振り返り、眼鏡を外しながらこちらへと歩いてくる。

レオ「許さないと言ったら、どうする?」



「えっ……」

そのまま壁際まで追い込むと、

私の背に手をついて顔を覗き込んで言った。

レオ「お仕置きしちゃおうかな」



にっこり微笑んだレオの顔がゆっくり近づいてきて……。




---------------------


続きます