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*イケメン王宮 バレンタイン×スキャンダル ルイ攻略 ストーリー②*

2013-02-03 23:41:28 | イケメン王宮☆バレンタイン×スキャンダル
こんばんは

イケメン王宮イベント、バレンタイン×スキャンダル ルイ編の続きです

それではどうぞー



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そして、ルイとは会えない生活が始まり・・・ー。


数日後、私はプリンセスとしての公務に追われる日々を送っていた。

「・・・・・・・・・・・」


私は書類に目を通す合間、大きくため息をつく。

ルイの姿が脳裏に浮かび、私はまつげを伏せた。

(ルイ、今頃何をしてるのかな・・・・・・・)


いつの間にかペンの動きは止まっていて、ジルの声が響いてくる。

ジル「・・・・・・・プリンセス?」

「あ・・・・・・・」

ジルの声にはっと声を上げ、私は慌てて髪を耳にかけた。

「すみません」

(全然集中していなかった・・・しっかりしないと)

ジル「・・・・・・・」

再び机に向かいペンを動かし始めた私に、ジルがふっと息をつく。

ジル「仕方がありませんね」

「え?」

思わず顔を上げると、ジルが私を見下ろし告げた。

ジル「休日を差し上げます」

「休日、ですか・・・・・・・?」

たずね返すと、ジルが私の前の白い書類を取り上げて言う。

ジル「プリンセスが上の空では、敵いませんからね」


そして私はジルに言われるまま、森の中で待っていた。

「・・・・・・・・・・」

(ジルには、ここにいればわかりますって言われたけど・・・・・・・)

私は不安げに、辺りを見回す。


すると、後の茂みがガザリと音をたてた。

そして、何も知らない私の前に現れたのは・・・。


茂みを振り返り、私ははっと息を飲んだ。

「ルイ・・・・・・・?」

ルイ「・・・・・・・・・・」

思わず掠れた声で呼びかけると、目を細めたルイが頷く。

ルイ「うん」

ルイ「・・・・・・・ジルが、手を回してくれたみたいだね」

そして静かに私の前まで歩み寄ると、優しい声音で告げた。

ルイ「久しぶり」

「うん・・・・・・・」

私の頬は嬉しさを隠しきれず、ほんのりと赤く染まっている。

(こんな風に、会うことができるなんて・・・・・・・)


そして側にあった切り株に腰掛けると、ルイが話しはじめた。

ルイ「もう少し、かかるかもしれない」

「・・・・・・・・・・」


噂はすでに官僚の重鎮たちの耳にまで届いており、

収拾には、もう少し時間がかかるという。

「そっか・・・・・・」

(まだ、会えない日々が続くってことだよね・・・・・・・)

ルイの言葉に落ち込みながらも、私は顔を上げた。

(でも私が弱音を言うわけには、いかないよね)

ルイ「・・・・・・・・・・・」


冷たい風が、森の木々を揺らしていく。

ざわめきを耳にすると、私は静かに口を開いた。

「寒いね。もうそろそろ、行かないと・・・・・・・」

(こうしていると、ずっとこのままでいたくなってしまう・・・・・・・)

そうして立ち上がろうとすると、不意にルイが私の手を掴んだ。

ルイ「待って」



プリンセスチェック

・可憐さ


ルイ「待って」

立ち上がろうとした私の手を引き、ルイが言う。

「・・・・・・・え?」

じっと見上げられるだけで、私の鼓動は早鐘を打っていた。

ルイ「もう少し・・・・・・・」

ルイの掠れたささやき声が、風に乗り流れていく。


私が小さく頷くと、

ルイが手を引きよせ、そのまま私の身体を抱きとめた。

「・・・・・・・っ・・・・ルイ?」

抱きすくめる腕の強さに驚き、私は吐息をこぼす。

するとルイが、ゆっくりと私の身体を離しながら口を開いた、

ルイ「・・・・・・・俺の方が堪えられそうもないから」




そして私の目を見て、ささやく。

ルイ「触りたい」

「・・・・・・・・・・・」

ルイの言葉に、私は自分の手をゆっくりと持ち上げた。

「・・・・・・・うん」

(私だって・・・・・・・)

ルイの背中に手を回し、そっと抱きしめる。

ルイの方が微かに揺れる。

ルイ「カレン・・・・・・・」

静寂の森の中を、私とルイの鼓動だけが響いていく。


やがて私を抱きしめるルイが、ゆっくりと顔を傾けた。

(あ・・・・・・・)

唇が重なる予感に、そっとまぶたを閉じていくと・・・。

ルイ「・・・・・・・・・・・」

茂みの向こうから、遠く人の声が聞こえてきた・・・。


遠くに人の声を聞き、ルイがそっと顔を上げた。

ルイ「・・・・・・・・・・・・・・」

(もしかして、誰か来る・・・・・・・?)

不安に鼓動が跳ねると、同時にルイが立ち上がる。

ルイ「こっち」

「・・・・・・・!」

手を引かれるまま立ち上がり、私はルイを追って駆けだした。


懸命に足を進めながら、私はルイの名前を呼ぶ。

「ま、待って・・・・・・・ルイ」

木の根に躓きながら、私はルイを見上げた。

(こんな日に限って、走りにくい靴を履いてきてしまったから・・・・・・・)

ルイ「・・・・・・・」

ルイが足を止めた瞬間、私は急いで靴を脱ぎ去る。

(これで、大丈夫・・・・・・・)


すると、突然ルイが私の身体を抱き寄せ、そのまま横抱きにした。

「・・・・・・・っ」

驚くままルイの首もとにしがみつき、私は声をあげる。

「こ、これは無理だよ・・・・・・・」

ルイ「・・・・・・・?何が無理なの?」

私の顔を覗きこみ軽く首を傾げると落ちた靴を拾い、

ルイがそのまま森の中を駆けていった。

「・・・・・・・・・・・・・・」

私は首にまわした腕に力を込めながら、ルイを見つめる。

(こんな時に、不謹慎だけど・・・・・・・)

私の鼓動はルイの足音よりも大きく、鳴り響いていた。

(ルイって細く見えるけど、やっぱり男の人なんだ・・・・・・・)



プリンセスチェック

・カメオの縦リボン髪かざり



森の奥深くまでやってくると、ルイがようやく足を止めた。

ルイ「・・・・・・・もう大丈夫かな」

大きな木の後で私を下ろし、そっと息をつく。

ルイ「もうしばらくしたら、出よう」

「う、うん・・・・・・・ありがとう」

胸の鼓動が収まらないまま、私は顔をうつむかせた。

ルイを見上げると、その首筋に一筋汗が流れていく。

「・・・・・・・・・・・」

ルイ「・・・・・・・カレン、どうしたの?」

思わず見惚れていると、ルイが私の顔を覗きこんだ。

「何でもない」

はっと息をのみ、私は慌てて赤く染まった顔を逸らす。

「・・・・・・・・・・・」

すると、赤くなった顔に気付いたのか、

くすっと笑みをこぼしたルイが私の髪に指先を伸ばした。

「・・・・・・・っ」

ルイの手が、優しく髪飾りを直してくれる。

(どうしよう、このまま顔を見られたら気持ちがばれてしまいそう・・・・・・・)


やがて髪からルイの手が離れると、低くどこか甘い声が耳に届いた。

ルイ「ねえ、カレン」

その声音に、私は思わず背中を震わせる。

するとからかうように、ルイが口を開いた。

ルイ「・・・・・・・こっち見てよ。」





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いいですね

森の背景がキレイで好きです

続きはまた後ほどー



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