おとぎの国のプリンセス アラン編
以下ネタバレ
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『12時の鐘が鳴ったら、魔法が解けてしまうから気を付けて』
その言葉を胸に、ガラスの靴を履いてお城へと向かった私は…
煌びやかな舞踏会で出会った王子様に、ダンスへ誘われて…―
私はアラン王子に合わせて、
ブルーのドレスを身にまとい、慣れないステップを踏む。
アラン「緊張しすぎ」
(そんなこと言われても…)
「こんなにたくさんの人の前で踊るなんて初めてで…」
見回すと、いつの間にか私たちを囲んで、大きな輪ができていた。
アラン王子は周りへちらりと視線を向けると、ふっと微笑む。
アラン「俺がちゃんとリードするから」
アラン「周りなんか気にしないで、楽しめよ」
そう言ったアラン王子に、ぐっと腰を引き寄せられ、
胸が甘いときめきに高鳴る。
(どうしてだろう…たった今、会ったばかりなのに…)
私は鳴り止まない鼓動を響かせていった…―
アラン王子に連れられ、私はパーティーをこっそり抜け出していた。
アラン王子の横顔を見上げると、また胸が大きく音を立てる。
(そういえば…)
「あの…どうして私をダンスの相手に…?」
舞踏会が始まったとき、高貴なご令嬢がたくさんいる中で、
アラン王子は真っすぐに私へ手を差し出してくれた。
アラン「…何でか分かんねーけど…」
言葉を切ったアラン王子は、わずかに顔を赤くしている。
アラン「…お前から目が離せなかった」
真っすぐな瞳でそう言われ、一気に頬に熱が灯った。
(会ったばかりなんて関係ない…)
(私はアラン王子が…)
恋心をはっきりと自覚して、胸の高鳴りが大きくなっていく。
アラン「お前の名前、教えて」
答えようとした、その時…―
(あっ…)
真夜中を告げる鐘が鳴り響いた。
(いけない…魔法が……)
「ごめんなさいっ…」
鳴り止む前にアラン王子から離れたくて、
バルコニーの出口へ駆け出そうとすると…
アラン「あ、おいっ…!」
腕を引かれてしまう。
アラン「行くなよ」
(でも…アラン王子には、元の姿を見られたくない…)
気まずくて視線を逸らすと、たくましい腕にぎゅっと抱きしめられた。
優しい温もりに、切なさが込み上げてくる。
その時、12時を告げる鐘が鳴り止み…
(うそ…どうして…)
私はブルーのドレスのまま、アラン王子の腕に抱かれていた。
アラン「俺は多分…ずっとお前を探していた」
そうして、そっと顔を上に向けられる。
アラン「もう一回聞く。名前は?」
「…カレンです」
アラン「もう離さないからな、カレン」
そう言って、アラン王子は優しく唇を重ねた。
私の胸には、泣きたくなるほどの嬉しさが広がっていく。
(魔法が解けなかったのは…)
(きっとアラン王子が、私の運命の人だから…)
私の足元では、ガラスの靴がキラキラと輝いていた…―
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おわり
シンデレラー
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