前回のブログのお話の続きです。
JR江津駅の駅員さんから臨時駐車場の場所を教えて頂きまして、そこへ車を止めて石見川本駅までの往復切符を買い、3番線に停車中のキハ120系気動車三次行に乗りました。
石見川本駅までのほとんどが時速30キロ制限のため、江の川を主にゆっくりと車窓を楽しむことができた。
江の川を穏やかに流れる水、山や空が反射する光景に、キハ120系気動車独特の乗車扉の窓から見える風景に恐怖を抱きましたし、線路沿いに立つ写真家さん、紫陽花の花や田園風景、いわゆる田舎の景色を堪能することができました。
廃線前に初めて乗車して情けない話だけど、廃線はもったいないなと改めて思いました。私は紫陽花と鉄道風景にこだわってここにきているけど、江の川を主とした観光資源を生かして、いわゆる移動手段というよりその場の空間を味わえる観光路線に切り替えたら人が集まると思いました。場所によっては線路沿いの竹やぶや木の手入れが必要で費用も掛かると思うけど、廃線になっても何らかの形で線路を残して走ってほしいですね。
そう思ううちに石見川本駅に到着です。車で立ち寄ったことがありますが、列車から降りたのは初めてです。また、乗るのもですけど。
運転士さんに切符を渡して、ホームへ降りて、高架橋を渡り、無人の改札口を通り、駅を出てみる。
いいタイミングで大田バスセンター行の路線バスがやってきて、発車を見送りました。
それまで数分しか経てないのに、身体が火照ってしまう。それほど列車の中と外の温度の差があり、急な温度上昇に身体が反応したようです。
江津行の列車が来るまで1時間半ほどあるので、川本の街や江の川の土手へ出て歩いてみました。穏やかな流れのようでじっと見ると結構な速さで日本海へ向けて流れていることを知りました。とにかく川幅の広い川です。
駅に戻り、水分を摂りながら駅舎内を眺めてみました。
広い休憩室にタイルの床、壁を見るとポスターの張り替えた痕跡、また石見銀山世界遺産関係のポスターの掲示、夏祭りの案内、オレンジ色の日差しが駅舎内を注ぎ、昭和の雰囲気が漂っている気になりました。
廃線になったらこの駅舎は果たしてどうなるのだろう。
なくなるのはもったいないな。
しばらくして、江津方面から列車が来て、もうすぐ立つと浜原方面から列車がやってきました。うれしいことに石見神楽ラッピング列車と2両編成でした。運が良いです。
この時初めて肉眼でこの列車を見ましたが、独特なイラストが親しみを感じます。キハ126系気動車の石見神楽列車と違うインパクトがありました。
2両編成でしたが、観光目的の方、地元の高校生の方で多く、座席に座るのを止めて運転席の後ろで立って江津まで乗車してみました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます