アカバネーゼのささやき

夫の裏切り!妻の仕返し!夫婦とは?自立に目覚めた私が起業するまで!

親に感謝・・・

2006年05月12日 | Weblog
初めての大型物件の販売…

全部の部屋タイプの間取りを覚えるのだけでも大変だ!

スタッフの数も多く、アドバイザーさんと共にお客さんの対応にも右往左往だ


マンションの販売にあたって、いろんな知識があることは、どんなことに結びつくかわからない

たとえば、インテリアや装飾品

「あら、このソファどちらの?」

「まぁ!この置物ステキね」

「このお花はなんていうのかしら?」

「あっそのネイル、ステキね!」

女性のお客様とのお話の中では、どんな事が購入のきっかけになるかわからないのだ


そんなことはいくらなんでも、物件説明の勉強会でも習わない


私は小さい時から、インテリアが大好きだった母の影響で、たくさんの絵画や家具、ガラスの置物や陶器の置物、その上、母の趣味である華道、茶道…いろんな知識を知らないうちに吸収していたのである


まさか、そんな知識がこんなところで生かされるとは…!

飾ってある絵が「モネ」に似ていると話題になって、美術館談義になり、いつの間にか「赤羽さん」ご指名で、最来場してくださった奥さま

物件よりも、モデルルームに展示してあるインテリアがお気に召して、こっそり家具のショップを教えてあげたことから、話が盛り上がり、次の販売をしている時に別の物件購入を検討してくれた経営者のご夫婦

ある時はアクセサリーから、、ある時は玄関のお花から、、

いろんな知識は宝物だ

これは、いきなり昨日今日に勉強して覚えられるものではないし、私が育ってきた環境の中でいつの間にか培われたものだ

この時ほど、趣味の多かった母に感謝したことはない


こんな事がきっかけで、私は、たくさんのお客様と出会い、たくさんのありがたい契約をいただき、いつも自分のための案件を持って、満足できる仕事にめぐり合うことができた


ある日、希望の住戸を記入した「要望書」を持って、順調に戻ってきた私に向かって、先輩の若い女性が

「赤羽さんって、ホントお客さん運がいいわよね」

と、みんなの前で言われた

『運だけじゃなくて、私だって努力しているのに…』

と思ったが、とてもよく仕事のできる彼女にそんな口を利いちゃ、ここにいられなくなってしまう

 
「気にしなくてもいいわよ。『運』も仕事のうちだから」

と、いつも優しい先輩が声をかけてくれた


昔、初めて占い師に出会ったとき、「安いものを安く売るのではなく、高価なものをきちんと売れる人です」と言われた

いったい私のどこに、そんな運が着いているのかわからないが、この感性にとても助けられたことは確かだ


あの、主人の不倫で苦しんだ3年前に、誰が今の私の生活を想像できただろう?

一日中、空間を見つめながら涙を流した日々、私なんて人間の資格はない、私なんて・・・と自分を責め続けた日々・・


復活できるんだ

ちゃんと人間らしく生きているんだ!

そして、若い青年の励ましで、少しオンナを取り戻しつつある私であった


・・つづく