
長年の念願だったソ連海軍用濃紺AKスリングと海軍歩兵用ブラックAKスリングをGETできた興奮覚めやらず、ソ連崩壊直前に国際協力の一環として、ウラジオストーク(ウラジ・ヴォストークがより正確な表現か)を中心とする旧ソ連極東地域に特別出張に行ったことを思い出しました。
その際、通訳の方に拝み倒して代理で購入して貰った「ソ連軍制服マニュアル」とても言うのでしょうか、とにかく制服関連マニュアルがあったのを思い出し、自宅をゴソゴソ探したらありました!何が書かれているのかサッパリですが、毎日の様に貪り読んで、じゃなくて、貪り眺めてたのを思い出します。
当時でもフルカラーで旧ソ連軍全ての制服と略綬の取り付け位置とか、ズラリ掲載されてます。旧ソ連が某国の様に先軍政治国家だった証左とも言えますね。
幼年学校生徒の制服まで掲載されているから驚きです(違ったりして)・・
それにしても、やはり、ブラックで統一された海軍歩兵の制服と戦闘服、海軍歩兵独特の丸く赤で縁取られた錨マークの袖章等々、やはり格好いいなあ・・・。無稼動のAKMかトイガンのAK74に濃紺かブラックのAKスリングを着けるのを想像するだに、何となくワクワクしてきます。流石に写真を取ろうとしたら、通訳さんが飛んできてダメでしたが、フリゲート艦の乗艦タラップの前で水兵の衛兵が濃紺のAKスリングに初期型のAK74を吊って直立している姿も非常にサマになってました。たぶん出港するのでしょう。
ソ連海軍用のAKスリングや海軍歩兵を中心とする海軍特殊部隊用ブラックAKスリングを探し始めたのはこの出張後辺りからなのですが、世界中のサイトやオークションサイトを探しても無い、無い、無い。
カーキ色のAKスリングしか知らないし、見たことも無い私にとっては衝撃的だった訳です。それが20年近い歳月を経て、ヤフーオークションで入手できる時代になるとは、時代の変化と共に、自分の年齢も感じさせられます。ああ、私も中年になってしまったか・・・
ところで、当時のウラジ・ヴォストーク、極東ソ連海軍太平洋艦隊の本拠地ですから、外国人は本来絶対に入れない軍港都市な訳で、駅・橋・鉄道・軍人・警察官は当然ながら、港や軍艦の写真撮影など論外。ですが、街通りには水兵と海軍将校だらけ、港にはソ連海軍のフリゲート艦が係留されている訳です。「絶対に撮影ダメです!」と言われると、若さの強みなのでしょう、平気のヘイザで、仕事や上司そっちのけで隠し撮り。今思うと、よくやったものです。
ウラジオストーク空港に到着。そうかい、そうかい、何も見せない為に夜の到着便?そうはいきません・・
観光ではない訳で、しかも、外国人が絶対にいてはならないウラジオストークに特別に日本人ビジネスマンを特例で受入れている訳ですから、滞在中、常にパトカーが付いて回るのです。後ろにも1台いるのが判りますか?
僕ら一行を乗せるバスが停車すると、必ずクロスした状態で2台、僕らを見張ってるんです(何と書いてあるのか、恐らく交通パトカーでしょうが、僕ら一行の写真を隠し撮りするのも、私も見逃してませんでしたから、交通警察に見えて実は違うのでしょう)。
ところが、面白いことに、2名連れで連れショ○に行って、「誰もいないパトカー状態」だったりが時々発生するのです。崩壊前のソ連だったからか、抜けちゃってるのか、わざとやってくれたのか。全てであった様な気もします・・・。
このパトカー2台以外に、下の写真のパトカー(何だろう)1台と、その後ろに見える黒塗りのボルガだったか、モスクビッチだったか、とにかく最低4台は常に貼り付いてきます。毎日の監視ご苦労様です。でも駄弁ってていいんですか?パチリ!私は週間写真誌のカメラマンか・・・
通りには軍人専用の装備や制服を売っている旧日本海軍の水交社と日本陸軍の偕行社を一緒にした様な店を目ざとく発見!「トイレ行きたいな・・」と通訳さんにお願いして、公衆トイレなど無かったと記憶しますが、とにかく止めて貰い、「そっちはダメです。行ってはいけません!」という通訳さんの声も聞こえぬふりしてスタスタとお店に。
失神寸前の宝の山状態。制帽、ベルト、階級章等々が平然と展示されてて、何故か中に入に入れちゃった。西側外国人は絶対存在し得ない、特に非解放区の超軍事基地でもあるウラジオストークに西側外国人などいてはならない訳ですが、入れる筈もないのに、ともかく入れてしまった訳です。
当時から20代前半のペイペイのクセして、生意気に口髭を生やしてましたので、東洋系のソ連軍人関係者と思ったのか、入れてしまったのです。さて、お店の中は、ソ連陸海軍将校用の制服からシャツ、革帯、階級章、略綬、勲章、礼装用短剣、腕時計等々、全て将校用だと思いますが、垂涎のグッズだらけです。陸軍将校用の装備品もありましたが、流石に武器類は一切置いてませんでした(当たり前か)。
そこで、つい調子に乗り、海軍の将校制帽やら海軍歩兵の階級章があったので、「これ頂戴」みたいな仕草で指差して、私服の私がカメラ持ってロシア語で「私、これ買うあるね」とやった訳です。外国人バレバレ。
ハッと気がついたのでしょう、お店のメタボリ300%みたいなオバサン、急に怒鳴り出して、すぐ水兵が飛んできました。夏の水兵制服に、白のホルスターを吊ってましたから海軍憲兵でしょう。でも、ロシア語と英語で書かれた招待状?を見せたら解放してくれました。お騒がせしました。で、お店のショーウィンドーだけはパチリ・・・。
海軍軍事博物館。当時は勿論入れる筈もなく、「トイレ!」と言ってバスを止めて貰い、トイレは反対方向なのにパチリ。付いてきた監視役さんも、いい加減呆れてきたのでしょう、この頃には苦笑いして見過ごしてくれる様になってきました。
ウラジオストーク駅。駅、鉄道などの写真撮影は完全にダメ。でも撮っちゃった・・・
ソ連太平洋艦隊の本拠地だけあって、街は水兵と海軍将校だらけです・・・
笑います・・・
遂に出会ってしまった憧れの海軍歩兵!黙って見ておれる訳が無い。突撃です!「フォト!フォト!写真OKね=何で日本語が出る?」・・「フォト?ダー・・」状態で快く写真撮影に応じてくれましたし、市民も非常に素朴というか、純粋で優しいのが印象的でした・・・。ハッと見惚れる様な美人も実に多かったです(何考えてるんだか・・・)。
左の海軍歩兵、将校・下士官でもなさそうなのに、10回パラシュート降下徽章が・・・
カデット生徒だ!ウラジオには日露戦争時に旅順港かどこかで戦死したマカログ提督の名を冠した海軍上級士官学校があった筈ですが、幼年学校もあるのか?一番最後の子供など10歳くらいでは?可愛いけど、もうオッサンか・・。自動車の中からブレまくりですがパチリ・・
ただし、フリゲート艦の写真撮影だけは流石に怖かったです、はい。
コンパクトカメラも持込禁止と言われたのですが、ダメ元で2台。入れちゃった。1秒程度の瞬間撮影ですからブレまくりですがパチリ。
この写真撮影後、警察か内務省の将校がすっ飛んで来て、フィルム没収。上司は激怒。通訳さんも、これだけは真剣に激怒。でも、コンパクトカメラ2台持って入れたんだもの、パチリ。海上自衛隊と共同で訓練する時代の今なら全く平気なのでしょうが・・・
ウラジオストークでの旧ソ連の通信会社、じゃなかった、当時は通信は国家が統制していたので、通信省とでもしておきましょうか、そのノーメンクラツーラとの打ち合わせ後、ハバロフスクに移動し、またまた上司や、一緒に随行している商社の人達に散々迷惑かけつつ、遂に通訳さんを口説き、会議の合間に革命軍事博物館に10分だけ入ることができ、AK47、AK74だ、RPG-7だ、モシンナガンだ、外にはBT戦車だT34からT72だ、大砲だ、何故かノモンハン事件時に分捕られた旧日本軍の軽戦車まで陳列されてるではありませんか。激写し、またまたソ連官憲に没収される羽目になりつつ、2台目の予備のカメラで撮り直したりの大ヤンチャをするのですが、それはまたの機会に。
通訳さん、どうしてるのかな。また会えれば、ソ連時代、散々迷惑かけてゴメンナサイと言いたいなあ。今度は観光旅行で行きたいと思っています。
ウラジオストクに行かれたのはソ連崩壊直前という事は、1991年後半ですね。
ちなみに、この写真の「552」の番号の艦は、ウダロイ級大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」ですね。
その左隣は、おそらくはカーラ型大型対潜艦(たぶん「ペトロパヴロフスク」)、そのまた左隣は、
ソブレメンヌイ級駆逐艦でしょう。
1991年後半なら、空母ミンスクや強襲揚陸艦イワン・ロゴフ、アレクサンドル・ニコラエフも居たはずですが。
当方のブログのURLは
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii
です。
(上の投稿では、「http://blogs.yahoo.co.jp/」としか書かなかったので、これではアクセスできませんね(^^;)
イズヴィニーチェ、パジャールィスタ
1991年末だと、空母ミンスクはウラジオストクから下記の場所に回航されていますね。
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/17530723.html
「552」の番号の艦は、上記の通りウダロイ級大型対潜艦「アドミラル・トリブツ」ですが、その左隣に見える艦は、クレスタII型大型対潜艦です。
そのまた左隣は、ソブレメンヌイ級駆逐艦で間違いないですが。
その写真の下の「561」の艦が、カーラ型「ペトロパヴロフスク」です。
ウラジオストクにも潜水艦は居ますが、写真の金角湾内ではなく、それより南に位置するウリス湾に居るので、一般市民(外国人)は見る事は出来ないでしょう。
最近はシャレにならないので気をつけた方がいいですよ。
しかし海軍歩兵の制服は素晴らしいです(笑)
海軍歩兵制服一覧私も欲しいですね
この前お店でソ連軍ワッペンがバラ売りされていたので、海軍歩兵はないかと探してみたんですがダメでありました・・・やっぱりレアモノです
ところでカデットとはなんでしょうか?
それとですね、恐らく、表紙の色は違いますが、ロシア語のタイトルが同じなので、例の海軍用スリングを出品されている方の出品サイトでありましたよ。http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k46275537
まず間違いなく海軍歩兵の制服も載ってるはずです。あと、ご指摘の通り、海軍歩兵の腕ワッペン、これも探しても無いんでよね。頑張らないと!というか頑張っても、頑張り様が無いのですよね・・・。没収された写真はお宝だったのですが、まあ仕方無いですね。今じゃ、当たり前の写真ばかりなんですが・・・。