昭和・平成・令和・さわやかに老いる日々

朝元気に目覚め、食べたいものを食べ、行きたいところに行き、会いたい人に会えることに感謝です。

「一切なりゆき」

2024-08-27 13:20:55 | 日記
2018年9月15日、女優の樹木希林さんが永眠されました。生前映画やテレビ等で拝見してましたが、わたし達にとても頷ける、いろんな言葉を残されて居ります。

最期に出版された本のタイトルの「一切なりゆき」は、樹木希林さんが生前、色紙に書いて居た言葉で、「私の役者魂はね 一切なりゆき」とおっしゃってたそうです。

樹木希林さんが、出演されてる映画は、何時も最後に観客に対して、成程と思わせる事が多く、映画を見終わった後、心に残る何かが在りました。

物を大切にされてる事も、よくテレビなどでお聞きしてましたが、明治大正時代の傷んだ着物を、着物の洗い張屋さんに頼み込んで、裏打ちをし、仕立て直しをしてもらって、大切に保管されてる映像を見せていただいたことが在りますが、希林さんが実際に羽織られとても素敵な着物でした。

お宅の中も、映像で拝見しましたが、お忙しいにも拘らず、家中ピカピカに磨かれて居て、本当に物を大切にされてる事が良く解かりました。

他界されてから出版された本から、一部を抜粋して、樹木希林さんの言葉を記してみたいと思います。

「求めすぎない。欲なんて切りなくあるんですから」
「「モノがるとモノに追いかけられます」
「私に縁のあった人達、皆キラキラしてほしい」
「欲や執着があると、それが弱みになって、人がつけこみやすくなる」
「「人は死ぬ」と実感できれば、しっかり生きられる」
「しっかり傷ついたりヘコんだりすれば、自分の足しや幅になる」
「幸せというのは「常にあるもの」ではなくて「自分で見つけるもの」
「「向こうが悪いんだ」と言い続けて、何が生まれるのでしょう」
「自分がやったことに、最後まで責任をもて」
「CM 期間中は、その会社の人間だと思っています」
「一見、不公平のようでも誰もが何かを背負っている」
「淡々と流れる時間の根底にある人間賛歌」

普通に聞かれる言葉かもしれませんが、樹木希林さんの言葉だと思うと、言われてる言葉が、樹木希林さんが、現に実践して来られらたから、何か素直に受け入れられる気がします。

パルムドール賞を受賞された映画「万引き家族」で、これが最後の作品と思って、是枝監督に提案さたようですが、「人間が老いていく、壊れていく姿というものを見せたかった」と記されてます。

喪主代理の、内田也哉子さんの弔辞の言葉も、とても印象に残って居ります。

「私が唯一、親孝行できたとすれば、本木さんと結婚したことかもしれません。時には、母の悪いところをダメ出しし、意を決して暴れる父を殴ってくれ、そして、私以上に両親を面白がり大切にしてくれました。何でもあけすけな母とは対照的に、少し体裁のすぎる夫ですが、家長不在だった内田家に、静かにずしりと存在してくれる光景は、未だにシュールすぎて、少し感動的でさえあります」と。

そして、父、内田裕也さんが、樹木希林さんとの結婚1周年の時、ロンドンから届いたエアメールの最後に、「「メシ!」「このやろう!」「てめえ!」でも、本当に心から愛してています」と書かれた色褪せた便せんが、小さなアルバムに残されていたことも語られてます。

内田也哉子さんは、いつか樹木希林さんに言われた「おごらず、人と比べず、面白がって、平気に生きればいい」の言葉を手繰り寄せながら、家族それぞれの日々を大切に歩めたらと願って居ります。と締めくくられて居ります。

樹木希林さん内田也哉子さん、本当に素敵な母娘と、堅実なご家族だと思います。樹木希林さん、最期まで御自分の生きざまを知らしめ、本当に存在感のある素晴らしい女優さんでした。

日々笑顔で感謝して過ごせますように!!


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« NHKプロジェクトXから学ぶもの | トップ | 政治家の使命 »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事