
久しぶりに書きます。
その間にウイスキーがたくさん入荷しました。
最近、自分でずっと新入荷酒のチョイスをしていて、
モルトのリリースがめちゃくちゃ多くなってきているなと
思っているんですよ。
世界的にみても日本の市場が
モルトマーケットにおいて注目されている感あり。
特別なリリースものや、
極小量のインポートなども頻繁に行われていますし。
楽しい限りです。
それじゃ、今週入荷のこのモルトをご紹介しましょう。
マキロップチョイス コールバーン1980
蒸留所 コールバーン蒸留所
地 域 スペイサイド
ボトラーズ物のコールバーンです。
モルトファンなら、ご存知の方も多いでしょうが、
ボトラーズとは独立瓶詰業者の事をいいまして、
各地のモルト蒸留所から原酒を樽ごと買いつけ、
独自に貯蔵・瓶詰して販売する専門業者なのです。
そのほとんどが自社ウイスキー蒸留はしていないのです。
スコットランドやイングランドの、
酒販店や食品問屋から始まった業者が多く、
オフィシャル(蒸留所元詰め)とは違った
面白い企画のウイスキーをたくさんリリースし、
今では世界中に業者が林立しているほどの隆盛ぶり。
この「マキロップチョイス」は、
英国イアン・マキロップ社のオリジナルブランドシリーズ。
コールバーン蒸留所に話を移しましょう。
コールバーン蒸留所は1896年設立。
ストラスアイラなど数多くの蒸留所を手がけ、
当時随一と呼ばれた建築家チャールズ・ドイグの設計による
美しい建物で有名だったそう。
ブレンデッドウィスキーの始祖『アッシャーズ』の
ブレンドに使われたことでも知られる。
残念ながら1985年3月28日に閉鎖された蒸留所です。
今回のこのマキロップチョイス・コールバーンは
1980年蒸留 シェリー樽熟成。
61.3度のカスクストレングス。
瓶詰め後の経年もあるせいか(2001年ボトリング)、
その度数からくるエステルはあまり感じません。
逆に、しっかりと落ち着いたボディに、
香ばしくローストしたアーモンド様のナッツ香。
口に含むと、豊かなショコランジェのような甘さ。
タンニンをしっかりと含む渋みとほのかな酸。
今、ちょうど「飲み頃」。
ゆったりとグラスを傾けたい今夜の
最後のデザートモルトとして、おすすめしたい。
ちょっと今回は、
「渋め」のモルト。
僕自身の渋さを追求したいお年頃。
なので、このチョイスなのかなぁ....
(自画自賛....涙)