要求定義のポイントは成果物と作業の網羅性

『日経SYSTEMS 2014.8』（日経BP社発行） では、
『要求爆発を防ぐ　スコープを明確にするラインの引き方』において、
『スコープマネシメント』に関する特集をしていました。

『要求』という言葉に関する特集は、久しぶりのような印象ですね。


内容としては、
・スコープの明確化について
・スコープの変更管理にについて
などについてあり、
特に目新しい感じの内容はなかったですね。


しかし、
最近の要求の高度化とスピードへの要求などによって、
スコープマネジメントが難しい状況になっているのは、確かであると、私も思います。

また、スピードが求められている関係から、
要求定義にかけることが可能な時間が短くなってきている、とも感じています。
よって、後から追加や変更要求がどうしても発生せざるを得ない状況になっているようです。

逆に言いますと、
要求定義段階でのQCDが、今まで以上に重要になってきていると思われます。
アジャイル開発に近いケースであっても、それは同様なのではないか？と私は思います。


その上で、ポイントは、「網羅性」であると、私は考えています。
これは、今までも同じなのですが、
スピードが重視されている現在、ますます重要なポイントであると、私は考えます。

その「網羅性」とは、機能のみについてではなく、作業についてもです。
前段で紹介しました記事に書かれていますとおり、
『プロジェクトのスコープとは成果物と作業の範囲』です。

その網羅性を確保するような要求定義ができれば、
それほど難しい（影響が大きい）追加要求や変更要求は発生しない、と私は感じています。

どのようなプロジェクトであろうとも、
超上流工程の品質は重要であり、
そのポイントは成果物や作業範囲の網羅性であると、あらためて感じさせられました。


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