日経SYSTEMS(発行:日経BP社)1月号の特集1「WBSの作り方」は、
たいへん参考になる記事でした。
以前、本ブログ内の「WBSはプロジェクト計画のポイント」という記事において、
私が考える WBS(Work Breakdown Structure)の重要性 と 作成時のポイント を紹介しました。
日経SYSTEMS(発行:日経BP社)1月号(以下、同誌)の特集1「WBSの作り方」(以下、同記事)
において、それにプラスされる、また深堀されるような、たいへん有用な考え方が多数紹介されていました。
以下、参考になった考え方を整理しつつ、私の考え方を補足説明しておこうと思います。
1.プロジェクト進捗段階における段階的なWPの詳細化
同誌の本記事において、
「例えば、提案時、プロジェクト開始時、工程開始時といったタイミングでWBSをチェックし、だんだんと詳細化している」
ことの重要性が記載されています。
私もその考え方に賛成です。
私は、システム提案依頼書の発行時に添付するWBS また プロジェクト開始時のマスタースケジュールのベースとなるWBS において、
各工程のWBS(詳細計画)は各工程の責任者が作成することを明確化するために、
その詳細計画作成をWP(Works Package:作業の最小単位)の一つとして定義し記載するようにしています。
2.成果物とプロセスに着目
同誌の本記事において、「成果物とプロセスに着目する」こと、
そして「プロセスと成果物をマッピングする」ことの重要性が紹介されています。
私もその考え方に賛成なのですが、
上記1.に関連し、少し注意して記事を解釈することが必要だと思います。
例えば「操作マニュアルの作成」などのドキュメント類の作成について考えてみます。
私は前記の システム提案依頼書の発行時に添付するWBS また プロジェクト開始時のWBSにおいては、
各種ドキュメントが網羅すべき内容は記載しますが、その内容ごと(目次レベルごと)にWPは分割しません。
このWPの分割と役割分担は、その工程における責任者が、自身の責任において、WBS詳細化(詳細計画作成)時に実施するようにしています。
3.役割分担が明確化されるまで分割
同誌の本記事において、「役割分担が明確になるまで細かくする」ことの重要性が紹介されています。
特に、例えば、担当欄がユーザ企業と構築ベンダーというケースにおいて、
「担当の欄には「△」をつけず、どちらか一方の責任が明確になるまで作業を分解」することの有用性について記載されています。
これは、非常に大切な視点である一方、私にとっては少し悩ましいことでもあります。
(いつも、役割分担の表記に苦慮しています。)
今までの記載内容にも関連するのですが、
私自身が作成する システム提案依頼書の発行時に添付するWBS また プロジェクト開始時のWBSにおいては、WPの粒度の関係から、
どうしても、複数の組織(自社、顧客、構築ベンダ)が役割を担うように記述されるWPが発生してしまいます。
これを回避したいと思っているのですが、スンナリとは行きません。
どうも、そのようなWPは、ユーザ企業(または構築ベンダー)も役割を担うべきWPであることを認識していただきたい、というケースに発生するようです。
よって、WBS詳細化(工程ごとの詳細計画作成)時に、その曖昧さを排除するよう、詳細計画をチェックいています。
ちなみに私は、「プロセス」の視点でWBSを作成し、最終成果物が網羅されているかをチェックします。
また、実は、「プロセス」の視点で検討する際、そのプロセスへのインプットとアウトプットを定義することにもなります。
よって、中間成果物の漏れも少なくなるように感じています。
この視点は、システム構築プロジェクトの他のプロジェクト計画作成時においても応用できます。
その他、
日経SYSTEMS(発行:日経BP社)の記事は、参考になるものが増えてきているように感じます。
一方、日記コンピュータ(発行:日経BP社)の記事は、少し志向が変わってきたかな?と感じているところです。
たいへん参考になる記事でした。
以前、本ブログ内の「WBSはプロジェクト計画のポイント」という記事において、
私が考える WBS(Work Breakdown Structure)の重要性 と 作成時のポイント を紹介しました。
日経SYSTEMS(発行:日経BP社)1月号(以下、同誌)の特集1「WBSの作り方」(以下、同記事)
において、それにプラスされる、また深堀されるような、たいへん有用な考え方が多数紹介されていました。
以下、参考になった考え方を整理しつつ、私の考え方を補足説明しておこうと思います。
1.プロジェクト進捗段階における段階的なWPの詳細化
同誌の本記事において、
「例えば、提案時、プロジェクト開始時、工程開始時といったタイミングでWBSをチェックし、だんだんと詳細化している」
ことの重要性が記載されています。
私もその考え方に賛成です。
私は、システム提案依頼書の発行時に添付するWBS また プロジェクト開始時のマスタースケジュールのベースとなるWBS において、
各工程のWBS(詳細計画)は各工程の責任者が作成することを明確化するために、
その詳細計画作成をWP(Works Package:作業の最小単位)の一つとして定義し記載するようにしています。
2.成果物とプロセスに着目
同誌の本記事において、「成果物とプロセスに着目する」こと、
そして「プロセスと成果物をマッピングする」ことの重要性が紹介されています。
私もその考え方に賛成なのですが、
上記1.に関連し、少し注意して記事を解釈することが必要だと思います。
例えば「操作マニュアルの作成」などのドキュメント類の作成について考えてみます。
私は前記の システム提案依頼書の発行時に添付するWBS また プロジェクト開始時のWBSにおいては、
各種ドキュメントが網羅すべき内容は記載しますが、その内容ごと(目次レベルごと)にWPは分割しません。
このWPの分割と役割分担は、その工程における責任者が、自身の責任において、WBS詳細化(詳細計画作成)時に実施するようにしています。
3.役割分担が明確化されるまで分割
同誌の本記事において、「役割分担が明確になるまで細かくする」ことの重要性が紹介されています。
特に、例えば、担当欄がユーザ企業と構築ベンダーというケースにおいて、
「担当の欄には「△」をつけず、どちらか一方の責任が明確になるまで作業を分解」することの有用性について記載されています。
これは、非常に大切な視点である一方、私にとっては少し悩ましいことでもあります。
(いつも、役割分担の表記に苦慮しています。)
今までの記載内容にも関連するのですが、
私自身が作成する システム提案依頼書の発行時に添付するWBS また プロジェクト開始時のWBSにおいては、WPの粒度の関係から、
どうしても、複数の組織(自社、顧客、構築ベンダ)が役割を担うように記述されるWPが発生してしまいます。
これを回避したいと思っているのですが、スンナリとは行きません。
どうも、そのようなWPは、ユーザ企業(または構築ベンダー)も役割を担うべきWPであることを認識していただきたい、というケースに発生するようです。
よって、WBS詳細化(工程ごとの詳細計画作成)時に、その曖昧さを排除するよう、詳細計画をチェックいています。
ちなみに私は、「プロセス」の視点でWBSを作成し、最終成果物が網羅されているかをチェックします。
また、実は、「プロセス」の視点で検討する際、そのプロセスへのインプットとアウトプットを定義することにもなります。
よって、中間成果物の漏れも少なくなるように感じています。
この視点は、システム構築プロジェクトの他のプロジェクト計画作成時においても応用できます。
その他、
日経SYSTEMS(発行:日経BP社)の記事は、参考になるものが増えてきているように感じます。
一方、日記コンピュータ(発行:日経BP社)の記事は、少し志向が変わってきたかな?と感じているところです。