air*cloister

香りの流れにのって。

ふれあう嬉しさ

2009-01-04 19:50:45 | 香水のこと。
ちょっと遅れましたが、おけましておめでとうございます。
今年もどうぞ、よろしくお願い致します。


さて、今年も、なんて言いながら、実は去年のネタが残っている。
私の誕生日は12月31日。
年末になると、年をとるのね、と感慨にふける。
そんな頃に、以前、Jo MaloneのカタログをくださったHさん。
この方から、なんと誕生日プレゼントが贈られて来ました!



開けてびっくり。
アニックの香水3種類に、Jo Maloneのボディクリーム。
しかも私が買い逃したPomegranate Noir!
アニックの香水は、ル・ジャスマン、ガーデニア・パッション、プチシェリー。
え、いいんですか、こんなに素敵なものを頂いてしまって……!

本当に、ありがとうございます。

香水はまだ試してないんですが、アニックなら素敵なんだろうなあ……。
少しずつ肌にのせながら、感想を書いていきたい。
Pomegranate Noirのボディクリームは使うのがもったいなさすぎる!
と思いつつ、少しだけ手の甲でのばしてみたら……すごい。
重厚な香り。
確かに私がほしかったあの香り。
こんなに品のあるものだったのね、と改めて認識した。
私の判断は間違ってなかったんだ、とも。


ネットで香水の交換などを、実はあまりしたことがない。
他の香水ブログさんでの交換情報を見ては、自分のことのように嬉しくなっているだけ。
でも、今年は挑戦してみようかな。
自分の手持ちの香水では、あまり交換に値するようなものはないかもしれない。
だとしても、半分オフのふれあいというものに心惹かれる。


いい年末になりました。
そして今年は、そんな抱負をもって始めていきたいと思います。


オートリード(ジバンシィ)

2008-12-28 19:59:01 | 香水 さ
Eau Torride - Givency


香水をつけたての頃に好きだった香りと、再会。
最近、そんな機会が多いな。



氷に閉じ込めた炎、というイメージで有名。かな?
ジバンシィ50周年の香りだったらしい。

氷と炎って、共存できるかな。
とりあえず、この香水は私の目をしゃきっと覚まさせる。
陶酔なんてさせない。
なごませてもくれない。
ひたすら、意識を上へ上へと持ち上げる。
目を見張る、という感じ。


 トップ : マンダリン、ベルガモット、レモン
 ミドル : バンブー、アラビアンジャスミン
 ラスト : サンダルウッド

わりとシンプルな香調。
フルーティっぽいけれど、甘みはほとんどない。
爽快でもない。
聡明ではあると思う。


スーツに似合う香りなんだろうな、と想像している。
まっさらなシャツ1枚にも、すごく自然体で香ってくれそう。
そんな鮮やかな予想をくれる香水って、あんまりないような気もする。
和服にも合いそうだな。

いろんな顔を持ってそうだけれど、実は孤高。
溶けない氷は閉ざした心。
溶かせない炎は頼りない。
アンバランスだけど、そのバランスがちょうどいい。

私にとっては、ちょっと特別な香りかもしれない。



ホワイトムスク・イントリーグ(ザ・ボディショップ)

2008-12-26 14:41:53 | ザ・ボディショップ
White Musk Intrigue - The Bodyshop


ボディショップといえば、ホワイトムスク。
これは間違っていないと思う。
アナーニャと並んで、ボディショップの顔。
いつまでもいつまでも健在でいてほしい。

そのホワイトムスクの別バージョン。
イントリーグ。



intrigueには、密通とか、陰謀という意味がある。
これはちょっと小悪魔的な要素があるのかな?
とも思ったけれど、そうでもない。
香りが軽やかなうえ、飛ぶのが早い。
だから、うまくキャッチできないまま消えてしまう。
そういう意味では、身を隠しての行為に似ているかもしれない。

 トップ : ブラックカラント、シナモン、ペッパー
 ミドル : ブルガリアンローズ、ヘリオトロープ、ムスク
 ラスト : パチョリ、アンバー、ウッド

従来のホワイトムスクとの違いは、ややパウダリーであること。
そして、あたたかい。
ホワイトムスクは漂う感じだけれど、イントリーグは内へと向かう。
その差はおもしろい。
ちなみに、従来のホワイトムスク。



こちらの香調は以下の通り。

 トップ : ムスク、イランライラン、バジル
 ミドル : ムスク、バラ、ユリ、ジャスミン
 ラスト : ムスク、バニラ、ピーチ、ジャスミン、
       パチュリ、オークモス

かなり異なった香り、のはずなのに、実はあまり違いを意識できない。
無意識の部分で、うかつに感じとってはいるのかもしれない。



でもやっぱり、イントリーグの方はおとなしいムードがある。
従来のホワイトムスクは、存在を知らずのうちに誇示している。
その違いは、不思議だなあ、と考えもする。
そもそも、ホワイトムスクに陰謀をけしかけようとする、その発想。
それ自体、おもしろい。


服の下でじっと出番を待ってる。
そういう意味では、とてもセクシーな香り。
逢瀬の時を思わせる。
ムスクはどれも、そうした効果がある。
けれど、イントリーグはそれがメインなんだろう。

強い意志だな、と思う。


ホワイトムスクホリデー(ザ・ボディショップ)

2008-12-24 14:38:21 | ザ・ボディショップ
White Musk Too - The Bodyshop


何故か日本では「ホワイトムスクホリデー」とか呼ばれる香水。
表記は、Tooなんだけどね。
定着してしまっているので、いいかな。



クリスマス限定。
2004年ごろ……だったかな?
まだボディバターとかにはあまり興味がなくて、香水に集中していた。
そこで出会った香り。

クリスマス向けなのか、ほのかな甘い香り。
ホワイトムスクシリーズなんだけれど、あまりムスクは感じられない。
ホワイトムスクをさらにあたたかくして、少し砂糖を加えたイメージ。


 トップ : イランライン、ほのかなフルーツ
 ミドル : ムスク、バラ、ユリ、スズラン
 ラスト : ビャクダン、アンバー、シダーウッド、ムスク

ほのかなフルーツって、何だろう?
柑橘系はそこそこ入っているとは思う。
でも目が覚めるような爽快感はなくて、あくまでゆったり。
スズランも入ってたのか。
気づかなかったな。


クリスマス限定ということで、冬のあたたかさを強調したのだと思う。
確かに冬につけると、ぬくもりでほっとする香り。
ふわっとただようムスクはもちろんのこと、甘さも優しい。

宗教に関係なく、何かに対して慈しみを持つって大事なこと。
それを忘れてしまいがちだけれど、せめてクリスマスぐらいは、と願う。
プレゼントだってカードだって、悲しませたくて用意するはずはない。
1年間、そんな気持ちでいられたら最高かもしれない。
でも、それは無理な相談。
だからこそ、今日ぐらいは、と祈る。


バザールプールフェム(クリスチャン・ラクロワ)

2008-12-22 11:53:38 | 香水 か
Bazar pour femme - Christian Lacroix


何年か前に使っていて、ちょっとしたはずみで手放してしまった香水。
今回のアースさんのテスターセールで再会できた。



これを里子に出してしまったのは、友人からの一言だった。
「くさい」
……ストレートに来たよ。
でも確かに夏だったし、密室だったし、ちょっと量も多かった。
だから別にその子のことを恨みには思ってない。
ただ、ちょっと臆病になっただけ。
あと、勉強にもなったなぁ。
まだ香水にはまりたての頃だったから。

で、バザール。
その当時も大好きだったけど、今はどうかな、と懸念はしていた。
でも、やっぱり好きなものは、何年たっても好きなんだね。
すごくいい香り。
この、放つというより、こもる香りだちが、すごくここちよい。


 トップ : レッドペッパー、ホマローザ、ユズ、アプリコットフラワー、ネクタリン
 ミドル : ナスタテウム、ハイビスカス、ローズミケランジェロ、
       ピオニー、フランキハニ
 ラスト : サンダルウッド、クアヤクウッド、イリス、ムスク、アンバー

聞いたことのない名前が多い。
けれど、ピオニーとアンバーが入っているのには納得。
ラストにアンバーがあるかないかで、だいぶ印象が違う。


バザール、という名前の通り、バザー、市場をイメージしたこの香り。
もちろん、日本の市じゃなくて、西洋のだろうね。
でも、西洋の市でもこんな香りはしないよなあ……。
あ、多種多様な部分を香りに置き換えているのかな?

とにかく、複数の香りが上手に絡まりあって、ゆったりとさせてくれる。
フルーティなんだけれど、ちょっとパウダリーな部分もある。
たぶん、あの頃よりずっと自分に合っているし、好きだと思う。
何でも、時期ってあるんだね。
バザールが閉店した後のさみしさだって、いつまでも続くわけじゃないのだから。