せっちゃんの明るいガン日記

乳ガンで(片パイ→まっ平らになったけど)鬱病だけど人生転んでなんぼ、生きてるだけで丸儲け!せっちゃんのノー天気な日常!!

梅ノ木の剪定

2010-06-12 23:07:57 | 日常のこと
今日は夕方から梅ノ木の剪定を始めた。高枝バサミを出してパチンパチン。

一昨年まで梅ノ木の手入れは父がやっていた。父が居なくなり、初めて枝振りといい切り辛い樹だとしった。

生命力も強いし。。。。それまでほかの樹の手入れは私がしていたが、こんなに切りづらく厄介なものだとは知らなかった。でも毎年多くの実をつけ父のお気に入りの樹だった。これからは私が管理し守っていかなければいけない。

去年。。。梅ノ木は多くの花をつけた。小枝が折れて落ちたのを末っ子がコップにつけて父の近くに見えるように置き「おじいちゃん、梅咲いたよ。きれいでしょ」と見せた。
「うん、うん」父は孫の言葉にうなずいた。「もう庭の梅は満開なのか?」「そうだねー」

2月末父がこの世から居なくなった。あんなに沢山花がついたのに実は1つもつけなかった。


自分を愛してくれた人の死を悼むように。。。。

今日梅ノ木を剪定していたら、一箇所小さな枝をむしってしまった。木の皮の痛々しい生傷みたいになってしまい申し訳なかった。



   梅の樹さんへ

あなたは不本意でしょうが、これからは私がずっとあなたの手入れをします。不慣れなので今日みたいなこともまた起こるかもしれません。

でも、私はあなたの力強い枝も青々したきれいな葉も美しい花もいい香りの実も、全部大好きです。

父が愛したあなたを私も愛しています。

あなたは持ち主の死を予感し、目いっぱいの花をつけ、その死を悼み静かに悲しみ、そこを動くことは無いけれどとても生命力のあふれた、大事にしてくれた人を愛してきた樹なんですよね。

あなたに敬意を表します。

私の父を愛しその死を悼んでくれてありがとう。そしてそれ以上に生きているもののなすことを教えてくれてありがとう。

これからもよろしくね。