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文学の価値

2017年07月24日 22時06分09秒 | 精子提供に無関係の投稿
Twitterで大阪大学文学部長、金水敏さんによる昨年度の卒業式での式辞が話題になっていますね。

文学部、というより文学に対してですが、愛情くんもこの教授の意見に賛成です。
テクノロジーは大好きだし、科学の進展が最も世界をより良く変えると信じている一方、文学や哲学のような、全く生産性に無関係な学問は深い意義があると思っています。

悪魔が人間にささやきお前も堕ちちゃえよとちょっかいを出してくるファウストの壮大な世界観が好きですし、村上春樹の軽やかで儚さがあるがどこか現実をはっと直視させるような人物たちの描き方が好きです。大学生の時、一人暮らしの部屋で夜に読んでいたドストエフスキーの鬱屈な世界からはホントの憂鬱さと人間の闇を理解できなぜか対極の光すらむしろ感じたし、岡本太郎の言葉は仕事で失敗が重なり心底折れた時に勇気をくれた。小さな頃夢中で読んだファンタジーの世界は、友人たちと馴染めない時に自由の翼をくれ、孤独をそっと癒してくれました。
フラれて心底落ち込んだ時も、友人の自殺の時にも、時間を少しだけやさしくしてくれたのは言葉だったし、文学や物語でした。

文学は人生の岐路で役立つ学問である、という(旨の)この阪大の先生の言葉は素敵ですね。
仕事も人生も、何の不安もない期間よりもきっと、説明がつかない問題を抱えている時間の方が人間には多く、文学の世界は安らぎや勇気をくれる様に思いました。

実務に全く関係ない本を、また読んでみようかな。
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