息子に「夜景が見たい」と言われて
ふたりで地元の夜景スポットまでドライブした
ライトアップされたソレが見える展望台は
アタシとカレが初めてキスをした場所で
まだ18時になったばかりだったけど
やっぱりカップルが何組かいた。
早い時間だから、教育上よろしくない雰囲気じゃなくてよかったんだけど。
ライトアップされたソレはやっぱり壮観で
ソレに寄り添うように島影から満月がのぼっていた。
オレンジ色に近い、大きなまぁるい月。
「きれいやねぇ・・・」
「きれいやねぇ・・・」
そして、思い立って次のスポットへ。
そこはライトアップされたソレが遠景で見えるんだけど
思いがけず、ソレよりももっと美しいものを見ることができた。
静かな海に映る月明かり。
海に映る朝日や夕日は見たことがあるけれど
月もこんなにきれいに映るんだってこと、初めて知った。
言葉もなくただただ眺めていた。
しょぼい携帯カメラしかなくて
そんなものではとてもその美しさを写せないんだけど
上手なカメラマンなら、その景色をきっと幻想的に写してくれるだろうと思う。
「大人になって都会に住んでも、こんなきれいな景色忘れんとってね」
「うん」
「もし、辛いことや苦しいことがあっても、この景色を思い出してね」
「う、うん・・・」
息子にはまだわかんないだろうな。
自分のルーツとなる景色が、自分を支えてくれるということ。
アタシの原風景はこの瀬戸の海だ。
アタシがまだ実家にいた頃、
会うには限られた時間しかなくて、よくデートした場所。
何度も夜景を眺めたけど、こんな景色は見たことがなかった。
一緒に見たかったな・・・・
夜ので息子とのデートを報告した。
海に映る月明かりの話も。
「一緒に見たかったな」
「いつか見れるよ」
「島では普通に見れる?」
「いや、方角からいって海からは上らんからな」
そっか。
島で見るのは海に沈む夕陽だな。
大事なひとと見る大事な風景。
それは大事な宝物
ふたりで地元の夜景スポットまでドライブした
ライトアップされたソレが見える展望台は
アタシとカレが初めてキスをした場所で
まだ18時になったばかりだったけど
やっぱりカップルが何組かいた。
早い時間だから、教育上よろしくない雰囲気じゃなくてよかったんだけど。
ライトアップされたソレはやっぱり壮観で
ソレに寄り添うように島影から満月がのぼっていた。
オレンジ色に近い、大きなまぁるい月。
「きれいやねぇ・・・」
「きれいやねぇ・・・」
そして、思い立って次のスポットへ。
そこはライトアップされたソレが遠景で見えるんだけど
思いがけず、ソレよりももっと美しいものを見ることができた。
静かな海に映る月明かり。
海に映る朝日や夕日は見たことがあるけれど
月もこんなにきれいに映るんだってこと、初めて知った。
言葉もなくただただ眺めていた。
しょぼい携帯カメラしかなくて
そんなものではとてもその美しさを写せないんだけど
上手なカメラマンなら、その景色をきっと幻想的に写してくれるだろうと思う。
「大人になって都会に住んでも、こんなきれいな景色忘れんとってね」
「うん」
「もし、辛いことや苦しいことがあっても、この景色を思い出してね」
「う、うん・・・」
息子にはまだわかんないだろうな。
自分のルーツとなる景色が、自分を支えてくれるということ。
アタシの原風景はこの瀬戸の海だ。
アタシがまだ実家にいた頃、
会うには限られた時間しかなくて、よくデートした場所。
何度も夜景を眺めたけど、こんな景色は見たことがなかった。
一緒に見たかったな・・・・
夜ので息子とのデートを報告した。
海に映る月明かりの話も。
「一緒に見たかったな」
「いつか見れるよ」
「島では普通に見れる?」
「いや、方角からいって海からは上らんからな」
そっか。
島で見るのは海に沈む夕陽だな。
大事なひとと見る大事な風景。
それは大事な宝物