今年の桜前線は記録的な早さで北上し、青森市でも昨日(4/17)満開を迎えました
桜といえば全国的にソメイヨシノが有名ですが、私の出身地(北海道の某市)は春先の気温が低いため、ソメイヨシノが見られず、ピンク色が濃いエゾヤマザクラという品種を見て育ちました。
そのため、桜の名所として有名な弘前公園のソメイヨシノを初めて見たときは、その儚げで幻想的なソメイヨシノの淡いピンク色にとても感動したことを覚えています
そんなソメイヨシノですが、見る地域や年ごとに色の濃さが違って見えると思ったことはないでしょうか?
私も気になって少し調べてみたところ、どうやら桜が開花する時期の気温の推移によって、色が変わってくるらしいことが分かりました🌡
開花前の蕾の時期に低温だとピンク色が濃く、また、開花してから時間が経つと徐々に色は薄くなっていくそうです。
見出し画像は、山形県で4月10日に撮影したもので、下の画像は4月18日に青森県で撮影したものです。
微妙に青森県の方がピンク色が濃い気がします。
次に開花前後の気温をグラフにしてみました。(気温データは気象庁ホームページ「過去の気象データ・ダウンロード」より)
ピンク色の丸印が各地点での桜の開花日ですが、4月2日に開花した山形市では、開花前の気温が10℃以上の日もあるなど、割と暖かい中で開花した一方で、4月13日に開花した青森市では、開花前に一週間以上10℃以下の日が続いていることが分かります。
従って、開花前の気温で見てみると、青森市の方が色が濃くなりやすかったと言えるかと思います。
ただし、上記の写真を撮影したのが、山形県の写真は開花から8日後、青森県の写真が開花から5日後ですので、その影響もあるかもしれません。
ところで、桜の満開の持続期間については、満開後に気温が低い日が続くと長くなることが知られており、今年の山形県では開花・満開後に気温が低い日が続いたために、開花8日後でもほぼ満開状態を保っていたことが写真から分かります。
毎年何気なく見ている桜ですが、なかなか奥深いものです🌸