趣味の天気❄️🌸

天気の話題を通じて日々の暮らしに彩りを添えます♪

天気予報に登場する地名・地方名・地域名🗺

2020-07-26 18:43:34 | 日記

梅雨前線の活動がなかなか弱まらない今年の夏☔

(天気図や図は全て気象庁ホームページより)

特に、九州南部~四国にかけては、平年より一週間以上も梅雨明けが遅れています。

ただ、気象庁の週間天気予報によると、今週は前線が少し北上するため、西日本は高気圧に覆われて晴れる日が多くなるようですので、九州や四国は梅雨明けとなるかもしれません。

ところで、この予報文では「北日本」「東日本」「西日本」「沖縄・奄美」という地域名が使用されていますが、皆さんは自分の住んでいる所がどの地域に当てはまるかご存じでしょうか?

気象庁では、次の図のような地域分けをしています。

このように、北海道・東北地方が「北日本」関東甲信・北陸・東海地方が「東日本」近畿・中国・四国・九州地方が「西日本」鹿児島県の奄美地方と沖縄地方が「沖縄・奄美」という具合に地域分けがされています。

つまり、前掲の週間天気予報文を見返してみると、「西日本」に該当する近畿・中国・四国・九州地方では高気圧に覆われて晴れる日が多くなるということになります。

このように、天気予報をきちんと理解するためには、出てくる地域名や地名などについてもある程度知っておく必要があるのです。

そして、台風や低気圧などの擾乱は、当然日本以外の地域も通過してきますので、それらの予報時には下図のようにより広範の地域名や地名が登場します。

例えば、「マーシャル諸島近海で熱帯低気圧が発生しました」とか、「沿海州にある低気圧から伸びる前線が通過する影響で雨になるでしょう」などを音声のみで聞いた場合、地域名や地名を知らないと、一体何のことやらという感じになってしまいます。

すなわち、天気予報を正確に理解するためには、地理の知識が欠かせないのですが、そのことはあまり説明がされていないような気がします。

そして、予報をする際にも、地理の知識は大変重要になってきます。また、防災分野では、地理に加え地学の知識も必要になってきます。

なぜ、それらの知識が大事なのかについては、また、別途ご紹介したいと思います。

今週も梅雨前線の影響で大雨になるところがありそうですので、気象情報をまめにチェックした方がいいかもしれません


未明から明け方にかけて雷が轟きました⚡

2020-07-20 01:46:46 | 日記

日付が変わったので昨日になりますが、我が家周辺では、未明(0時から3時)~明け方(3時から6時)にかけて激しい雷が鳴り響きました

これは、上空に寒気を伴った低気圧が近づいて大気が不安定になり発生したもので、雷とともに激しい雨も降りました

(天気図は気象庁ホームページより)

ところで、皆さんは、雷をうまく発電に使えないものかと考えたことはないでしょうか?

私も気になったので少し調べてみました。

まず、最初に雷の電圧ですが、どうやら約1億ボルト、またはそれ以上になることもあるようです

一般的な家庭用の電圧は100ボルトですので、その100万倍ということになります。また、「君の瞳は10000ボルト」という曲が昔ありましたが、その「君の瞳」よりも1万倍強力ということになります

しかし、一方で雷の電気が流れる時間は一瞬です。

家庭用電化製品では、W(ワット)という単位が使われていますが、

W(ワット:電力)=A(アンペア:電流)×V(ボルト:電圧)

という式で表されます。

そして、消費電力は、Wh(ワット時)という単位で表され、例えば1Wの電化製品を1時間使用した場合は、1Whになります。

雷は1億ボルト以上の超高圧で時には10万アンペア以上の大量の電流が流れるので、瞬間的には100億キロワット以上の電力に相当するエネルギーを放出しますが、電流が流れるのは一瞬で、現時点ではそれをうまく蓄電する方法がないため、電力として活用するのは難しいようです。

また、どこに落雷するか分からないという不確実性が高いことも、電力としての活用が困難な要因の一つみたいです。

雷は時に人間にも猛威を振るい、その強力なエネルギー故に、命に関わることもある大変危険な現象です。

雷鳴が聞こえたり、稲光が見えたら、すぐに建物や車の中に避難するなど、身を守る行動を心がけることが大切です。

▼参考「雷から身を守るには」(気象庁ホームページ)

 https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/thunder4-3.html


東北北部では各地でまとまった雨になりました☔

2020-07-13 00:36:26 | 日記
週末の東北地方は、梅雨前線から切り離された低気圧の影響で、北部を中心にまとまった雨になりました
(天気図は気象庁ホームページより)
 
各地の72時間降水量(7月12日24時現在)は、
 
青森県三戸町 159.0mm
秋田県鹿角市 187.5mm
岩手県洋野町種市 180.0mm
 
と、150mmを超える雨量となったところもありました。
 
これらの地点の7月の降水量の平年値はおおよそ150mm~180mmですので、3日間で1か月分に相当する雨が降ったことになります。
 
ところで、皆さんは150mmの雨と言われて、どれぐらいの雨量なのか実感ができるでしょうか?
 
150mmの雨ということは、洗面器みたいなものを地面に置いて雨を貯めたら15cmの深さの水が貯まることを意味します。
 
なんかこれだと大したことがないように思うかもしれませんが、雨は洗面器の上でだけ降っているわけではありませんので、例えば町全体が15cmの深さの水に覆われたと考えると、どうでしょうか?
 
例として、青森県三戸町全体に150mmの雨が降ったとして水の量を計算すると、三戸町の面積が151.79k㎡ですので、
 
150mm×151.79k㎡=0.15m×151.79×1,000m×1,000m=22,768,500㎥
 
となります。
 
これだと少しイメージしずらいので、よくある東京ドーム何杯分かで計算すると、東京ドーム約18杯分の水の量になります。(これでもちょっと分かりづらいですが・・・)
 
さらに範囲を広げ、青森県全域で150mmの雨が降ったとして水の量を計算すると、青森県の面積が9,645.65k㎡ですので、
 
150mm×9,645.65k㎡=0.15m×9,645.65×1,000m×1,000m=1,446,847,000㎥
 
という膨大な量となります。
 
ちなみにこの量は、福島県にある猪苗代湖(日本で4番目に大きい湖)の水の量のおよそ37%に相当する量です。言い換えると、空っぽの猪苗代湖に注ぐと3分の1以上水が貯まるということです。
 
青森県に加えて秋田県・岩手県の全域でも同じ量の雨が降ったとしたら、空っぽだった猪苗代湖が満杯になり、溢れてしまうほどの水の量になることでしょう。
 
逆に、ゲリラ豪雨の様に局地的な雨であれば、水の総量としてはそれほど多くはなりません。
 
つまり、梅雨前線や低気圧、台風などによる大雨の恐ろしさは、広範囲に大量の雨が降ることで膨大な水量となり、中小河川だけではなく、県をまたいで流れるような大河川の氾濫や同時多発的な土砂崩れが起こる危険性が高まるところにあります。
 
この先もしばらくは雨の季節が続きますので、今後も気象庁が発表する気象情報に注意した方がよさそうです。