お誕生日新聞

今日はすっごい黄砂。
いままでになく景色がかすんでいる。

我が家で取ってるＡ新聞では（他の新聞でもあるかもしれないけど）
今年入学、就職を迎える人の生まれた日の新聞のコピーを
申し込んだら持ってきてくれるサービスがある。

早速まさまさの生まれた１９９５年（平成７年）３月２３日の新聞を申し込んだ。


「リン化合物を発見」
って言うでかい文字が躍っていますね。
なんだなんだ、だれかが新しい化合物でも発見したのか？
いえ違いました

３月２０日に地下鉄サリン事件が起き、
山梨県上九一色村（なつかしい名前だ）のオウム真理教の施設を
捜査したら、サリンを生成するのに使うリン化合物が
発見されたという記事である。

そうだった思い出した。
３月２０日、地下鉄日比谷線で
たくさんの人が道に倒れているニュースを見て
「大変な事件やな～」と思っているうちに
翌日入院したんだった。

まさまさは逆子だったので、
２１日に入院し、陣痛促進剤を投与して計画的に出産することに
したのだ。

２３日午後３時３９分に、マサマサが足から誕生するまでずーーっと
陣痛室にいたので（陣痛が痛かったのは最後の１時間くらいだったけど）
テレビなんか見ていなかったのだ。

出産後、６人部屋に入ってすぐ、
授乳時間以外は一日中うとうと寝ておりました。
その寝ている耳に
「オウム真理教が、オウム真理教が。。。」という
声がやたらと聞こえるのである

同室の婦人科の病気で入院していた５０代くらいの人のテレビからの声だった。
「オウム真理教がいったいどうしたんですか」
と、ほとんど初対面の彼女に思わず聞いてしまった私

彼女は「えっ、知らないの？」と驚いた顔をして、
「そうやね～赤ちゃん産んでたんだものね。
テレビどころじゃないわね」と言って、２０日の地下鉄の事件が
どうやらオウムの仕業らしいということをこまか～く説明して
くれはったのであった。

お誕生日新聞のお陰でまさまさ誕生の前後の頃に
タイムスリップしたような感覚でありました