Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

バルトリーニ 5J

2009-02-02 14:46:32 | GUITARS

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試行錯誤したエピフォンエンペラーの音作りは結果的にPUの交換ということに落ち着いた。さてどのピックアップにするかだがフルアコ用のPUは種類が無い為、必然的に限定されてしまう。L-5のように直接トップにエスカッションと装着するタイプだと無数なハムバッカーを選択できるが、ネックエンドにブラケットで固定するタイプだと極端に少なくなる。最近だとピックガードに樹脂接着剤で留めるバージョンもあるがこのエピフォンはネックエンド固定型。サイドのネジ穴を気にしなければPUガード固定の方が楽だが、このネジ穴がやけに気になる。

このブラッケットがこれまた厄介でメーカーによって幅がバラバラである。この分野で老舗のケントアームストロングは幅が10mmも大きい。大は小を兼ねるだがスペーサーを入れなければ装着不能。シャドウも56mm以上で大きい。取付けエンド幅50mmというのにジャストフィットなのがバルトリーニ5J。音はインプレも無いので付けてみないとわからない。タックアンドレスのシグネーチャーPUもバルトリーニだしルックスもいいのでこれに決定。

ブラケットサイズはやはりギリギリできつい。装着部分のラッカーを削りネジ穴も開け直してやっと装着。さて音の方はというとダークで若干コンプレッションが効いて奥深いフルアコサウンド。トップに装着するタイプのような重厚感は少ないがアコースティック感は強い。元々のアコギにピエゾPUのような超軽いサウンドからみるとかなり重たく感じるが、ミッドハイは十分にある。トーンを絞ってヴォリュームを7割あたりが心地いい。各弦のバランスもいいしPU自体も薄めなのでトップとのクリアランスも問題ない。若干ボリュームのカーブとコンデンサーの値が違う気がしてきた。これは次回にしておこう。

ジャズギタリストの使用機材は謎が多い。特に50~60年代なんてギターぐらいしかわからない。みんなポリトーンなんていうがはたしてそうなのか。ウエスがポリトーンなんてきいたことがない。最近になってスタンデールとかツインリバーブとかいうことがあきらかになったぐらいだ。グラントグリーンの使用アンプなんて専門誌にも載っていない。ギブソンアンプならギターとセットでということもあるだろう。結局、ドラムや管楽器と同じレベルの音量が出せればOKという次元だが、それが深い。構造的に100年も前から変わらないアーチドトップギターを電気的に増幅するには先端のエレクトロニクス技術が必要ということはあきらかだ。

トラディションなFホールと黒い樹脂で覆われたピックアップのマッチングが何ともいい。これかなりの自己満足。


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