コンデンサとなるとつい古いモノばかりに目がいってしまうが、何たっての最近のヒットはニッセイ電気のポリプロピレンフィルム。トーンを絞っていった時のコモリ具合が格別だったがまたしても新モノ登場。オーディオの世界ではお約束のオイルコンデンサー。オールドじゃなく現行で製造されているハイエンドコンデンサー。簡単にいうとぺーパーやフィルムにオイルを浸みこませアルミ缶で密閉したモノで主にオーディオやギターアンプ何かに使用される。
この辺のパーツはアッセンブリーに仕込んだら封印されるもので、たまに昔のギターのPUガードやアッセンカバーを開けると記憶にないコンデンサーが付いていたりして感動するような楽しい再会があったりする。そんなルックスは二の次な代物でこの外見は素晴らしい。
まずは上段のスピーカーじゃないデンマークの「ジャンセン」コンデンサー。ハイエンドオーディオに特化したオイルぺーパーでリードが純銀製。価格もかなりのハイエンドだが音も抜群。トーンを絞り切ったときの滑らかでリッチでフラット。高音弦のシングルノートはクリーミーで低音弦とのバランスもいい。ゲインも劣化しないで芯も滑らかになりギタートーンある意味理想形かも。ハムバッカーにベストなマッチングでシングルではおとなしく感じるかもしれないがかなり癖になる。ひたすらハイエンドの道をまっしぐらなジャンセン。
中段は珍しいUKからの「AMPOHM」のオイルぺーパー。これも上品なシルクのようなシングルノート。ジャンセンと比べると多少ローエンドはすっきりしている。価格はジャンセンの半分だからコストパフォーマンスは高い。
下段がブラジル製のポリエステルにオイルをしみこませた「MOD」。これが価格、音など一番ギターコンデンサーに合わせたようなスタイル。この3種の中で一番派手な質感だが濡れたブリティッシュ系サウンド。セラミックとは違い奥行きのある感じで価格も安くルックスも良く小型。レスポールに搭載すると音、形状のバランスもいい。
これらを基本にするとビンテージオイル・フィルムコンデンサーは派手に鳴る印象がある。芯は残るが容量抜けのどこかの周波数がスルーしている雰囲気。パワフルにマッタリとしたシングルノートならこのオイルコンが断然お勧めです。
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