FXをしている人は、どうやってトレードのタイミングを判断していますか?
まずは為替相場がどうなっているか、今が安いのか高いのか見なければなりませんよね。
でも、そもそもどうして為替相場が動くのかよく分かっていない人もいます。
私もそんな人のひとりだったので、今日はあらためて為替相場が変動する仕組みについてもう一度考えてみたいと思います。
「実はよく分かってないんだよね(^_^;)」という人は、ぜひ私と一緒におさらいしてみましょう!
FX取引で必須!忘れちゃいけない為替相場のこと
FXをする上で、絶対に頭に入れておくべきことがいくつかあります。
為替相場はその最たるもので、「なぜか価格が変わってる~」では済まされないのです。
これからFXを始める皆さんも、初心者トレーダーの皆さんも、
ぜひ一緒に覚えてくださいね。
まず為替相場とは、通貨ペアの取引価格(為替レート)のことです。
通貨ペアは「USD/JPY」などという形で表されます。
この場合、左側のUSD(米ドル)は「基軸通貨」、右側のJPY(日本円)は「決済通貨」になります。
これに売値と買値の数字がくっついていると、「為替レート」つまり「為替相場」を表すものになりますよ。
例えば売値(Bid)に140円、買値(Ask)に135円となっていたら、どういう意味になるでしょうか。
正解は1ドル140円で「売れる」、1ドル135円で「買える」という意味です。
FX会社が提示する為替相場は、「基軸通貨」を「決済通貨」のいくら分で売り買いできるかを示しています。
為替相場はどうして変動するの?需要と供給について
FXの為替相場は、需要と供給のバランスによって変動します。
需要は、「買いたい」と思っている人がどれだけいるかということですね。
供給は、「売りたい」と思っている人の数です。
つまり、買いたい・売りたい人のバランスが為替相場を動かしているということになります。
もし需要と供給のバランスが全く一緒だったら、同じ価値の通貨ペアは1:1のレートで交換できますよね。
しかし実際は買いたい人と売りたい人が全く同じ数になることはほとんどなく、
これによってレートが毎分毎秒変わるわけです。
需要が供給よりも高まっていれば、価格が上がります。
反対に供給量の方が多くなれば、価格は下がっていくでしょう。
円高・円安についておさらい
為替相場の話になると、必ずと言って良いほど「円高」「円安」という言葉が出てきます。
経済ニュースなどで耳にする機会も多いでしょう。
円高・円安は、他の通貨に対して「円の価値」はどうですかという意味です。
円高というのは、円の需要が高まって円を買う人が増えている状態のこと。
相手の通貨が米ドルであれば、「円高・ドル安」となります。
これに対し、円安というのは円の需要が下がって円を手放す人が増えているという状態です。
米ドル相手の取引から見れば「円安・ドル高」と判断されます。
為替相場を動かしているものは?要因が複雑に絡み合っている
需要と供給のバランスで為替相場が動いていることは分かったけど、
じゃあ需要と供給のバランスが変わるのはなぜ?
この理由は一つではありません。
その通貨に対する需要と供給は、その国や相手国の景気、政策金利、国際情勢、要人の発言、大物投資家の動きなど、
あらゆる要因に影響を受けています。
例えば景気が良くなってきた国の通貨は、安全なイメージになるでしょう。
貿易も黒字だし、金利も高くなっているし、今この通貨を買っておけばこれから価値が高まるかも♪
そう考える人が多くなって需要が高まります。
いっぽう、経済状況が悪くなり、貿易が赤字になっている国ではどうでしょうか。
この国の通貨はちょっと危なそうだから、今のうちに手放しておこうという人が増えますよね。
つまり需要が減ってしまうということです。
多くのトレーダーの動きにより、ますますその方向に相場が動いていきます。
だから相場を予想する時は、国の経済状況や新しい政策について情報収集する必要があるんですね。
一つのニュースだけでは判断が難しく、あらゆる方面から分析する力が求められます。
今回は為替相場を動かしているものの正体について考えてみました。
具体的な動きは、チャートを見ると分かります。
経済指標の発表とか、材料になりそうなニュースな必ずチェックしておいてくださいね。