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株式会社アセラ 農薬部

農薬通信 Web版

農薬通信果樹2018年第51巻通刊580 新規殺虫剤「モベントフロアブル」

2019-03-05 19:27:46 | 記事

||||||| 新規殺虫剤「モベントフロアブル」 |||||||

新規殺虫剤「モベントフロアブル」は、バイエルクロップサイエンス株式会社が開発した有効成分スピロテトラマト:22.4%を含有した薬剤です。

この有効成分は脂肪酸生合成阻害作用を有し、幅広い吸汁性害虫に効果を示します。

また植物体内で上下方向への浸透移行性を示します。

本剤は2012年に農薬登録を取得し2014年から野菜場面で販売普及されてきましたが、2017年11月に果樹への登録拡大を行い、2018年度さまざまな場面で現地試験が行われています。

特 長

◇  難防除害虫に安定した効果、幅広い吸汁性害虫(カイガラムシ類、アブラムシ類、ハダニ類など)に有効

◇  優れた浸透移行性、遅効的な作用と長期の残効性

◇  ミツバチは翌日放飼可能

適用病害と使用方法             2018年9月現在の登録内容

作物名

適用病害名

希釈倍数

使用液量

使用時期

使用回数

 

もも

ネクタリン

小粒核果類

アブラムシ類

ハダニ類

2000倍

200~700ℓ/10a

収穫7日まで

3回以内

 

カイガラムシ類

 

かき

 

おうとう

収穫21日前まで

 

ハダニ類

 

なし

ニセナシサビダニ

収穫14日前まで

 

アブラムシ類

カイガラムシ類

ハダニ類

 

りんご

 

〈注意事項〉

・  開花期の水稲に本剤がかかった場合、不稔などの薬害が生じる場合があるのでかからないように注意してください。

・  マルハナバチに影響があるので、本剤使用後は他の方法(人工授粉、植物ホルモンなど)で受粉作業して下さい。

<農薬混用時の注意事項>

モベントフロアブルをアグレプト液剤/水和剤やマイコシールドなどと混用する場合は、必ず先にモベントフロアブルを希釈して下さい。

 


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