秋野菜の苗を定植すると、すぐにネキリムシに食い荒らされることがあります。
定植して数日が過ぎて畑に行くと、元気に生育しているはずの「野菜苗が根元からポキッと折れた」、「苗の葉が無くなっている」という問い合わせが多く寄せられています。
これは、ネキリムシ類の被害が中心です。
ネキリムシは正式には、カブラヤガやタマナヤガの幼虫のことを言います。
被害があった付近の土中を掘ると、体長2cmほどの黒い幼虫が出てきます。
それらが苗の茎を食いちぎってしまいます。
ネキリムシ類は、食欲が旺盛で、昼間は土中に生息し夜になると野菜苗などの茎を加害します。
そのため、被害の発見が遅くなり、防除適期を逃してしまいます。
下記のベイト剤(誘引効果のある毒餌)を使用して、被害を最小限にしましょう。
定植後の防除方法
株元散布できるベイト剤
○ネキリエースK(製品規格:2kg)
使用量:3kg/10a 登録作物:キャベツ、はくさい、ブロッコリー、だいこん、ねぎ…
○デナポン5%ベイト(製品規格:2kg)
使用量:3〜4kg/10a 登録作物:キャベツ、はくさい、だいこん
○ガードベイトA(製品規格:2kg)
使用量:3kg/10a 登録作物:キャベツ、だいこん、はくさい、カリフラワー、ブロッコリー…
○ラービンベイト2(製品規格:2kg)
使用量:3〜4kg/10a 登録作物:キャベツ、たいこん、はくさい、レタス…
適用作物については各製品ごと確認し、ラベルに記載された注意事項を守り、正しくご使用ください。