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株式会社アセラ 農薬部

農薬通信 Web版

農薬通信一般2013年10月号「マクロライド系新規殺虫剤アグリメック」

2014-03-05 15:04:44 | 記事

|||||||| マクロライド系新規殺虫剤「アグリメック」||||||||

 

本号で紹介するマクロライド系新規殺虫剤“アグリメック”は北里大学と米国メルク社との協同開発の中で土壌微生物から見出され、その後開発が進み本年5月からシンジェンタジャパン㈱より発売されました。発売当初には無かったハダニ類の登録が、なす、メロン、ピーマン、すいか、茶、花き類・観葉植物で、8月に適用拡大となりました。

アグリメックの作用性は興奮伝達の抑制による麻痺で死に至ります。時として散布後見た目には害虫がその場で生存しているように見えることがあります。本県では果菜類のスリップス類、コナジラミ類、ハダニ類での期待が大きく、すでに現地で使用された農家からは高評価を得ています。

 

<特長と注意事項>

○ 難防除害虫(微小害虫)に対して、速効性・残効性による優れた効果を示します。

○ 有効成分アバメクチンは植物体内部への浸達性があり、葉表(裏)に付着した薬剤が葉裏(表)の微小害虫に対し効果を表します。しかし、ガス効果や浸透移行性はありません。

○ 残効は10日から2週間あります。

○ 殺虫剤に抵抗性を有し防除が困難となっている、ダニ類、タバココナジラミ類、アザミウマ類を幅広くカバー、同時防除が可能です。

○ ミツバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。

 ①ミツバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。

 ②受粉促進を目的としてミツバチ等を放飼中の施設などでは使用をさけてください。

 ③養蜂が行われている地区では周辺にかからないようにしてください。

○ マルハナバチに対して影響があるので、以下のことに注意してください。

 ①マルハナバチの巣箱及びその周辺にかからないようにしてください。

 ②マルハナバチを放飼中の施設では、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、病害虫防除機関の指導を受けてください。

○適用内容                               (成分:アバメクチン1.8% 劇物)

作 物 名

適 用 害 虫 名

希釈倍率

使用時期

使用回数

 なす

 メロン

 ピーマン

 アザミウマ類

 ハダニ類

 タバココナジラミ類

 (シルバーリーフコナジラミを含む)

   500

    ~1000倍

収穫前日まで

3回以内

 すいか

 アザミウマ類

 ハダニ類

 ねぎ

 ネギアザミウマ

 ネギハモグリバエ

収穫3日前まで

3回以内

 茶

 チャノキイロアザミウマ

 チャノナガサビダニ

 チャノホソガ

 カンザワハダニ

 チャノホコリダニ

     1000倍

摘採7日前まで

1回

 花き類・

 観葉植物

 ミカンキイロアザミウマ

 ハダニ類

      500倍

発生初期

5回以内


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