今年のシャインマスカットは、長雨と日照不足で糖度が上がらず出荷が遅れているようです。
そんな中、社員Tのシャインマスカット園で果実へのクワコナカイガラムシ被害を確認しました。
収穫時期に、果房にクワコナカイガラムシが寄生するとその排せつ物(甘露)上にすす病が広がり、黒く汚染されて商品価値がなくなります。
クワコナカイガラムシは、粗皮下で越冬します。
休眠期の粗皮削りと石灰硫黄合剤、生育期の散布タイミングに注意して防除してください。
尚、一昨年に適用拡大されたアルバリン顆粒水溶剤2倍液(薬剤1:水1)を主幹部に塗布すると高い効果があります。
使用量は20~40g/樹で発芽前~発芽期処理、又は5月下旬~6月上旬(但し収穫の30日前まで)幼果期処理のいずれか1回を塗布します。
2024年10月修正
上記記載内容は「作物:かき」の内容でした。
申し訳ありません。
「作物:ぶどう」
コナカイガラムシ類の登録内容
時期: 幼果期まで 但し、収穫30日前まで
量: 20~40g/樹
方法: 本剤1g当り水1mLの割合で混合し、主幹から主枝の粗皮を環状に剥いだ部分に塗布する。
回数: 1回
ぶどうに寄生するコナカイガラムシ類にはクワコナカイガラムシ、フジコナカイガラムシなどで、各種生態が違います。
写真はクワコナカイガラムシの被害で卵で越冬します。
防除処理は幼虫が孵化する5月上旬が適期となります。
地域によっては発生消長が違いますので発生予察情報などをもとに処理時期を確認してください。