|||||| 中後期水稲用除草剤「ロイヤント™️乳剤」 ||||||
︎TM:コルテバ・アグリサイエンスならびにその関連会社商標
ロイヤント™️乳剤は、前号で掲載した「ウィードコア™️1キロ粒剤」に含有する米国ダウ・アグロサイエンス(現コルテバ・アグリサイエンス™️)によって開発された新規有効成分「フロルピラウキシフェンベンジル(商標名:リンズコア™️)」、一成分の水稲除草剤です。
ノビエをはじめとする水田一年生雑草、ウリカワ、ミズガヤツリ等の多年生雑草のほか、クサネム、イボクサにも優れた効果を発揮する、新規の中後期水稲用除草剤です。
効果発現が早く、処理後数日内に症状を観察できます。
特 長
- すばやい効果発現:効果が早く現れるので、安心して他の作業に集中できます。
- 5葉期のノビエと大きな広葉雑草に優れた効果:散布適期の幅が広く、生育の進んだ雑草※を取りこぼしません。
- 散布2時間後の雨でも効果を発揮:もしもの雨でも再散布の必要がなく、計画通りに作業を進められます。
※草種によって防除できる大きさは異なります。
農林水産省登録:第24387号
有効成分:フロルピラウキシフェンベンジル(通称リンズコア)‥2.7%
性状:黄色可乳化油状液体
規格:200㎖
作用機構分類番号(RAC番号):除草剤分類 4
適用雑草と使用方法:日本農薬株式会社HPよりご確認ください。
https://www.nichino.co.jp/products/query/id2.php?id=629
雑草使用時期の目安(移植水稲)
上手な使い方
- 初期剤または一発処理剤との体系で使用してください。
- ホタルイ、クログワイ、コウキヤガラなどには効果が劣るので、有効な除草剤と組合せて使用してください。
- 展着剤は加用しなくても十分な効果があります。
- 乾田または落水状態で散布した際は早め(3日以内)に入水してください。土壌水分が少ないと効果が十分に発揮されないことがあります。
- 幼穂形成期前までの散布をおすすめします。幼穂形成期以降の散布では葉先の黄化や止葉の下垂が見られる場合がありますが、収量に対する影響は認められておりません。
主な雑草の防除目安 早めの散布を心がけてください。
ドリフト防止と散布器具の洗浄方法
- 散布時は、周辺作物に薬液が飛散しないよう十分注意してください。
- ロイヤント乳剤を使用した散布器具は、使用後速やかに以下の手順で十分に洗浄してください。散布器具内に残った薬液は、他の作物に影響を与えることがあります。
❶ 使用残りの薬液が生じないように調製し、使い切る。
❷ タンク内壁を念入りに洗浄しながら、タンク容量の10%以上の水をためる。
❸ ホース、ノズルから洗浄水を排出する。
❹ ❷、❸の作業を3回以上繰り返す。
❺ 散布器具の外部を丁寧に洗浄する。
使用上の注意
- 使用量にあわせて秤量し、使い切ってください。
- 散布液は使用当日に調製してください。
- 前処理剤との体系で使用し、雑草の発生状況をよく確認し、時期を失しないように適期に散布してください。
- 散布する際は、薬液が雑草に十分かかるような状態にして、水の出入りをとめ、まきむらのないように均一に散布してください。
- 散布は噴霧状に行い、薬液が雑草全体によくかかるようにしてください。
- 散布後7日間は降雨の有無にかかわらず落水、かけ流しはしないでください。
- 多年生雑草は生育段階によって効果にフレが出るので、必ず適期に散布するように注意してください。ミズガヤツリは草丈25cmまで、ウリカワは6葉期まで、セリは増殖期まで、オモダカは矢じり葉3葉期まで、エゾノサヤヌカグサは3葉期まで、また、アゼガヤ(一年生雑草)は草丈30cmまでに散布してください。
- ホタルイ、クログワイ、コウキヤガラには効果が低いので、それら雑草が混在する圃場ではそれらに有効な剤と組合せて使用してください。
- 土壌水分が少ないと効果が十分に発揮されないことがあります。乾田または落水状態で散布する際は早め(3日以内)に入水してください。
- 薬害のおそれがあるので重複散布をさけてください。
- 薬害を生じるおそれがあるので、周辺作物にかからないよう十分注意してください。
- 下記のような条件では薬害が発生するおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田および漏水田(減水深2cm/日以上)
- 軟弱な苗を移植した水田
- 極端な浅植の水田および浮き苗の多い水田
- 稲の根が露出している水田
- 本剤はその殺草特性から、いぐさ、れんこん、せり、くわいなどの生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は、十分注意してください。
- 本剤散布後の田面水を他作物に灌水しないでください。
- 幼穂形成期以降の散布では葉先の黄化や止葉の下垂が見られる場合がありますが、収量に対する影響は認められていません。
- 散布機、ホース、ノズル、タンク等の器具は、使用後速やかに十分に洗浄し、洗浄液は河川等に流さず、環境に影響をあたえないように適切に処理してください。
- 空瓶等は圃場などに放置せず、環境に影響のないよう適切に処理してください。
- 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないよう注意するほか、別途提供されている技術情報も参考にして使用してください。特に初めて使用する場合や異常気象時は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましいです。
安全使用上の注意
- 本剤は眼に対して刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
- 本剤は皮膚に対して弱い刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意してください。付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服の交換をしてください。
- 作業時に着用していた衣服等は他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 危険物第4類第三石油類(水溶性液体)に該当するため、火気には十分注意してください。
- 火気や直射日光をさけ、食品と区別して、低温で子供の手のとどかない場所に密封して保管してください。
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