「データ変換がうまくいかない」といった事を良く聞きます。
データ変換とは、ファイル形式の異なるCAD同士にてデータのやりとりをする事です。Rhinoでは".3dm"という"拡張子"がファイル名の後ろに必ず付きますが、この拡張子がCADによって様々なのです。
当然、拡張子が違うファイルは「そのまま」では他CADでは開けません。
この様なファイルを"専用フォーマット"と言います。しかし、現在では様々なCADが市場に出ていますし、開発工程の中でデータ交換は必ず必要になります。
そこで"中間フォーマット"なるファイル形式が出てきました。".iges"、".step"、".dxf"というのがそうです。これは「世界標準?」とも言われており、このファイル形式に一時的に変換する事によりCAD同士でのデータ変換は可能になったのですが問題もあります。
ただ単純に中間フォーマットに変換したからといって綺麗にデータが変換できるのかといえばそうではありません。
人間が話す言葉に例えるなら、日本語にも地方によって"方言"があります。方言を聞いても、一部はわかるが一部は判らない(もしくは間違って認識してしまう)という事があります。又、ほとんど判らないなんて事もあるかもしれません(この"たとえ"は私に教えてくれた方の受け売りなんですが、大変判りやすかったので使わせて頂きました)。
この方言の事を"フレーバー"と言います。したがって、中間ファイルを読み込んでも多くの場合が「完全なデータ」ではありませんので、形状等にもよりますが「手直し」が必要となってくる事があります。
さて、いきなりRhinoの話になりますが、先述した「データ変換」に強いという事がRhinoの特徴の1つです。
エクスポート(他ファイルへの書き出し)やインポート(他ファイルを読み込み)では豊富なファイル形式をサポートしている為、ファイル形式だけではなく、相手CADとのフレーバーをすり合せる事によって、データ変換の成功率を高めることが出来ます。
又、Rhinoには"解析"コマンドがありますので、データをエクスポートする前にエラーオブジェクトが無いかどうかの検査も行えます。この検査をする事によって、データ変換の成功率が高められます。
RhinoへのプラグインソフトとしてDATAKIT社の"データトランスレータ"等、データ変換に関する問題点を解消する物もありますので、ご興味のある方は一度当社HPを覗いて見てください。
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