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いまさら聞けない、Rhino疑問?質問?

新人社員Tのお仕事日記: Rhinoマスターへの道

徐変フィレット

2007-01-10 13:40:18 | インポート

Rhino3.0での徐変フィレット作成手順の1例をご紹介します。あくまでも"1例"ですので、"自分のやり方のほうが良い"と思われる方もいらっしゃるかとは思いますが、その辺はご了承下さい。

以下のような直方体に徐変フィレットを作成したいと思います。

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1)下図のコマンドプロンプト部へVRBSrfと直接入力後、Enterを押してコマンドを実行します。

2_5

 


2)徐変フィレットを行いたい各々のサーフェスを選択して、始点部・終点部、及び必要であれば任意のポイント(中点等)の半径を入力して徐変フィレットを作成します。

※各々のサーフェスは、作成された徐変フィレットにてトリムされません

3_5

 

 


3)作成した徐変フィレットにて各々のサーフェスを「トリム」します。

「編集」メニュー>「トリム」

11_3    

4_2

 

 


4)トリム後、上記2)にて作成した徐変フィレットを全て削除します。

5_3

 

 


5)各々の徐変フィレットがぶつかる部分に曲線を作成します。

※今回はブレンド曲線にて作成してみます。

「曲線」メニュー>「ブレンド」にて、オプション項目内の"連続性=接線"を指定して、"垂直"をクリック後、1つ目のサーフェスエッジを選択>オブジェクトスナップの"端点"を使用して、1つ目のサーフェスエッジの端点を選択します。2つ目のサーフェスエッジの選択手順も、1つ目の時と同様です。

12_1

6_3

7_1

 

 


6)上述の操作を、他の2箇所にも行い曲線を作成します。

7)3箇所の徐変フィレット部にサーフェスを作成します。

「サーフェス」メニュー>「2レールスィープ」

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※曲線を選択する際は各々の"エッジ"を選択します。

8_1


 



8)残りの部分(各々の徐変フィレットがぶつかる部分)にサーフェスを作成します。

「サーフェス」メニュー>「曲線ネットワークから」

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※曲線を選択する際は各々の"エッジ"を選択します。

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                                                                                                                                                                                                  以上となります。

尚、近日発売となる次期バージョンのRhino4.0では、フィレットコマンドが強化されており、今回の様な徐変フィレットも簡単に作成できます。Rhino2.0及び3.0をお使いのユーザー様はベータ版がダウンロードできますので、是非一度お試し下さい。ダウンロードご希望の方はこちらから。


昇降モードについて

2006-12-21 13:44:08 | インポート

モデリングをする際に、Perspectiveビューにて全体的な形状を確認しながら行う事があるかと思います。

例えば、一部分のオブジェクトを作業平面のZ軸方向に移動したい場合、対象となるオブジェクトをクリックしてマウスでドラッグすると、Z軸方向ではなく、XやY軸方向にしか移動できない。その為、ビューを変更してFrontビューにてオブジェクトを移動して、再度Perspectiveビューに戻って全体形状を確認して・・・・という具合になかなか大変です。

そんな時に昇降モードを使ってみてはいかがでしょうか。

操作はキーボードのCtrlキーを押すだけです。Perspectiveビューにて、移動対象のオブジェクトをクリックして、キーボードのCtrlキーを押しながらマウスでドラッグしてみましょう。すると最初にクリックした点から、白いトラッキングラインが表示されて、垂直方向に移動できます。

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又、オブジェクト移動だけではなく、点の配置や曲線点の配置の時にも昇降モードは使用できます。

任意のポイントでCtrlキーを一回押すだけで、その位置からの垂直方向にマウスカーソルを拘束する事ができます。

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昇降モードの解除は、キーボードのTabキーを二回押します

補足ですが、私の場合はレンダリングのスポット光源を配置する際に、この昇降モード機能を良く使用します。

例えば、オブジェクトの右斜め上からスポット光源を当てたい場合、昇降モードを使用しないと、斜めから照らされているスポット光源を作成後、光源の制御点を表示して、Frontビューで垂直方向に移動するといった手順が必要になりますが、昇降モードを使用すると、一回の動作で同じ光源が作成出来ます。

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ちょっとした機能ですが、覚えているとモデリングの際に重宝すると思いますので、みなさんも色々な場面で一度お試し下さい。


Shiftキー、Altキーの役割

2006-12-05 19:28:46 | インポート

今回はご存知の方も多くいらっしゃるかと思いますが、モデリングする際に良く使用する"Shiftキー"と"Altキー"について記載します。

【Shiftキー】

1、押した状態のままマウスの移動を行うと、直交モード一時的にON又はOFFにする。

※画面下側にある直行モードのボタンがONの場合は、上記操作にてOFFになり、OFFの場合はONになるのでご注意下さい。

※直交モードはデフォルトでは90度にて設定されていますが、下図の項目によって角度を変更する事が出来ます。

1_5

 

 

 

2、押した状態のまま、マウスにて任意のオブジェクトの追加選択、除外が出来る。

【Altキー】

画面下部にて設定できるオブジェクトスナップは、モデリングを行う上で大変便利な機能です。それ故に、いくつかのボックスに常時チェックを入れて使用されている方が多いかとは思いますが、モデリング時に常時、設定されている位置にて吸着してしまう為、「今回だけ必要ない」といった時、チェックされているボックスを再度クリックしてOFFにするか、画面下部の無効ボタンをクリックして、オブジェクトスナップをOFFにして、再度必要な時にONにして・・・・と結構大変です。そんな時にAltキーを使用されてはいかがでしょうか。Altキーを押し続けている間は、オブジェクトスナップを一時的に無効にしてくれるので大変便利です。

又、Rhinoでは、ナッジキーとしても使用します。ナッジキーとは、オブジェクトの移動の際にマウスでのドラッグや「移動」コマンドを使用しなくても、設定した距離だけ、キーボードを使用して移動させる事が出来ます。特に、モデリング時の制御点移動の際に非常に便利です。以下の組み合わせによって使用します。

1、ナッジキー(Altキー)+矢印キー

2、ナッジキー(Altキー)+Ctrlキー+矢印キー

3、ナッジキー(Altキー)+Shiftキー+矢印キー

※上記の組み合わせにて移動する距離につきましては、上図の項目によって設定出来ます。

又、以下の組み合わせにて、Z軸方向にも移動出来るようになりますので、こちらも是非お試し下さい。

※移動距離につきましては、上図での設定と同様になります。

1、ナッジキー(Altキー)+PageUpキー(上方向)又はPageDownキー(下方向)

2、ナッジキー(Altキー)+Ctrlキー+PageUpキー(上方向)又はPageDownキー(下方向)

3、ナッジキー(Altキー)+Shiftキー+PageUpキー(上方向)又はPageDownキー(下方向)


制御点の選択方法

2006-11-30 15:00:31 | インポート

制御点を選択する際、マウスにてウィンドウ選択する方法や、1つずつ点をクリックして選択していく方法があります。
制御点が格子状に並んでいる場合は、ウィンドウ選択を使用すると、1回で選択出来るので大変便利ですが、制御点をランダムな形で選択したい場合は、ウィンドウ選択にて大まかに選択した後、不要な点を除外したり、必要な点を追加したりと結構大変な作業になります。
そこで、そういう場合は、投げ縄選択というコマンドを使ってみてはいかがでしょうか。
メニュー及びアイコンは以下になります。

編集」メニュー>「制御点」>「制御点を選択」>「投げ縄選択

4_4

 

 

 

以下のような図の制御点群の中から、マウス左ボタンにてドラッグしながら、選択したい点を囲みます。(鉛筆で、必要な点と不必要な点の間に線を引っ張って囲む様なイメージ?です。)

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これを使用すれば、Perspectiveビューでも複数の任意の点を1回で選択できるので大変便利です。では、せっかくなので、選択した制御点以外を非表示にして見やすくしてみましょう。
手順は、以下のスクリプトを新規ツールボタンに割り当てるだけです

!_invertpt _hidept

新規ツールボタン作成等の詳細につきましては、こちら"2、新規ツールバーを作成します。"項目以降を参照下さい。
上記スクリプトを実行すると以下のように不要な制御点が非表示されますので、後は、
マウスやナッジキーを使用して移動する事となります。3_2


制御点移動での形状修正について

2006-10-19 16:34:17 | インポート

作成したサーフェスの形状変更を行う際に、制御点を表示後、変更したい部分の制御点を"マウス""ナッジキー"を使用して移動する事があります。
ビューポートの"X,Y,Z方向"に移動するのであれば、上記の方法にて移動可能ですが、
サーフェス面に垂直に動かしたい、又は、サーフェス面に沿って動かしたい時等は、
この方法では結構大変です。
そういう場合は、「UVN移動」コマンドをお試しになってはいかがでしょうか。
手順は以下を参照下さい。

1、変形するサーフェスの制御点を表示
2、対象になる制御点を選択
3、「変形」メニュー>「UVN移動」にて、[UVN移動]ダイアログを表示させます。
4、移動する制御点以外の点を非表示にして、操作をし易くします。
「編集」「制御点」「制御点を選択」「選択を反転」

※尚、サーフェスのUVN方向は、「解析」メニュー>「方向」にて、マウスをサーフェス上に
 合わせると確認できます。(赤:U、緑:V、白:Nの方向です)
 又、ダイアログ内コマンドの詳細については「ヘルプ」を参照下さい。

では、せっかくですので、上記3、4の1連のコマンド操作の"スクリプト"を作成して、
アイコンに割り当ててみましょう。
手順は以下を参照下さい。

1、スクリプトを作成します。
!_invertpt _hidept _moveuvn(選択した制御点以外を非表示してUVN移動)
2、新規アイコンに割り当てます。
※本ブログの別項目にある"中間ファイル(IGESやDXF等)を読み込んだ時に最初にする事"を参照下さい。

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以上になります。サーフェスの制御点を表示して、移動したい点を選択後に、上記で作成したアイコンをクリックしてみてください。


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