ボリウッドが続々公開されている上、アーミルも来日、きょうは記念に「チェイス!」= ”Dhoom 3” をアップしよう!と思って、はたと手が止まった。
昨今の、第二次インド映画ブームか!?という勢いの中で、若干置いてきぼり感のあるタミル映画。わたしは今この時だからこそ、あえてタミルの話題でいこうではないか。
というわけで先月、タイムスオブインディアで「タミル映画界が日本に注目」という気になる記事を見つけたので、ちょっと長いけれどザックリ訳してみます。
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”現在、タミルの映画制作者たちは日本を次代のマーケットとして見ている”
モディ首相が日本との結びつきを強めようとしている今この時期、タミル映画界は日本という国が持つ、市場としてのポテンシャルに気付きつつあるようだ。ゆっくりと、しかし確実に、制作者たちは ”日出ずる国” におけるタミル映画リリースに向けて努力を始めている。
日本ではラジニの ”Muthu” (注 : ムトゥ踊るマハラジャ)の素晴らしい成功の後、いくつかの作品が公開された。直近では ”Kochadaiiyaan” の日本語版、そしてシャンカル監督の ”Ai” も日本を含む各国語でリリースされる予定である。
”Jumbo 3D” のプロジェクトで日本に向かう(注 : 10/10より富山で撮影開始)ハレシュ・ナラヤン監督は語る。
「日本の人々はインド映画鑑賞、とくにタミル映画にとても熱心なようだ。
先日 ”Aaaah” の撮影(注 : ホラーオムニバス・5本のうち1本が日本が舞台)で訪日した時、”日本人はタミル映画が大好きなんです” と、繰り返し熱心に語ってくれる東京映画祭の審査員に会った。
”しかし” と彼は言っていた。”現状、日本のファンはタミル映画にアクセスしていません” ・・今、日本でインド映画として公開されている作品の、ほとんどがヒンディー作品なのだと打ち明けてくれた」
「今日までタミル映画界では、海外市場といえば ”FMS”(Foreign-Malaysia-Singapore)だったけれど、プロデューサーのハリは、日本はタミル映画界にとって ”FMSJ”(Foreign-Malaysia-Singapore-Japan)と呼ぶべき巨大市場になり得る存在であると感じているようだ」
実際、ハリとハレシュ監督は新作 ”Jumbo 3D” の90%を日本で撮影する予定である。「インドの村落からスタートし、日本中を旅して回る物語。チャップリンやMr.ビーンを思わせるようなコメディになるだろう。(中略)”Aaaah” も ”Jumbo 3D” も、日本公開の計画を立てている。実際、日本の代理店から、公開に関し熱心な問い合わせを受けているところだ」
(以降、記事はチャイナ市場やシンガポール政府とのタイアップに話題が移るため略)
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実際、昨年はいくつものタミル映画のヒット作のロケが(ほぼソング&ダンスシーン限定とはいえ)行なわれ、TVなどでも話題になっていた。きっと新たに興味を持たれた方もおられたと思うのに、日本公開はおろか、英字幕版のDVDさえ入手困難になり、従来のファンですらアクセスがむずかしい現状(泣)
でも記事にあるように、日本ロケブームは一過性だったのかと思いきや、ハレシュ監督が撮影で来日中だし、先週はGVプラカーシュクマールが主演作 ”Pencil” の撮影で日本に向かった、とのニュース記事も見かけたので
「ゆっくりと、しかし確実に、制作者たちは ”日出ずる国” におけるタミル映画リリースに向けて努力を始めている」というのは本当なのかもしれない、だとしたら、こんなに嬉しいことはないなあ、と思う。
わたしは、”FMSJ” という魅惑の響きにワクワクしつつ、でもタミル人の多いマレーシアやシンガポールのようにはいかないのでは?いやしかし、日本人の肥えた目と、コンテンツにきちんとお金を払う気質は侮れない、いやしかし、山下博司先生がご著書で触れておられた字幕事情も気になる、いやしかし・・・などと、ひとりでアレコレと思いをめぐらせてしまった(汗)
ファンとしては、”FMSJ” が現実になるよう頑張って応援したいところです。
ところで、上記記事でシャンカル監督&ヴィクラム主演の超大作 ”Ai” が日本で公開という話が出ていてビックリ、かつ嬉しくて涙目(泣)
そして ”Kochadaiiyaan” のアニメラジニもいいけど、生ラジニの新作 ”Lingaa” もぜひ日本で見てみたいなあ、などと、考えているだけでウキウキしてくるタミルずきの独り言でございました。
(ヴィジャイやアジットのファンがたくさん増えて欲しいし、ラジニもだけど、カマルの凄さも知られて欲しいですね)
~長い記事、最後まで読んで下さった方ありがとうございました~
昨今の、第二次インド映画ブームか!?という勢いの中で、若干置いてきぼり感のあるタミル映画。わたしは今この時だからこそ、あえてタミルの話題でいこうではないか。
というわけで先月、タイムスオブインディアで「タミル映画界が日本に注目」という気になる記事を見つけたので、ちょっと長いけれどザックリ訳してみます。
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”現在、タミルの映画制作者たちは日本を次代のマーケットとして見ている”
モディ首相が日本との結びつきを強めようとしている今この時期、タミル映画界は日本という国が持つ、市場としてのポテンシャルに気付きつつあるようだ。ゆっくりと、しかし確実に、制作者たちは ”日出ずる国” におけるタミル映画リリースに向けて努力を始めている。
日本ではラジニの ”Muthu” (注 : ムトゥ踊るマハラジャ)の素晴らしい成功の後、いくつかの作品が公開された。直近では ”Kochadaiiyaan” の日本語版、そしてシャンカル監督の ”Ai” も日本を含む各国語でリリースされる予定である。
”Jumbo 3D” のプロジェクトで日本に向かう(注 : 10/10より富山で撮影開始)ハレシュ・ナラヤン監督は語る。
「日本の人々はインド映画鑑賞、とくにタミル映画にとても熱心なようだ。
先日 ”Aaaah” の撮影(注 : ホラーオムニバス・5本のうち1本が日本が舞台)で訪日した時、”日本人はタミル映画が大好きなんです” と、繰り返し熱心に語ってくれる東京映画祭の審査員に会った。
”しかし” と彼は言っていた。”現状、日本のファンはタミル映画にアクセスしていません” ・・今、日本でインド映画として公開されている作品の、ほとんどがヒンディー作品なのだと打ち明けてくれた」
「今日までタミル映画界では、海外市場といえば ”FMS”(Foreign-Malaysia-Singapore)だったけれど、プロデューサーのハリは、日本はタミル映画界にとって ”FMSJ”(Foreign-Malaysia-Singapore-Japan)と呼ぶべき巨大市場になり得る存在であると感じているようだ」
実際、ハリとハレシュ監督は新作 ”Jumbo 3D” の90%を日本で撮影する予定である。「インドの村落からスタートし、日本中を旅して回る物語。チャップリンやMr.ビーンを思わせるようなコメディになるだろう。(中略)”Aaaah” も ”Jumbo 3D” も、日本公開の計画を立てている。実際、日本の代理店から、公開に関し熱心な問い合わせを受けているところだ」
(以降、記事はチャイナ市場やシンガポール政府とのタイアップに話題が移るため略)
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実際、昨年はいくつものタミル映画のヒット作のロケが(ほぼソング&ダンスシーン限定とはいえ)行なわれ、TVなどでも話題になっていた。きっと新たに興味を持たれた方もおられたと思うのに、日本公開はおろか、英字幕版のDVDさえ入手困難になり、従来のファンですらアクセスがむずかしい現状(泣)
でも記事にあるように、日本ロケブームは一過性だったのかと思いきや、ハレシュ監督が撮影で来日中だし、先週はGVプラカーシュクマールが主演作 ”Pencil” の撮影で日本に向かった、とのニュース記事も見かけたので
「ゆっくりと、しかし確実に、制作者たちは ”日出ずる国” におけるタミル映画リリースに向けて努力を始めている」というのは本当なのかもしれない、だとしたら、こんなに嬉しいことはないなあ、と思う。
わたしは、”FMSJ” という魅惑の響きにワクワクしつつ、でもタミル人の多いマレーシアやシンガポールのようにはいかないのでは?いやしかし、日本人の肥えた目と、コンテンツにきちんとお金を払う気質は侮れない、いやしかし、山下博司先生がご著書で触れておられた字幕事情も気になる、いやしかし・・・などと、ひとりでアレコレと思いをめぐらせてしまった(汗)
ファンとしては、”FMSJ” が現実になるよう頑張って応援したいところです。
ところで、上記記事でシャンカル監督&ヴィクラム主演の超大作 ”Ai” が日本で公開という話が出ていてビックリ、かつ嬉しくて涙目(泣)
そして ”Kochadaiiyaan” のアニメラジニもいいけど、生ラジニの新作 ”Lingaa” もぜひ日本で見てみたいなあ、などと、考えているだけでウキウキしてくるタミルずきの独り言でございました。
(ヴィジャイやアジットのファンがたくさん増えて欲しいし、ラジニもだけど、カマルの凄さも知られて欲しいですね)
~長い記事、最後まで読んで下さった方ありがとうございました~
4月12日に大阪府茨木市にて、カマルハーサンの新作Uttama Villainの英語字幕つき上映(1回限り)がございます。ご興味ありましたらお運びください。
http://celluloidjapan.com/movies/movielist
プロフィールから関西にお住まいと勝手に推測して書き込みしておりますが、違っていましたらご容赦ください。
何と、'Uttama Villain' が大阪で上映されるのですね!?Celluloid Japan ウェブサイトも拝見いたしました。当方関西在住ですので、これはぜひとも参加を検討させていただきたいと思います。Periploさま、大変貴重な情報をありがとうございました。
それにしてもカマルの最新作を関西で、劇場で、しかも現地とのタイムラグなしに観られる日が来るとは・・・本当に夢のようなニュースです。上映会が盛会になり、日本でのさらなるサウス作品リリースにつながっていきますように・・・!
上映会紹介の記事まであげてくださいましてありがとうございます。初回が成功すれば、この先も関東&大阪デュアル上映が軌道に乗っていくかもしれません。どうぞよろしくお願いいたします。
ところで、別エントリでJigarthandaがまだ見られないとお書きになっていましたが、tentkotta.comという有料配信サイトに英語字幕つきで上がってました。
ここは、お金を払ってログインしてからでないと字幕つきかどうかが分からないという欠点がありますが、近年の作品は画像も美麗で結構いいです。既にご存知でいらっしゃるかもしれませんが、お知らせまで。
初回が成功すればデュアル上映が軌道に乗るかもしれないとの事、もしそれが実現したら・・と考えただけでドキドキしてきました。当日は、関西のファンでぜひとも満席になりますように。
Jigarthandaについてのアドバイス、詳細な情報を本当にありがとうございます!教えていただいたTentkotta.comで配信されている、Jigar~をはじめタミルの新作の数々に、目まいがしそうになりました。こんな視聴方法があったのですね・・!これはぜひ、利用を検討してみます。
ホームページも拝見して、Periploさまの知識の広さ・深さに感動しております!また何かありましたら、ぜひお知らせいただけたらと思います。