「スイング中のコック(コッキング)とは、手首を親指側に折ること」とは、結構、どのレッスン書にでも書いてあること。
クラブのソールを地面に着けてアドレスをすれば、手首とシャフトとの間の角度は、90度以上(140度くらい)あるのに、トップの位置では、腕から出てくるパワーを増幅させるために、この角度を90度にする。
だから、確かに手首は、スイング中、親指側にわずかに曲がったり、伸びたりして(インパクトでは、アドレスの形に戻るため)動いている。
では、このブログを読んで下さっているゴルファーの方々で、コックのために、手首を積極的に意識をして動かせているとおっしゃる方は?
私は、積極的に意識をして動かせて…いません。
手首は、肩甲骨と腕や肘の動きの結果、動かされるもの…と言う考え方。
こんな私も、アマチュア時代や研修生だった一時期は、「コック」は大切な動きと、手首を積極的に使っていたように思う。
だけど、研修生時代に、手根管症候群(ひどい腱鞘炎のような症状)を患った私。
あのまま手首を意識して使い続けていたら、もしかすると、再発を繰り返したかもしれない。
手首についての考え方が大きく変わったのは、初動負荷トレーニング提唱者の小山先生にスイングを教えてもらってから。
「人間のパワーの出る源は、上半身は肩甲骨周辺に、下半身は股関節周辺にあります。そこから出力されるパワーを末端の筋肉にスムーズに伝達できるようにすると良いんです」とおっしゃった小山先生。
先生のおっしゃるようにクラブを振ってみると、コックは、意識していなくても、勝手に出来るんだと思えた。
先生に教えてもらったスイングは、体幹部から出てくるパワーを、腕という末端の筋肉を通して、クラブヘッド、あるいはボールに、そのパワーを伝達させる…という感じのスイング。
考えてみれば、野球のピッチングのような動作でも、手首は、腕や肘が振られた結果、動く。
だから、ゴルフスイングの場合も、手首の動きは、結果で良いんだ!と思い、頭の上で、電球がピカッと光ったように思えた。
また、手首のレントゲン写真なんかを見てみると、手首の骨は、小さな骨の集まりで、まるで石を積み重ねて作った石垣のようになっているのが分かる。
こんなに繊細な骨の組み合わせの部位を、積極的に動かせて、使い続けていれば、そのうち、痛めるのではないか…。
石垣のようだと考えるなら、その石垣に、微動を与えて揺らしているようなもので、そんなことを続けていれば、やがて石垣も崩れる。
だから、私は、レッスン中も、手首の動きに関しては、ほとんど何も言わない。
手首の動きを練習するなら、腕の振り(肩甲骨を含む)を練習して、手首の動きを引き出すようにした方が良いと思っている。
腕の動きが良くないのに、手首だけ、フェースの向きを整えるために「トップの位置では、右手は蕎麦屋の出前持ちのような形にする」なんて言うのは、無理が有るし、不自然。
あくまでも、大きな筋肉、(手首よりも)大きな関節を動かせば、手首は、それにつられて動かされる。
手首の動き(コック)は、腕や肘の動きの結果…と考えている。
ついでながら…。
「初動負荷トレーニングで習ったスイングのことを教えて下さい」とおっしゃるレッスン受講生の方もおられるので、このトレーニングを受けてから、私自身が変わったと感じていることを、もうひとつ書いておくと…。
アドレスでのバランスの取り方。
それまでは、「アドレスでは、両足を踏ん張る」と言う感じだったのを、「両足の足の裏側で、地面を押す」と言う感じに変わった。
(この感覚の違い、言葉でお分かり頂けるでしょうか?
踏ん張る感じと、地面を押す感じ、両方を実際に行って見て下さいね。
これは、体感して頂けるより他は無いと思います。
見た目で言えば、「踏ん張れば」膝頭は、足の裏の拇指球より前方に出て、「押せば」膝頭と拇指球を結んだ線は、地軸に対して垂直になります。
また、あくまでも、これは、私の体験から、感覚の世界で言っていることなので、その辺は、ご了承下さい。)
クラブのソールを地面に着けてアドレスをすれば、手首とシャフトとの間の角度は、90度以上(140度くらい)あるのに、トップの位置では、腕から出てくるパワーを増幅させるために、この角度を90度にする。
だから、確かに手首は、スイング中、親指側にわずかに曲がったり、伸びたりして(インパクトでは、アドレスの形に戻るため)動いている。
では、このブログを読んで下さっているゴルファーの方々で、コックのために、手首を積極的に意識をして動かせているとおっしゃる方は?
私は、積極的に意識をして動かせて…いません。
手首は、肩甲骨と腕や肘の動きの結果、動かされるもの…と言う考え方。
こんな私も、アマチュア時代や研修生だった一時期は、「コック」は大切な動きと、手首を積極的に使っていたように思う。
だけど、研修生時代に、手根管症候群(ひどい腱鞘炎のような症状)を患った私。
あのまま手首を意識して使い続けていたら、もしかすると、再発を繰り返したかもしれない。
手首についての考え方が大きく変わったのは、初動負荷トレーニング提唱者の小山先生にスイングを教えてもらってから。
「人間のパワーの出る源は、上半身は肩甲骨周辺に、下半身は股関節周辺にあります。そこから出力されるパワーを末端の筋肉にスムーズに伝達できるようにすると良いんです」とおっしゃった小山先生。
先生のおっしゃるようにクラブを振ってみると、コックは、意識していなくても、勝手に出来るんだと思えた。
先生に教えてもらったスイングは、体幹部から出てくるパワーを、腕という末端の筋肉を通して、クラブヘッド、あるいはボールに、そのパワーを伝達させる…という感じのスイング。
考えてみれば、野球のピッチングのような動作でも、手首は、腕や肘が振られた結果、動く。
だから、ゴルフスイングの場合も、手首の動きは、結果で良いんだ!と思い、頭の上で、電球がピカッと光ったように思えた。
また、手首のレントゲン写真なんかを見てみると、手首の骨は、小さな骨の集まりで、まるで石を積み重ねて作った石垣のようになっているのが分かる。
こんなに繊細な骨の組み合わせの部位を、積極的に動かせて、使い続けていれば、そのうち、痛めるのではないか…。
石垣のようだと考えるなら、その石垣に、微動を与えて揺らしているようなもので、そんなことを続けていれば、やがて石垣も崩れる。
だから、私は、レッスン中も、手首の動きに関しては、ほとんど何も言わない。
手首の動きを練習するなら、腕の振り(肩甲骨を含む)を練習して、手首の動きを引き出すようにした方が良いと思っている。
腕の動きが良くないのに、手首だけ、フェースの向きを整えるために「トップの位置では、右手は蕎麦屋の出前持ちのような形にする」なんて言うのは、無理が有るし、不自然。
あくまでも、大きな筋肉、(手首よりも)大きな関節を動かせば、手首は、それにつられて動かされる。
手首の動き(コック)は、腕や肘の動きの結果…と考えている。
ついでながら…。
「初動負荷トレーニングで習ったスイングのことを教えて下さい」とおっしゃるレッスン受講生の方もおられるので、このトレーニングを受けてから、私自身が変わったと感じていることを、もうひとつ書いておくと…。
アドレスでのバランスの取り方。
それまでは、「アドレスでは、両足を踏ん張る」と言う感じだったのを、「両足の足の裏側で、地面を押す」と言う感じに変わった。
(この感覚の違い、言葉でお分かり頂けるでしょうか?
踏ん張る感じと、地面を押す感じ、両方を実際に行って見て下さいね。
これは、体感して頂けるより他は無いと思います。
見た目で言えば、「踏ん張れば」膝頭は、足の裏の拇指球より前方に出て、「押せば」膝頭と拇指球を結んだ線は、地軸に対して垂直になります。
また、あくまでも、これは、私の体験から、感覚の世界で言っていることなので、その辺は、ご了承下さい。)