冬の雑草

年末年始を故郷で過ごす帰省ラッシュは、本日がピーク？
今頃は故郷に着いて、久しぶりの一家団欒でお過ごしになっておられる方も多いかもしれませんね。

また、本日は年末にしては暖かかったので、”今年の汚れ、今年のうちに…”と、大掃除に明け暮れておられた方も多かったかもしれません。

私は、昨日、今日と奈良の実家に帰り、お正月の準備（主に大掃除）を、気持ちばかり手伝って参りました。
寒い冬でも庭には雑草が生えていて、抜いていると、父が横から「冬の雑草の方が、夏の雑草よりも根が深いやろ。寒い冬は、上に伸びるより、下に根を伸ばしよる。人間も、おんなじことや」と、ボソッと言った。

『風雪に耐えただけ
土の中に根が張るんだな』
Ｂｙ：相田みつを

人間も、逆境の時は、思うように出ない成果（成長）を嘆くより、じっと耐えて、下に下にと根を伸ばすことを考えた方が良いのかもしれない。
そして、伸ばした根が深く頑丈になっているほど、順境の時が巡って来た時に発揮できる力も強くなっているはず…と、私も思う。

寒い冬は、下に下にと根を伸ばす時期。

庭に生えていれば、つい、邪魔者扱いをして、抜いてしまう雑草だが、雑草から学べることも有るんだな…。

『踏まれても　踏まれても
伸びたる雑草のように
たくましくあれ』
これは、子供の頃に読んだ長嶋茂雄さんの本に書いてあった言葉。
長嶋さんのお好きな言葉として載っていた。

帰省した時には、よく庭の雑草と格闘する私（笑）。
そして、その格闘をするたび、この言葉を思い出す。

添付写真は、雑草じゃなく、観賞用の鉢植え。
（タイトルにそぐわない？…笑）
でも、この蘭も、鉢の中いっぱいに根を張っているはず。