“信”の強さ…

『人を信じよう でもその百倍自分を信じろ』

これは、宝塚市に記念館がある、手塚治虫氏の残された言葉。

今朝、書いたblogにも通じると思うが、人を信じる前に、自分を信じていなければ、人を信じることもできない…と思う。

自分の両方の目で見て確かめて、その人を信じると判断したら、たとえ、その人が他人から何と言われようと、どんな評価を受けていようと、それに左右されることなく、その人を信じることができる。

その人を信じるかどうかを決めるのは、他人の評価ではなく、自分の判断なのだ。

自分を信じている自分が決めたんだから、信じようと思った、その人を信じる。

恋愛関係だけでなく、友人、知人との人間関係を築くにも、根底に、その人を信じる気持ちが無いと成り立たない。

自分を信じることのできる人は、人を信じることができる。
自分を信じる気持ちの強い人ほど、人を信じることのできる気持ちも強く持てる。

皆さんの記憶にも新しいと思うが、昨年末、市川海老蔵さんが暴行されるという事件が起きた。
その時、茂木健一郎さんは、「何があっても、僕は、海老蔵さんを信じる」と、ツイッターでつぶやいておられた。
これは、海老蔵さん自身が本当のところどうなのか、ではなく、茂木さんご自身の自分を信じる気持ちが強いゆえの言葉だったのではないかと思う。

我々は、茂木さんが、そうおっしゃるなら、海老蔵さんを信じてみようとするのではなく、やはり、自分の目で見て判断すべきでもあるのだが…。

自分を信じることのできる人は、素晴らしい。
人を信じることのできる人は、素晴らしい。

自分が信じたその人を、信じ続けるかどうかを決めるのも、自分自身。

信じてくれる人がいるから、信じてもらえる人間になろうとするのも、自分自身。

そういうことに気づき、信じる気持ちを育もうとしたり、信じ続ける強さを折らないかどうかを決めるのも、自分自身。

…だから、やはり、人は、一人では成長できないってことだし、自分を成長させることができるのも、結局は、自分自身ってことですね…。

“愛”や“信”は、人間力…考えてみれば、とても深いです。