ゴルフの空(GET Golf Academy 主宰 松村公美子のブログです)

ゴルフレッスンのこと、スイング理論(ゴルフスイング体操)のこと、日常でのこと、色々、時々、書いています

“同意”です(^^)/…その4

2012年01月24日 | 読書 ・鑑賞・観劇録
昨年は、内田樹さんの本が面白いと思って、その著書を何冊か読んだ年でした。

そして、「なるほど、そうだよね」って思った文章を、そのまま引用させて頂いたblogも、いくつか書きました。

…本日は、年をまたいで、『“同意”です(^^)/…その4』です…(笑)。

本日、引用するのは、この『期間限定の思想 「おじさん」的思考2』より…。

『男が女を「守る」には、二つの仕方がある。
「女の成長を妨げる」守り方と、「女の成長を待ち望む」守り方である。
女を管理し、所有し、支配しようと望む男は女の成長を望まない。
彼女の社会的能力が低く、十分な収入も、十分な威信も得られない状態にとどまり、「あなたがいないと、何もできないの」という言葉を彼女が口にすることを待ち望んでいる。
ほとんどの男はそのような「守り方」しか知らない。
それとは逆に、「女の成長を待ち望む」男は、彼女の自立を、つまり、彼女がもう「支えなし」でも生きていけるようになる日を、その男自身が不要になる日を逆説的に待ち望んでいる。
……
というのは、「ほんとうに成長した女」とは、実は「他者を不要とするまでに自己完結した女」のことではなく、「人間の成長には終わりがない」こと、だから「どこまでいっても人間は他者の支えなしには生きられないこと」を学び知った女のことだからである。
……
「私」は「自分の外部にあるもの」によって支えられるという仕方でしか立ち上がらない。
この哲学的真理を知らないものは、男であれ女であれ、人間について何も知らない。そのような人間は無力であり、脆弱である。』

ここに書いてあること…、
意味が深いですよね…(^_^;)

若干、まわりくどいようにも感じられるけど…(笑)。

『その男自身が不要になる日を逆説的に待ち望んでいる』って、
愛する女性に「不要だ」なんて思われて、本当に嬉しい人などいないと思うけれど…(笑)、
内田先生は、“わざと”、このような書き方をしておられる。

要は…、
支えが無くても生きて行けるような女とは、
守られて当然、支えられて当然と、“寄りかかる”女ではなく、
他者を不要とする女のことでもなく、
支えてくれる人がいる有難さに気づいている女、
時には甘えて、寄りかかれる人がいてくれる幸せに気づける女、
人間は他者の支え無しでは生きて行けないことを知った女のことであり、
大人な男は、女がそういう「ほんとうに成長した女」になってくれることを待ち望む、
…ってことなのでしょう…。

大好きな彼女に、「僕が君のことを守ってあげる」とか「君のことを守りたい」と言っても、所詮、自分一人の力では、一人の人を守りきれるものではないと、大人の男なら、分かっている。
自分自身も、多くの他人に支えられ、守られながら生きていることに気付けているから…。
人間は、他人の存在なくして、生きて行けないのである。

だから、守りたい女性がいたとしても、
庇護と言う束縛で囲い、守ろうとするのではなく、
「自立」と言う名前の木を支える“添え木”となるような守り方をする。
時には、太陽や水や養分になりながら、愛する人の成長を待ち望み、
また、時には盾となることで守ろうとする。

“大人になれる女性”(収入の有る無しに関わらず「自立」している女性)も、寄りかかり、すがるばかりでなく、「人間の成長には終わりがない」ことを知り、自分自身を成長させたいと望む。

内田さんは…、
女の成長を待ち望む、「ちゃんとした大人の男」は、おいそれと見つかるものではない…と書いておられましたが…
どうなのでしょうね…(^_^;)

『「私」は「自分の外部にあるもの」によって支えられるという仕方でしか立ち上がらない。
この哲学的真理を知らないものは、男であれ女であれ、人間について何も知らない。そのような人間は無力であり、脆弱である。』

この点、本当に「ごもっとも…」だと思います。

…「女の成長を待ち望む男」に、「ほんとうに成長した女」に、お互いに、守り、守られながらも、そうなって行ける関係って、良いな…って思います。

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