博単者[HAKATANMON]

博多での単身赴任サラリーマンの日常と壱岐高校野球部を応援するブログです。

選抜高校野球あす開幕 波佐見、春の聖地で初勝利狙う

2011-03-22 21:02:21 | Weblog
九州屈指の右腕に成長したエース松田。新たなフォームで甲子園に挑む=東彼波佐見町、波佐見高

第83回選抜高校野球大会(23日から12日間・甲子園)に九州代表として初出場する本県の波佐見は、大会第2日の24日、1回戦第2試合(11時30分)で関東代表の横浜(神奈川)と対戦する。九州大会はエース松田を軸とした堅守、勝負強い打撃で4強入りを果たし、2001年夏以来の甲子園切符を獲得。春の聖地で全国の強豪に挑む波佐見ナインを紹介する。

 昨季の主力7人が残り、実戦経験が豊富。攻守ともにグラウンド上の選手自ら考えて動く、ノーサイン野球で勝負する。山口主将は「チームワークは日本一。自主性を重んじる波佐見野球をやりたい」と結束力に自信をみなぎらせる。

 九州屈指の右腕、松田が選抜初出場の原動力となった。最速144キロの直球が魅力の本格派。九州大会佐世保地区予選からの秋の公式戦10試合中、9試合計75回を投げ、60三振を奪った。防御率は1・56と安定している。変化球もスライダー、スローカーブ、チェンジアップなど多彩で、緩急を織り交ぜた投球が直球の威力を引き立てる。

 九州大会はフォームが乱れながらも、全3試合を完投した。初戦の大分(大分)戦は、初回から6者連続を含む12奪三振。その後、冬場のフォーム修正も成功し、調子は上向きだ。2番手は遊撃柴山で、秋の公式戦は2試合計7回に登板。最速140キロ台の直球を武器に奪三振率も高い。女房役の神崎が、強気のリードで投手陣を引っ張る。

 今季の特長は公式戦10試合でわずか5失策の守備力。うちレギュラー格の内野陣は1個と堅守を誇る。カバーリングやカットプレーの確認を徹底し、連係を体に染み込ませた。併殺や外野からの好返球などで、失点を防ぐ場面が幾度もあった。

 チーム打率は3割1分5厘。本塁打は1本と大砲はいないが、短打に積極的な走塁を絡めて点を奪う。つなぎの打線をけん引するのは田中佑。50メートル6秒1の俊足を生かし、5盗塁を記録した。プッシュバントなどの小技も利き、好機を生み出す。

 九州大会で高打率を残した小峰、山口が軸となりそうだ。地区予選決勝の清峰戦で逆転3ランを放った松田、公式戦10試合でチーム一の打率を誇る小野も頼もしい。九州大会は不振だった志田、柴山、松尾らも復調。右の強打者小森、稲毛は一発が期待できる。

 打順やスタメンを固定しないことも持ち味の一つ。相手との相性や運などを判断材料に、思い切って組み替える。得永監督は「九州大会はよく当たった。固定観念を持たずにやりたい」。指揮官の大胆な采配からも目が離せない。

 東日本大震災の被害が深刻化する中での開催。得永監督は「野球をやらせてもらえることに感謝して全力でプレーする。震災に遭われた方々を勇気づけたい」。まずは強豪横浜を相手に、春の甲子園初勝利を狙う。

 【編注】神崎選手の崎は、大が立の下の横棒なし
(3月22日長崎新聞掲載記事)
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