思い込みの母の日

もうすぐ母の日ですね。

突然ですが、私のまぬけ話をおひとつ

毎年、母の日には田舎の母に何か贈ってるのね。
その年によっては妹と一緒に選んだり・・。


先月６日、日曜日の深夜のこと・・

げっ！忘れてたぁぁぁぁ
あ～ん、今日母の日だったやん
何も贈ってないし、電話ひとつしてない～
妹忙しかったんかなぁ、今年は何も言って来なかったなぁ・・

で、翌日は定休日。
セミナーが終わって、フラメンコのレッスンが始まるまでの束の間、大慌てで大丸へ。
今日中に送らなきゃ。母の日のプレゼント遅れるなんて最悪ぅ


今年のプレゼントは、食器好きの母の喜ぶ顔を想像しながら、春らしいカップ＆ソーサセット。
よかった～、好いの見つかって・・・とホッ。
メッセージカードには、
「少し遅くなったけど」って。

そうなんです、どこでどう勘違いしたのか、脳のしわがもつれたのか（？）
４月の第１日曜日が母の日だと、その日の深夜思い込んでしまったのです。

翌日も思い込みに気付かず・・
「お母さん、ごめんな。昨日遅くなったけどプレゼント送ったけん。○日の夜着くよ」
と、電話を入れたのね。
「ゆう子、何言いよんな、大丈夫なん？」と言いながらも
「ありがとう。楽しみにしよるけんな」

思い込みっておそろしい・・


こんな些細なことから始まって、今兄弟３人の中で一番心配をかけているのは、まぎれもなくこの私。
私は３人兄弟の長女。妹、弟は既にそれぞれの家族を持ってます。

親からすれば、子供は何歳になっても子供で・・・
まだ自分の家族を持っていない私のことが心配なのです。

「ゆう子の子供を見るまでは元気で居んとな～」と、はりきってます
そ・それは・・・・



私にとって、田舎の両親は大切な家族。
おかげさまで２人とも元気で居てくれます。
元気で居てくれるから、京都で好きな仕事をさせてもらえる・・。
年に数回だけど、田舎で待ってくれている両親が居てくれるのは、何より幸せなことでしょう


母は、今の私の歳にはお母さん・・・祖母・・を亡くしてます。
私が小学生の時、昼休みだったかなぁ・・鉄棒で遊んでると、母が走って迎えに来たのを覚えてる。
「ばあちゃんのところへ行こう」って。
亡くなった日のことです。

当時、母は子育て真っ只中。
祖母と、どこかへ出かけたり、一緒に過ごすことはほとんどなかったのね。
「ばあちゃんに、何も親孝行らしいこと出来んかった」と、今もたまにこぼします。

母は、９人兄弟の下から２番目の末娘。
祖母にすれば、末娘が元気で居てくれること、たまに私達家族の顔を見られるだけで充分嬉しかったと思うのね。

でも、母は母の想いがあるのですね。



一昨日の朝・・・レイキの師匠吉祥天さんのお母さまが亡くなられました。
吉祥天さんの長年にわたる看病の末、ご家族が見守られる中、あの世に旅立たれました。
心からご冥福をお祈りいたします・・・・。


私も、いつか母との別れがやって来る事からは逃れられません。
シンプルに考えると、私の方が長生きするでしょうし・・。
母が居なくなるなんて、全く想像も出来ないけど、全く想像も出来ないし、したくない・・・。
でも、いつかその時はやって来る。
きっと、その時は既に決まっていて・・・その時までの時間は限られてて・・その時までに私は母に何が出来るのかな？



心配はかけてるけど、ありがたいことに私達親子は今好い関係です。
子供の頃は、ほんと厳しい母だったのね
４歳からのオルガンから始まって、ピアノ・そろばん・硬筆・お習字・塾など、嫌々通ってた。
今も覚えてるけど、横に付いて出来ないとパシッって
もう怖くて怖くて・・・妹と鬼やなぁ、なんて言ってたわ（お母さん、ごめんちゃい）
それもね、今考えると自分に教育・学歴がないコンプレックスから、子供には熱心だったみたい。
その上、嫁姑問題？　祖母と犬猿の仲だったから、気持ち的に余裕がなかったのね。
いっつも気が張ってて、笑顔はなかったなぁ。
本当は、気が弱いくせに負けん気だけは人数倍の母。


今は（？）優しく、明るい母です。
いつまでも元気で居てね。　私より長生きするくらい・・・ってのは親不孝だね。
１１日は、ほんまもんの　母の日。
１番母が喜ぶのは、何かプレゼントすることより、私の元気な顔を見せることでしょうけど、仕事だもんね。　
せめて、この美しい声だけでも聞いて頂きましょっか

母の心配の種の行く末は、神のみぞ知ることだけど、
せめて母の笑顔が、もっともっといっぱいになりますように