近代建築撮影日記

日本全国の近代建築を
大判カメラ、一眼レフ、デジカメなどで
撮影した写真で紹介していきます

網干の近代建築

2010-04-02 22:18:24 | 近畿

2010/1/1撮影の写真から、網干をご紹介します。
今回は1枚しか撮影していませんが、過去撮影写真から網干の近代建築群を余すところ無くご紹介します。

過去の記事、姫路市網干区の近代建築(EBONY SW45で撮影)も併せてご覧いただくと、今回未紹介物件も補完できます。

※クリックすると大きい画像でご覧いただけます。


旧日本セルロイド人造絹糸 1号石炭ボイラー
(設楽貞雄/M42/煉瓦/日本の近代土木遺産)
(撮影データ;EBONY SW45・Nikkor W 180mm F5.6・4x5判・1/30秒・f22・ライズアオリ)

同上・全景

(カメラ;Nikon F-601 QD・2001/1/8撮影)
超一級の煉瓦建築です。

 

旧日本セルロイド人造絹糸 工場
(設楽貞雄?/M末~T?/煉瓦/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon F-601 QD・2001/1/8撮影)

此方もM41創業時~大正初め頃の建築と思われます。
敷地内には他にも多くの戦前建築があるようですが、立ち入ることは出来ませんので見れません。


旧日本セルロイド人造絹糸 外国人技師住宅 1
(設楽貞雄/M43/木2/ひょうご住宅百選・姫路市都市景観重要建築物等・経済産業省近代化産業遺産)

(カメラ;OLIMPUS OM-1N・2009/8/15撮影)

現在は資料館として公開されています。


旧日本セルロイド人造絹糸 外国人技師住宅 2
(設楽貞雄/M43/木2/ひょうご住宅百選・姫路市都市景観重要建築物等・経済産業省近代化産業遺産)

(カ メラ;OLIMPUS OM-1N・2009/8/15撮影)

ほぼ同型の建築がもう1棟残されています。
現在はダイセル化学工業の「衣掛クラブ」として使用されています。


ダイセル化学工業 エンジニアリングセンター
(設楽貞雄?/不詳/木1/文化財指定なし)

(カメラ;OLIMPUS OM-1N・2009/8/15撮影)

外国人技師住宅と同じ区画にありますが、建築データ、旧名称は不明です。
おそらく外国人技師住宅の一つだったのでしょう。


名称不明(外国人技師住宅?)
(設楽貞雄?/不詳/木1/現存せず)

(カメラ;Nikon F-601 QD・2001/1/8撮影)

此方も外国人技師住宅と同じ区画にありましたが、去年訪れたときには見当たりませんでした。


ダイセル化学工業 旧社宅
(不詳/不詳/木1/現存せず)

(カメラ;Nikon F-601 QD・2001/1/8撮影)

外国人技師住宅の隣の区画にあった日本人向けの社宅です。同じような社宅が10棟ほどありました。
去年訪れると駐車場になっていました。


大村製材所
(不詳/不詳/木1/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon F-601 QD・2001/1/8撮影)

詳細は不明です。戦後物件かも知れません。


旧岡田燐寸製造所 倉庫
(不詳/T14頃/煉瓦/文化財指定なし)

(カ メラ;OLIMPUS OM-1N・2009/8/15撮影)

マッチは網干の特産品の一つです。
岡田燐寸製造所はT8創業、現在では大和産業という社名に変更されていますが、マッチは造り続けています。


旧赤穂塩務局網干出張所庁舎
(大蔵省臨時建築部/M末頃?/木1/経済産業省近代化産業遺産)

(カメラ;OLIMPUS OM-1N・2009/8/15撮影)

同規格の塩務局出張所が各地に造られたようです。
ほぼ同一の外観の味野塩務局山田出張所三田尻塩務局長府出張所(宇部西町公民館阪部塩務局波止浜出張所 等が現存しているようです。


旧赤穂塩務局網干出張所 塩倉庫
(大蔵省臨時建築部/M末頃?/木1/文化財指定なし)

(カメラ;RICOH GR1・2007/1/6撮影)
赤穂塩務局にも同じような塩倉があります。


播州網干港塩田眺望

(古絵葉書)


新在家自治会館
(不詳/不詳/木1/現存せず

(カメラ;Nikon F-601 QD・2001/1/8撮影)

塩務局の近くにあります。
窓だけ洋館風です。和風の玄関は増築でしょうか?


網干商工会館
(不詳/S15/木2/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2002/5/6撮影)

揖保川が網干川に分岐しているところにあります。
網干町役場もこの近くにありました。

同上

(カメラ;OLIMPUS OM-1N・2009/8/15撮影)

外壁の色が変わっています。

旧長久医院
(永岡組/S5頃/木2/文化財指定なし)

(カメラ;Nikon new FM2・2002/5/6撮影)

同上

(カメラ;Nikomat EL・2007/1/5撮影)

現在は改装されてデイサービスになっています。


旧知原眼科
(不詳/不詳/木2/文化財指定なし)


(カメラ;Nikomat EL・2007/1/5撮影)

現在は院長宅となっているようです。
玄関のペディメント(幽霊みたいな三角の装飾)とオーダー(柱)がアクセントになっています。

網干は港町として栄えた街で、S21に姫路市に編入するまでは揖保郡網干町でした。
昭和40年代から平成にかけて失われた近代建築を挙げていくと、煉瓦の網干町役場、RCの網干小学校講堂、網干小学校職員室棟、網干小学校木造校舎、網干警察署、網干郵便局、網干本町郵便局、網干職業安定所、山陽電鉄網干駅舎、 等色々ありました。


次回は姫路です。



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2 コメント

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故郷に色々あって良いのう (茶売)
2010-04-04 22:46:55
私の故郷は終戦数年前から開発の始まった海軍工廠ゆかりの地区だったので、いわゆる近代建築の無い土地柄。第二の故郷もベットタウン。身近にいろいろあってうやらましいかぎり。
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見慣れた風景 (a-ly)
2010-04-05 20:27:19
見慣れていると、たいしたものでは無いと思いがちです。

全国的に見ても、かなり見ごたえがある方だと気が付いたのは、10年くらい前です。

どの建物も、文化財として保存しているわけではなく、用途を変えながら現役で使われているのがいいと思います。
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