goo blog サービス終了のお知らせ 

うちの熱帯魚『A'z Aquarium』

うちで飼育した歴代の熱帯魚たち。

【ヤマトヌマエビ】

2006-07-22 23:24:22 | 淡水・他
★コメント
 かわいくてコケを掃除してくれる。たまにピンク色になってお亡くなりになってることがある。もうそろそろ購入しようかなぁ。

【学 名】 Caridina japonica
【分 布】 日本
【体 長】 4cm

■特 徴
 体長はオス3cm、メス4cmほどで、メスの方が大きい。スジエビにくらべると体型は紡錘形に近い。眼柄(目がついている柄)や額角(目の間から突き出す、ノコギリのような突起)も短く、触角以外の器官はあまり突き出ていない。脚は短くてがっちりしており、複眼が黒くて大きい。体色は半透明の薄緑色か褐色で、個体によっては背中の真ん中に黄色の細い線が尾まで走る。体側には線状に赤い斑点が並ぶが、オスは点線状(・・・)で、メスが破線状(- - -)である。また、尾の両端に黒い斑点がある。
日本での分布域は、日本海側は島根県以西、太平洋側は千葉県以西の西日本とされる。国外では朝鮮半島、中国東部、台湾までだが、遠く海を越えたマダガスカルにも分布する。
暖流が流れている海に面した、水がきれいな川に生息する。夜になると餌を探して動き出すが、昼間は石の下や積もった落ち葉の中などにひそむ。つかまえるにはそれらの植物ごとタモ網ですくい、網の中身を広げて探すと見つかる。エビ類はふつう水から出すと腹部の筋肉を使ってピチピチと跳ねるが、ヤマトヌマエビは跳ねずに歩きだすのが特徴である。
食性は雑食性で、藻類、小動物、生物の死骸やそれらが分解したデトリタスなど、いろいろなものを食べる。前の2対4本の歩脚の先に小さなハサミがあり、これを使って餌を小さくちぎり、忙しく口に運ぶ動作を繰り返す。また、小さなかたまり状の餌は顎脚と歩脚で抱きこんで食べる。
現在は川や海の水質悪化、熱帯魚の業者による乱獲などで、野生の個体は減少している。ダムや堰の建設によって遡上が困難になり、生息域がせばまった川もある。

■飼 育
 ヤマトヌマエビはあまり食用とはしないが、現在は熱帯魚と一緒に飼うタンクメイトとしてよく流通する。成体はわりと丈夫で飼育しやすいが、繁殖させるのはやや難しい。
メダカやテトラ類、他のヌマエビ類などと一緒に飼うと水槽内を活発に動き回って水槽内の藻類や水垢などを食べ、掃除役をこなす。固形飼料を与えると素早くつかみ取るしぐさなども愛嬌があり、うまく飼えば3年くらい生きる。
ただし自分より大きい魚がいると物陰に隠れて出てこないし、えさが少ないと同居している小魚やエビを捕食することがある。また、薬などにも弱いので、魚用の薬や殺虫剤などの使用にも注意が必要である。
両側回遊型なので、繁殖させるには抱卵したメスを2週間目頃から隔離して飼育し、ふ化した幼生を海水水槽に移さなければならない。幼生を生存させて稚エビまで成長させるには、飼育環境によってはこまめな世話が必要である。