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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

サイレン

2007-11-17 20:32:00 | 映画-2007年

「原作ファンはどう思う?」

 映画版の『サイレント・ヒル』が面白かったという記憶があったのですが。
 ゲームに関しては『サイレント・ヒル』と同じスタッフが作った『サイレン』。ならば映画の方もきっと面白いに違いない! と、ちょっと屈折した期待を持っていました(笑)。
 とはいえ、ゲーム版『サイレン』は未プレイだったりしますが。
 そんな人が、この映画を観た感想ですってことで。

 ここから先、ネタバレにあんまり注意しないで書いていくので、未見の人は注意してください。

 う~ん、ハッキリ言ってかなりガッカリでした。
『サイレント・ヒル』との比較で期待度が高かったというのも含めて、かなりガッカリ。
 序盤、「サイレンが鳴ったら外に出るな」の謎の言葉。
 そして場面が現在に変わり、怪しい島民たちと意味不明のメッセージ。
 他にも、ひたすらサイレンへの警告を語る謎の人物が現れたりして、「何かが起きそうだ」という不安感が恐怖感をあおる。
 これらの謎の不気味さが、どうやってラストへと終結していくのか? 期待感も高まる。
 思えば、この辺が一番怖かったのかも?

 その後、サイレンが鳴ってから奇妙な出来事が起きるけど、なかなか本質に切り込んでいかない。
 なんだか、グズグズしていてイライラが募る。
「この映画って、こういうカンジで進んでいくなのかな~?」と別の意味での不安がつきまとう。

 そして、島民たちが狂いだしてからは……え、結局、ゾンビ映画みたいなもんなの? と拍子抜け。
 因果関係がハッキリしないけど、とりあえずここはゾンビ島なんだな~、という割り切り感で観ていたら……え? と思わず、耳を疑いたくなるような衝撃の結末。

 この先はネタバレなんで、注意してもらいたいんだけど。

 この島での出来事はすべて主人公の妄想でした、という身も蓋もないオチでエンド。
 それはいくらなんでも、あんまりだろう。
 島に伝わる人魚伝説との関わりもあるような、そんなラストではあったけど、そんなのいちいち考える気も起きないよ。
 ひたすらガッカリなこのオチに、すっかりしらけムード。
 こういうのはどんでん返しとはいわず、風呂敷を畳めなかっただけとしか思えない……。

 ゲーム版をやっていないので、このオチにどういう意味があるのか分からないんだけど。
 この映画だけを単体で観たオレとしては、ちっとも楽しめないオチでした。

『サイレン』(DVD)
http://www.siren-movie.com/index.html
監督:堤幸彦
出演:市川由衣、森本レオ、他
点数:3点


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