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同人サークルA-COLORが北海道をうろうろしながら書いているブログです

断崖に浮かぶ幻の遊園地を追え!

2011-07-24 22:33:47 | うろうろ-小樽市

01 かつて、小樽のオタモイ海岸には「オタモイ遊園地」があったそうです。
日に数千人は訪れるという、豪華な遊園地だったそうなのですが…。
しかしオタモイ海岸を訪れた方なら、わかると思うのですが。
そこは峻険な断崖絶壁の海岸で、とても遊園地が建てられるような敷地なんかないはずなんですが。

本当に、そんなところに遊園地があったのか?
あったとしたら、それはどんな遊園地だったのか?

ネットで情報を調べてみると、未だ彼の地には遊園地の跡が残っているらしいです。
ならば、その幻の遊園地を見にいこう、というわけで我々は小樽を訪れることにしました。

最初に、オタモイ遊園地をカーナビで探してみたところ…「オタモイ地蔵尊」というのが見つかりました。
事前の調査で、オタモイ遊園地にはお地蔵さんが祀られているらしい、との情報を得ていました。
「もしかして、これですぐに行けるんじゃね?」ということで、カーナビの案内通りに行ってみることにしました。

んで、カーナビの案内にしたがってみると……ビミョーに海岸からズレた場所へ。
しかも、道は無くなっているし。
でも、車で通れる道は無くなっていましたが、急斜面を登る獣道はありました。

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とりあえず、方角的には海に向かっていたので、この獣道を進んでみました。
すると、ちょっと開けた場所に出て、そこにはお地蔵さんのいる謎の家屋と。

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祠と。

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そして、目の前には断崖絶壁が。
ちょっと怖いけど、雄大な景色に感動!
なんて思いながら、眼下を見下ろすと……オタモイ遊園地の施設の一つ、竜宮閣の跡地が見えました!

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確かに、幻の遊園地は実在しました!

しかし、ここから崖を下る手段はなく、オタモイ遊園地に向かうことできないようです。
やはり、オタモイ海岸から行くしかないようです。
というわけで引き返そうとしたときに、獣道のさらに脇道があるのを発見。
ちょっと進んでみると、獣道が石段になりました。

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「これは何かある!」はやる気持ちを抑えながら先へ進むと、神社のようなものがありました。

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御賜恵観音堂、と書いてあるようです?
社の左手側には、アルファベットと日本語のちょっとオシャレな石碑がありました。

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これについてググってみると、小樽ジャーナル内の記事を見つけました。
久末永霤句碑というようですね。

これより先はさすがに進めないようなので、我々は引き返しました。
でも遊園地の前に、いろいろ発見できてテンションが上がった我々は、改めてオタモイ海岸を目指しました。

はじめて、この海岸を訪れたんですが、とても遊園地があったとは思えない場所。
っていうか、海岸へ向かうグネグネの連発ヘアピンは、むしろ客を寄せ付けないかのよう。
しかし! 駐車場から海岸へ降りる道すがら、ここにオタモイ遊園地があったことを示す案内板がありました。

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ついに我々は、オタモイ遊園地の姿を捉えることができるのか!
意気揚々と、海岸へ降りてみました。

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しかし、そこは小さな岩の海岸しかなく。遊園地の跡すら見えません。
遊園地はどこにあるのかと見回してみると、険しい岩肌に細い道、そしてその先には写真で見た遊園地へ至る唐門が。
あれこそがオタモイ遊園地への道!

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でも、どう考えてもこの海岸から上るのは不可能。
どうやら、海岸まで降りてしまうと、オタモイ遊園地には行けないようです。

というわけで、我々は海岸から来た道を引き返すと…ついに、オタモイ遊園地の入口を発見しました!

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さあ、いよいよ幻の遊園地へ……と思っていたのもつかの間。
残念ながら、オタモイ遊園地へと至る道は土砂崩れによる落石のため通行禁止となっていました。

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小樽市のホームページでも、ここへの立入禁止の警告が出ています。
オタモイ海岸 オタモイ地蔵尊までの遊歩道の立入禁止について

この件に関しては、小樽ジャーナルにも記事が。
住民もお地蔵さんも置忘れ!オタモイ遊歩道の“閉鎖”!

いろいろ事情はあるんでしょう。
とりあえず、我々はこれより先へ進むことは断念しました。
せっかく、あと一歩のところまで来ていたので、非常に残念ではありましたが。
いつの日か、この道が開通するのを祈りましょう。

せめてもの慰め、っていうわけでも無いんですが。
このすぐ側に、唐門だけがありました。

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遊園地の唐門を、ここに移設したようです。

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今となっては、これがオタモイ遊園地の唯一の名残といったところでしょうか。
後ろ髪の引かれる思い出はありましたが、我々はここを後にしました。


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