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美酒を求めて三千里

お酒に纏わる話を中心に 姉妹が日々を綴ります

吉祥吉日 純米吟醸

2013-11-02 | 日本酒
新潟は長岡のお酒、お福酒造の吉祥吉日を頂きました。



自然の湧き水と寒仕込による深い味わいをお楽しみください、とあります。
よく読んでみると、なんと、東急吉祥寺のみの限定品だとか。だからこの名前が。
これはとても貴重です。

成分分析は以下の通り。

日本酒度 約+3~4
酸度 約1.4
アミノ酸 約1.4
仕込水 軟水

仕込み水が軟水だと、あっさり柔らかめに、硬水だとしっかりと重たい味わいになるそう。
アミノ酸は1.0を基準に、上が濃醇で下が淡麗とか。大吟醸のすっきり度は大体1.0くらいだそうです。


冷蔵庫で冷やすか常温がオススメとのことですが、冷やして頂きましたー。
美味しかった~。

主観的感覚では、割合濃厚で主張のある吟醸酒、といった感じです。
ぬるくなってくるとさらに酸味を増しました。

吟醸酒の強さが苦手な人にはオススメできないかもしれないけれど、
ちょっとした苦味や酸味も好きな人にはオススメできます。

お魚もマグロとかハマチとか、結構あぶらがのっていたり、主張の強いお魚にも負けないと思います。

これは母からの差し入れでしたが、おめでたい名にあやかって買ってくれたのかなと想うと、
なんだか微笑ましい気持ちになりました。

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獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分

2013-11-01 | 日本酒
昨日に引き続き山口県からの恵みです。こちらは日本酒。
言わずと知れた名ブランドとなった、獺祭の、純米大吟醸 磨き二割三分。



シンプルで格調高いボトルが目を惹きます。
純米大吟醸の中でも二割三分まで磨かれているとは、相当なもの。

姉妹は獺祭の純米酒も味わい深くてふくよかで好きですが、
こちらの純米大吟醸は綺麗で透き通るようで、かつ仄かにお米の香りが漂って、とても上品でした。

繊細な白身のお刺身や、茹でた蟹のほぐした身などに、とてもよく合う味わいです。

獺祭を造っている旭酒造のHPを訪ねると、日本語の他にも英語やフランス語、中国語の選択ができるようになっていました。
国際的に広めていこう、という強い気概が感じられて頼もしいです。
実際妹の知り合いのフランス人の女の子は、彼女自身が日本通だということもありますが、
獺祭が美味しかった!と名前を覚えていて報告してくれました。
こうして日本酒が、そして日本酒の奥深さが伝わっていくのはうれしい限りです。

山口県・・・お酒もおいしいし、みかんやわかめもおいしいし、そしてお魚もある。
いまだ通り過ぎたことしかない土地ですが、いつかじっくりと訪れてみたいです。
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飛露喜 特別純米

2012-10-14 | 日本酒
姉が仙台の小料理屋で出会ったお酒、福島県の日本酒、飛露喜
江戸時代からの長い歴史を持った酒造の、伝統の一品。
なかなかの人気ぶりを発揮して手に入れがたく、
日本酒の一般的なファンはもとより、日本料理店を営む料理人などが探し求めるお酒であるらしい。
このブログのタイトルではないが、「飛露喜を求めて三千里」という方々が実際にいそうである。

母の好きな酒でもあり、母と飲めるという晩に、R氏が特別純米を用意してくれた。
飛露喜の由来は、
「飛(とぶ)、露(つゆ)、喜(よろこぶ)。“喜びの露(酒)、ほとばしる”。」
という漢字の組み合わせらしい。
この名前の御蔭で、妹にとっても、よく印象に残っている。



要冷蔵の特別純米。
香りや味に強い癖はなく、どこか透き通っている。
それでも個性の強い貝の刺身などに合わせても全然負けない風味があって、
和のおつまみを限りなく美味しくさせてくれる。
若くても熟練の香りが漂い、
食事と合わせて美味しい、という日本酒の最高の味わいにもってこいの、素敵なお酒である。

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裏・鍋島 吟醸造り純米生

2012-10-13 | 日本酒
鍋島がインターナショナル・ワイン・チャレンジの日本酒部門で最優秀賞を受賞したのは去年だったか。
いつでも日本酒が世界で活躍するニュースは嬉しいものであるが、
そんな鍋島を輩出する富久千代酒造さんの鍋島シリーズの一つが、辺鄙なメルボルンの妹宅のセラーに、受賞時たまたま入っていたということで、その偶然に殊更嬉しく印象に残っている。

そちらの鍋島吟醸酒もなかなか美味しかったのだけれども(そのときの記事はコチラ)、
自分が普段好んで飲むお米が主張する日本酒とは違う、香り高いワインにも近づくような味があって、
世界ではこういう日本酒が好まれるのだなぁまだまだ沢山の知られていないお米のお酒らしい日本酒があるな、
とも思わされたものであった。

そしてこちらもR氏が仕入れてくれたのだけれども、
なんと鍋島は鍋島でも不思議なことに、ラベルが裏返っている。



「裏鍋島」「隠れ鍋島」と言われる、ごく少量しか造られない秘密のレーベルである。
そこまで原価は高くないのに、限定生産に加えて受賞効果も高いのか、今ウェブでチェックしてみるとどこでも売り切れ。
なかなか手に入れることの難しいお酒であるようだ。

こちらの純米吟醸酒、同じ鍋島の吟醸酒よりもお米の香りが豊かで、
お米お米しているのが好きな妹には、吟醸を凌ぐ美味しさに感じられた。
限定発売であるのがもったいないくて、もっと広く売られていたならと思った。
甘口は甘口なのだけれど、べとつく感じはなく、ふくよかな味。
マグロなどの少し脂の乗ったお刺身にも合う。

最近佐賀出身の人とお話する機会があって、町おこしならぬ県おこしについて憂いていたけれど、
そういえばこんな美味しい日本酒もある!
もう既に日本酒好きの間では世界でも知名度が少しはあるだろうし、
これからもっと普及して、裏鍋島がオーストラリアに流れ着く日が来る・・・
そんな日を期待したいものである。



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広島の日本酒*誠鏡 純米吟醸 幻

2012-09-23 | 日本酒
広島県の酒造、誠鏡さんの純米吟醸、「幻」を開けました。
広島県には何かと縁があり、数ヶ月前訪れたこともあって、親近感が沸きます。
このラベルのシンプルさにも惹かれますし、「幻」という名をつけられるくらい、自信作なのであろうと期待が持てます。



肴はサーモンやハマチ(King Fish)の刺身に、おつまみが色々。
説明書きには、出来立ての酒では張りを楽しみ、半年経ったら優しさを楽しむ、とあります。
ちょうど今は優しさの出る頃とあり、癖が無く、かといって水のように磨かれ尽くしているわけでもなく、
角が取れて丸くなったような、とてもまろやかな味わいでした。
おつまみと合わせても、そのまま飲んでも、「旨い」と呟きたくなります。
脂の乗ったサーモンやハマチにもまったりと合いましたが、
生姜のぴりりと効いた鯵のたたきなんかとも、コントラストが合いそうです。
一人で飲むのもいいですが、この日は多くの人に喜んで貰えて、お酒冥利に尽きたのではないでしょうか。

今回は日本語のとても上手な、日本に精通している方々と飲んだ、ということもあり、
日本酒と刺身をつまみながらあれこれ日本のこと、オーストラリアのことを語りました。
世間には驚くほど日本語を習得されている外国人の方が多くいて、
その方々が私たち以上に日本の文化を好んで、問題に憂いて、常に関心を持っていることに、
いたく感心すると同時に、とても頭が下がります。
育ってきた文化背景も職種も全然違うけれども、彼らに会うといつも「同胞」という気がします。
そんな仲間たちと飲めて良かった、そう思えるお酒でした。










コメント (4)
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福泉 純米大吟醸

2012-03-14 | 日本酒

今日は地震が多い一日だった。
東北では津波注意報が出る地震が発生し、関東も最大震度5強の揺れに見舞われた。
姉宅でも久しぶりに緊急地震速報が鳴り、久しぶりに玄関のドアを開けて揺れをやり過ごした。

東日本大震災から一年が過ぎ、節電にもあまり気を使わなくなってしまっていたが
何も事態は変わっていない。
むしろ震災前よりもひどくなっているのに、感覚がマヒしていることが恐ろしいことなのに、それを忘れてしまっていた。

震災から一年たった数日前
一年前の大変さを思い出しながら、そして今こうやって日常の生活を送れることに感謝しながら一本のお酒を開けた。

福泉の純米大吟醸だった。



咲いたばかりの梅のようにほんのり甘くフルーティー。
母も納得の味だったので、癖は無いタイプのお酒だ。
綺麗でほんのり甘いタイプ。
ほっき貝や平貝など、新鮮な貝類の刺身が多かったその日のメニューにふさわしいお酒だった。

優しく甘いその味は、辛いニュースが流れ続ける中での
唯一の緩衝材となってくれたのだ。

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常山 雪もよう 活性にごり純米酒

2012-03-09 | 日本酒

海外から帰国すると、無性に日本酒が飲みたくなる。
それもなぜか濁り酒が恋しくなる。

2週間ぶりに顔を合わせた姉夫婦が、晩餐のおともに選んだお酒は“雪もよう”だった。



活性と書いてあるため、Rがゆっくりと蓋を開けていく。
しかし、一ひねりしたところで、すぐにシュワーっという音ともにお酒があふれてくる。
ずいぶんと威勢がいい。
舞い上がる粉雪のように、瓶底にたまっていた濁り成分が湧き上がる。
あまりの活性ぶりに、下に皿を敷いて蓋を開けた程だ。

おさまったところで一杯。
濁りは甘いタイプが多いが、これはさっぱりとした濁り。
そして濁りも濃すぎず薄すぎず、という丁度いい塩梅で、食事とうまく合わせられるタイプだ。

新物のホタルイカをつまみながら、くいくい。

2週間分の報告をしながら、あっという間に空いてしまった濁り酒なのだ。





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王道には王道を 久保田 万寿 

2012-02-04 | 日本酒

カニパーティーの日。
幾つかあるお酒のなかから最初の一本を決めることにした。
皆それぞれ自分の好みがあるなかで、満場一致で最初の一本に決まったのが久保田万寿だ。




王道過ぎかもしれないが、やはり知名度は裏切らない。
すっきりとした味はカニの甘さを壊さず、逆にうまみを引き出しており、ベストチョイスと確認。

いつもであれば、あれこれ話しながら味わい、瓶が空になる。
しかしカニを食するために自然と無口になり、さらにお酒を飲む間も忘れて没頭。

一息つくつもりでちびりと日本酒を口に運ぶと、王道ならではの安心感ある美味しさに見たされる。
根強い人気はこの裏切らない味を造り続ける職人さんの努力の賜物であろう。

新しいものを開拓する楽しさもあるが、王道といわれる名酒や食べ物を再度味わう楽しみもまた良いものなのだ。
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夜明け前 純米しぼりたて 生原酒

2012-01-23 | 日本酒

久しぶりにM氏と飲む機会を持つことができた。
M氏にとって祝い事のおおい最近。
近況を話すことができる機会は、姉夫婦にとっても好い時間であった。

この日はRの計らいによりカニが用意されていたので、迷うことなく日本酒に手が伸びる。



夜明け前だ。
甘めのトロットした質感にあふれんばかりの豊かな香は母には強かったようだが、純米酒好きのM氏には好みだったようである。
銘柄をメモするくらい口にあったよう。
綺麗な大吟醸と比較すると対極にあるくらい、米のさまざまな味が堪能できる、純米らしい味。

M氏と知り合ってもう10数年。
かつては生き方など、自分のことについて語りあうことが多かった。
しかしいまでは親のこと、結婚相手や子供のことなど、身の周りにいる大切な人のことが話題にのぼる。

思い出話や理想の話など様々に語らいながら、ちびりちびりと人生のように複雑な味の美酒お酒はよく似合ったのだ。
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関谷醸造 蓬莱泉 * 純米大吟醸 空

2012-01-13 | 日本酒
メルボルンは沢山日本の食材が手に入るとはいえ、
意識をしていないと、手に入れやすさからどうしてもオージーっぽい食事になりがちです。
ついつい洋食に甘んじていましたが、
やはり身体が和食を欲していて、ついに今日、帰り際お寿司の盛り合わせを買いました。
そのお寿司屋さんに牛肉のたたきも合ったので、肉とはいえこれなら食べたい!とそちらも購入。
魚屋さんで、さらに茹で海老も購入し、和食の雰囲気が盛り上がりました。

そうしますと、やはり日本酒が飲みたくなるもの。
ずっととっておいた、蓬莱泉の純米大吟醸「空」を、開けることにしました!



久々の日本酒。
す~っと潤っていく純粋な透き通った飲み口はまさに大吟醸。
このまま消えていくのかな、と思いきや、とても豊かなお米の香りと味わいが漂って、
純米ならではの楽しみが拡がりました。
後味はとてもすっきりで、しつこさは全くありません。
多分辛口の部類には入ると思いますが、お米の芳醇さはたっぷりと味わえます。
お魚にも、牛のたたきにも合って、美味しいぃ・・・、と呟きながら御飯を頂きました。

次にいつ日本酒を開けられるのかはわかりませんが、
この次の日本酒も、大事に、大事に飲みたいと思います。





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