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美酒を求めて三千里

お酒に纏わる話を中心に 姉妹が日々を綴ります

D'Alfonso del Sordo: Cava del Re (Cabernet Sauvignon)

2012-10-09 | 赤ワイン in その他の世界
先日訪れたイタリア系食材屋さんで購入した、カヴェルネ・ソーヴィニョンを開けました。



カヴェルネはオーストラリアでもお馴染みの葡萄で、よく飲んでいますが、
このカヴェルネは今まで飲んだことのないような味でした。

フルボディはフルボディなのですが、
重さや渋みよりも、ハーブっぽい香りというか、草の香りが漂ってきたのです。
2006年のものということで、少しまろやかな感じを想像していましたが、とても元気な味。
最初は驚きましたが、だんだん飲むうちに慣れました。
とても美味しい、とまでは思わなかったけれども、面白い経験だったと思います。

葡萄の大まかな品種は同じでも、違う国ではまた別の香りがするものですね。
オーストラリアのワインは大好きですが、時々全く違った空気を味わいたいとき、
また色々な国の色々なワインを飲んでみようと思います。


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クリスマスディナー姉編*ドメーヌ・ド・ラ・プレット ブルゴーニュ・ピノノワール 2005

2011-12-26 | 赤ワイン in その他の世界

姉にとって、クリスマスは色々な思い出があるイベントだ。

キリスト教の幼稚園に通っていた、幼稚園生のころのこと。
毎年行うキリスト誕生の劇。
可愛らしい天使の役や真っ白いふわふわ羊の役をやりたかった姉に回ってきた役柄は、宿屋の女将だった。
しかも、行き場がなくなったマリアを受け入れる心優しい3番目の女将ではなく、マリアの頼みを無下に断る2番目の宿屋。
残念に思いながらも「 うちはもう満員です。ほかの宿屋を探してください !!」と叫んだ、懐かしい思い出である。

小学生の頃のこと。
妹の枕元には可愛らしいプレゼントが置いてあったものの、連日言うことを聞かない悪い子供だった姉の枕元に、プレゼントが無かった。
“サンタクロースは貧しい子にも裕福な子にも、分け隔てなく訪れるもの”だと思っていた期待が裏切られた瞬間だった。
きっと親の想像では、「プレゼントが来るようにこれからはいい子にする!」と姉が更生する、そんなストーリーだったはずだ。
しかし、それは根本的に“良い子”の発想。
良い子では無かった姉に、自分への反省なんて生まれるはずもなく。
裏切ったサンタクロースへの怒りで泣いた記憶がある。
結局父の枕元に姉へのプレゼントが置いてあり、一件落着したのだが。
確認したことはないが、あの心憎い計らいは父のアイディアだったはずだ。


そんな姉にとってクリスマスの日は、演出される側から演出する側へと変化した。

今年は凝ったものを作ったわけではないが、チキンをローストし、ワインを楽しむ穏やかな夜となった。
お気に入りのお皿に前菜を並べ



ローストしたチキンを味わう。



合わせたワインはフランスのピノノワール。
本当は妹からのプレゼントを開けたかったが、メニューとの兼ね合いで、ドメーヌ・ド・ラ・プレット ブルゴーニュ・ピノノワール 2005 を開ける。

スパイシーな後味が非常に印象的で、オーストラリアの果実味たっぷりピノノワールとは異なる。
ミネラル感も微かにある複雑な味わい。

ワインに合うチーズケーキもいただき満足して眠りにつく。



プレゼントがあるかどうかワクワクしたり
サンタクロースを見ようと遅くまで起きたり
大人になるにつれ、そういった高揚感は無くなってしまったけれど。

ワインを味わいながら穏やかに過ごすクリスマスは、走馬灯のように過ぎてしまう大人の日々の、一瞬の鮮明な彩となるようで、やはり大切にしたいイベントなのである。
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CASALE DELLA IORIA 

2011-12-15 | 赤ワイン in その他の世界

母と関東近隣のアウトレットに訪れた。
クリスマスシーズン、クリスマスにふさわしいものをちょっと覗いてみたいと、そう思ったのだ。
Rと散策する時間の倍以上をかけて、一軒一軒丹念に見回る母との買い物。
買った物の数も金額も、いつもの倍となった。


帰宅後、戦利品を試着&眺めながら夕飯の相談。
母娘2人の食卓は、そんなに量もいらないし、美味しいお酒さえあればそれでいい。
日本酒好きな父もいないので、ワインを飲むことにする。

母が試飲をして気に入ったというCASALE DELLA IORIA を飲んでみることにした。


飲んでビックリ。
地元固有の品種を使ったらしいが、たしかに飲み慣れていない味である。
バニラのよう甘いかおりに加え、ベリー系のこくも合わさる。
基本的に若干甘めだが、タンニンは軽く、深みと華やかさが美味しい。

久しぶりに、書きとめたいと思うそんなワインに出会えて満足な姉なのだ。

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M・ラピエール ボージョレ・ヌーヴォー 2011

2011-12-13 | 赤ワイン in その他の世界

昨年妹が帰国した時期は、ちょうどボジョレーが発売された頃だった。
用事が終わった後、ゆっくりボジョレーでも飲みながら家族で楽しもうと思っていた矢先、父が倒れ、バタバタした秋だった。
そんなあわただしい中、父の退院を待って、マルセル・ラビエール氏のボジョレーを開けた。
奇しくも昨年の10月亡くなってしまったラピエール氏のワインを、記憶にとどめるべくじっくり味わって飲んだ記憶がある。
その日の記事はこちら

今となってはおぼろげにしか覚えてないけれど、とにかく華やかな香で美味しかった記憶があったが、いかんせんもう味わえない。
と思っていたところ

デパ地下で昨年のエチケットと良く似たイラストのワインを見つけたのだ。



昨年は葡萄の中に顔が埋もれていたが
今年は陽気な男性がワインボトルに乗っている。
一度見たら忘れられないこのイラスト、間違いない。

息子が後を継いでいるようで、応援の意味も込めて購入してみた。
お父さんよりもまだまだ若い味ではあったけれど、繊細な香は似ている。

父の死を乗り越え素晴らしいワインを造り、歴史をつなげた息子に乾杯。
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La Passion グルナッシュ

2011-12-07 | 赤ワイン in その他の世界
魚には白ワインがあうとずっと思っていた。
しかしある時、ソムリエの田崎さんが、うなぎに赤ワイン、特にピノノワールが合うと語っていたと聞き、物は試しと“ピノとウナギ”をやってみたのだが。
ウナギの甘辛いたれの味にピノノワールはぴったりで、ウナギの匂いもきにならず、これは美味しいと新しい発見を楽しむことができた。
想像だにしなかった組み合わせが魅力で、それ以来、ウナギというとピノを合わせたくなる。

ウナギを食べることになったこの日
Rがにこにこして持ってきたのがこのワインであった。



カラフルかつ愛嬌のある絵柄がかわいく、ジャケット買いしたのだという。

酔って気持ちよさそうに寝ている様子が姉に似ているとR.
その真偽はともかく、ワインはフルーティで、そこそこ濃厚でかなり美味しい。
飲み慣れない味だと思ってラベルを見てみると、グルナッシュ100%。
確かにいつも飲む味ではないが、美味。

ピノではないが、うなぎにはこちらも合う。
Rはピノより合うかもと、かなりの高評価だったが、そのセリフも頷ける。
1200円前後と、お手頃価格であり、かつこの味なら大満足なのだ。
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マールボロのワイン Mahi*Pinot Noir 2009

2011-11-26 | 赤ワイン in その他の世界
シドニーで姉妹のすっかりお気に入りとなったワインがある。
ニュージーランドのワインの名産地、マールボロ(Marlborough)地方のワイナリー、
Mahiのピノ・ノワール2009年である。
ローマ字読みして「マヒちゃん、マヒちゃん」と呼んでいた発音が正しいかどうかわからないが、
覚えやすくなんだか親しみやすい。
Mahiという言葉には「Out work, Our craft(私たちの作品、手作りの作品。)」という意味があるらしい。

出会ったのは、ブログでも紹介したGPOの地下にあるチーズワインバー。
チーズプラッターに合わせて頼み、気に入った姉はお持ち帰り用にも購入。

お店のメニューで薦められるほど、様々なチーズに合うことはもちろん、
おつまみがなくても、その優しくまろやかな味についつい優雅な気分で飲み続けられそう。
癖が全然なくて上品だけれど、決して軽すぎたり薄すぎたりすることはない。
なんだか豊かな心持になれるピノ・ノワールである。
何が出てくるかわからないディナーパーティに持っていっても大丈夫そうな気がする。

メルボルンや日本では見かけた覚えがないけれど、
これから注意して見ていて、あれば温かな気持ちになりたい夜のために買っておきたい。





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ボジョレー・ヴィラージュ・プリムー*ルロワ 2011

2011-11-22 | 赤ワイン in その他の世界
久しぶりに、両親と姉夫婦、四人が実家で食事を取ることになった。
前回はこの席に妹がいたが、今夜は少し寂しい会食となった。

今日も懲りずにボジョレー。
R氏によるプレゼントの、ボジョレーのうち一本を頂く。

選んだワインは、ルロワ。



上質なヌーヴォーということで選んだ一本だったが、
華やかな香りと、奥深い味わいは、軽いヌーヴォーとは一線を画す。

牛のマリネ、かぼちゃのマリネ、コンキリエのサラダなど、
母が腕を振るって作ってくれた数々の料理を、どれも美味しく味わう。

しかし、最もワインの味を引き立てたメニューは、
フランスパンをスティック状に切ってブルーチーズを塗り、
その上から蜂蜜を垂らしオーブンで数分焼いたパンであった。
温かいうちに頂くとブルーチーズの塩気が蜂蜜で調和されてマイルドになり、
一口かじった後にワインを飲むと、旨みが最大限に引き出されるような、そんな味に変わる。

実はこのレシピ、ボジョレーを買ったお店が同封してくれていたもの。
さすがによく考えられていると感心させられた。

母は数日前から、フルーツの盛ったケーキとボジョレーをあわせたいと言っており、
どしゃぶりの雨の中ケーキを求めて買いに走ったのだけれども、
残念ながらこちらは失敗。
生クリームやスポンジはワインの味を壊さないものの、
オレンジ、キウイといった果物を食べるごとにワインの味が激変し、残念な結果となった。

ボジョレーは、味が繊細な分、料理に合わせるのが非常に難しいと痛感したが、
この、ブルーチーズハニーブレッドは、一度騙されたと思って試して欲しい一品なのである。
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ボジョレー*パカレ

2011-11-18 | 赤ワイン in その他の世界
昨日、サプライズで母の元にワインが届いた。
R氏の計らいで、ボージョレー解禁日に合わせオススメの作り手さんのワインが送られてきたのである。

電話越しに明るい母の声。
父が仕事で一人の御飯だったが、素敵なお供が加わった。
早速開栓するとのこと、どれを選んだのと尋ねると、緑色のラベルという返事。
パカレ!
姉妹一押しのボジョレーである。(去年のパカレの記事はコチラ)



色はルビー色がちょっと明るくなった感じ。
コルクを抜いて拡がる香りに母は、若いー!と。

早速一口。
「おいしーい!」の声に想像だけで味わっている姉妹も満足。
フルーティで、柔らかくて、ワインにしては爽やか。
すぅぅっとのどに入っていく感じ。
飲みやすい!でも、アルコールも結構感じる。
総じて、
「お母さんの好きな味だよこれは。」

母はブログのためを思ってくれたか、一生懸命描写してくれた。
何より最後の「好きな味」という一言が嬉しい。

邪道かもしれないけど、果物が沢山乗ったケーキにも合いそう、とのこと。
そんな楽しみもボージョレーの味わい方の一つかな、と思う。

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Charles Ninot ボージョレー ヴィラージュ ヌーボー

2011-11-17 | 赤ワイン in その他の世界
ボージョレー・ヌーボー解禁だった今日。

ワイン通の方々は、ボージョレーに関していろいろと思うところがあるようだけれども
収穫祭のようなお祭りが好きな姉は、毎年この日を楽しみにしている。

夕ご飯はもちろんボージョレーに合わせたものをと思っていたが、
どうしてもチーズはほしい。
できればブルーやウオッシュタイプの、ワインを助けるものがいい。
ということで、仕事帰りにデパ地下によってみたのだ。

夕食前のひときわ混雑した時間ではあったが、遠くに黒い人だかりが見える。
もしやと思って近づくと、やっぱりボージョレーである。
試飲会がなされており、仕事帰りのOLさんやサラリーマンでごった返していた。

姉も参戦。
周囲を見渡すと、既にほろ酔いの方もちらほら。
妹もいないので、酔ってしまっては大変と、3本ほど狙いを定めて試飲してみる。
若くて酸っぱい味や、樽の香りをきかせた珍しいものまであらゆる味がそろっている。
一本どうしても飲みたかったものを購入し、チーズもそろえて帰宅した。

今年の一本目は、味馬手購入してみたCharles Ninot ボージョレー ヴィラージュ ヌーボー。



ボージョレーとは思えないほどのワインレッドではあるが、若くフレッシュな香りは健在。
酸味もなく、まろやかな甘みと風味が十分に生かされている。
口に含むと若さゆえなのか、ほんのかすかな泡が舌にピリリと寄ってきて、これまた若さが感じられて美味。
ボージョレーの若々しさが堪能できる味なのだ。

デパ地下で試飲したどれよりもはるかにおいしくて、満足。
合わせたつまみも美味だったが、写真に写っているオリーブについてはまた後程。
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アタ・ランギ クリムゾン・ピノ・ノワール 2009 Ata Rangi Crimson Pinot Noir

2011-03-03 | 赤ワイン in その他の世界

しばらく家をあけることになった前日、美味しいワインを飲むことにした。
今震災で大変なことになっている、ニュージーランドワインだ。

マーティンボローは、被災地とは離れているが、少しでも現地の産業を助けられればと、開けてみたのだ。

アタ・ランギ クリムゾン・ピノ・ノワール 2009である。




実は地震のあったクライストチャーチは母姉妹が訪れたテカポ湖の近くであり、そこでランチも取った街。
大聖堂も見て、その前の広場に出ていたお店も散歩がてら眺めたりした。
可愛らしい街という印象が強く、「今度ゆっくり来たいね」と話していたこともあり、地震のニュースを聞いた時は心を痛めたものだった。

このワインは華やかな香があるものの、味はドライで結構しっかりしているピノ。
いいワインだな、と、一口目から感じる味だった。

非常に風光明美なところの多いニュージーランド。
一日も早い復興を心より祈っている。


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