「ポッチャーン!」
作:フィリップ・コランタン
訳:ふしみみさを
発行所:朔北社
初版発行:2006年10月
縦開きの絵本って、絵がつながっていて、ダイナミックで、いつも気になるんです。
図書館の棚に並んでいても、規格外で飛び出した感じが目をひくんですよね
お腹を空かせたはらぺこオオカミが、ある晩、井戸の底にチーズを見つけます。
思わず身を乗り出したところ、ポッチャーン!
オオカミは井戸の中に。そして、チーズだと思っていたのは、水に映った月だったのです。
その上オオカミは、井戸から出る方法まで考えなくてはならないのです。
そこへブタが来て、何をしているのかオオカミに尋ねます。
オオカミは「チーズが食べきれないほどある」とブタをだまし、つるを伝って降りてくるよう言うのです。
オオカミを水汲み桶に乗っかりブタを捕まえようとしますが、ブタと入れ替わりに地上へ。。。
ブタが騙されたと悔しがっているところに、今度はウサギの一家が。
ブタは「水の中ににんじんがゴロゴロしている」とウサギを騙し、桶に乗って降りてくるよう言います。
ウサギの一家が降りてくると、つるの反対を持っていたブタは地上に。。。
そこへ再びはらぺこオオカミが。井戸の上からウサギを見て笑っています。
ウサギはオオカミを騙そうとしますが、オオカミもさすがに騙されません。
でも、「チーズなんてないよ。ここはウサギの井戸だから。いるのは丸々太ったウサギだけさ!」
このセリフを聞いた途端、オオカミは何もかも忘れ、思わずつるに飛びついて………。
オオカミがちょっぴり可哀そう!?
でもそんな有りがちなパターン、これはこれで楽しいのかもしれません。
余談ですが…
このお話を読んで、以前読んだ絵本に、ちょっぴり似たようなものがあったことを思い出しました。
「どうするどうするあなのなか」
これも縦開きの絵本。
一緒に穴に落ちてしまった山猫と野ねずみが、どうやったら穴から抜けられて、どうやったら食べられずに済むか、どうやったら食べられるか…そんな楽しい攻防戦が描かれたお話。
もうひとつ…
縦開きってことで、
「ちか100かいだてのいえ」
「つきのぼうや」
縦開きの絵本って結構あるんですね
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