えほんじかん

さほど本を読まない母と、全く絵本に食いつかないわが子で読書にチャレンジ

ポッチャーン!

2012-03-25 11:05:43 | どうぶつ(いきもの)

「ポッチャーン!」
作:フィリップ・コランタン
訳:ふしみみさを
発行所:朔北社
初版発行:2006年10月



縦開きの絵本って、絵がつながっていて、ダイナミックで、いつも気になるんです。
図書館の棚に並んでいても、規格外で飛び出した感じが目をひくんですよね


お腹を空かせたはらぺこオオカミが、ある晩、井戸の底にチーズを見つけます。
思わず身を乗り出したところ、ポッチャーン!
オオカミは井戸の中に。そして、チーズだと思っていたのは、水に映った月だったのです。
その上オオカミは、井戸から出る方法まで考えなくてはならないのです。

そこへブタが来て、何をしているのかオオカミに尋ねます。
オオカミは「チーズが食べきれないほどある」とブタをだまし、つるを伝って降りてくるよう言うのです。
オオカミを水汲み桶に乗っかりブタを捕まえようとしますが、ブタと入れ替わりに地上へ。。。

ブタが騙されたと悔しがっているところに、今度はウサギの一家が。
ブタは「水の中ににんじんがゴロゴロしている」とウサギを騙し、桶に乗って降りてくるよう言います。
ウサギの一家が降りてくると、つるの反対を持っていたブタは地上に。。。

そこへ再びはらぺこオオカミが。井戸の上からウサギを見て笑っています。
ウサギはオオカミを騙そうとしますが、オオカミもさすがに騙されません。

でも、「チーズなんてないよ。ここはウサギの井戸だから。いるのは丸々太ったウサギだけさ!」
このセリフを聞いた途端、オオカミは何もかも忘れ、思わずつるに飛びついて………。


オオカミがちょっぴり可哀そう!?
でもそんな有りがちなパターン、これはこれで楽しいのかもしれません。



余談ですが…

このお話を読んで、以前読んだ絵本に、ちょっぴり似たようなものがあったことを思い出しました。
  「どうするどうするあなのなか
これも縦開きの絵本。
一緒に穴に落ちてしまった山猫と野ねずみが、どうやったら穴から抜けられて、どうやったら食べられずに済むか、どうやったら食べられるか…そんな楽しい攻防戦が描かれたお話。


もうひとつ…

縦開きってことで、
  「ちか100かいだてのいえ

  「つきのぼうや」 


縦開きの絵本って結構あるんですね



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ティッチ

2012-03-22 11:26:00 | ひと

「ティッチ」
作:パット・ハッチンス
訳:いしいももこ
発行所:福音館書店
初版発行:1975年4月


パット・ハッチンスの絵本。
読みたいと思いながら、ついつい今頃になってしまいましたが、わが子はすでに幼稚園で読んでもらっていたとのこと。
遅れをとりましたっ


ティッチは小さな男の子。
ティッチには、ちょっと大きいメアリというお姉さんと、ずっと大きいピートというお兄さんがいました。

ピートはとっても大きな自転車、メアリも大きな自転車、でもティッチは三輪車。
ピートは木の上まであがる凧、メアリも家の上まであがる凧、でもティッチは風車。
ピートは大きな太鼓、メアリはラッパ、でもティッチは小さな木の笛。

大きいピートとメアリは立派な持ち物ばかりで、いつだって誇らしげなんです。
で、ティッチはと言えば、上の二人より小さなものばかりで、とっても不満気。

でも最後に三人が持っている物、これで状況は変わります。
ピートは大きなシャベル、メアリは大きな植木鉢、そしてティッチはとても小さな    
ティッチのが一番小さいけれども、一番必要で、一番大きい!!
それを差し出したティッチの誇らしげな顔がとっても爽快で、思わず笑ってしまいました。


小さいながらも上の二人と同じでいたい、ティッチの背伸びした姿。
小さいうちは思い通りにならないこともたくさんあるのでしょうが、そういった中で成長するこどもの姿ってとても微笑ましいです。
わが家は兄妹なしのひとりっ子なので、こういう成長ってなかなか見られないのが残念ですウ~ン、ホント残念!!



昨日ですが、夏以来となる身体測定をすべく、市の保健センターに行ってきました。
あ…わが子のです

夏に測った時に94cm。
最近はどれだけ大きくなってもいいように!と洋服も余裕を持って110cm。
さすがに100cmは越えたかと思いきや。。。
   ←98.5cm。体重に関しては半年で500gしか増えておらず。

小さいぞ、薄々感づいてはいたが、小さいぞ
ま、幼稚園入園前で離れることをちょっぴり寂しく感じる母としては、
ゆっくりな成長…それもまたいいもんですけどねフフフ



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よるのようちえん

2012-03-19 08:59:45 | ようちえんのおはなし

「よるのようちえん」
作:谷川俊太郎
絵・写真:中辻悦子
発行所:福音館書店
初版発行:1998年5月


気になるタイトルと、不思議な表紙に魅かれて手に取った絵本。
谷川俊太郎さんの響くような言葉の数々がとっても楽しいです


みんなが帰った後の幼稚園。
誰もいないはずなのに、そこにいたのは    


   そっとさんが かおをだしました   そっとさんは きょろきょろりん
   さっとさんも います   さっとさんは さっさかせ
   じっとさんは じっとして    じっとさんは ぷんぷくりん


幼稚園の廊下にも、お部屋にも、園庭にも、次々と○○さんたちが集まってくるのです。


   そっとさんとすっとさんとさっとさんと  じっとさんとぜっとさんともっとさんと
   ぬっとさんとぱっとさんとぽっとさんと  おっとさん  みんなでなんにん?


何をして遊んでいるのでしょう? 
おにごっこ?かくれんぼ?遊具で遊んでいるのでしょうか?
とっても楽しそうな様子なんです。

そして空が明るくなってくると、みんな……。


遊んでいたのが何なのかは書かれていませんが、巻末にある歌の歌詞には、
『ゆめのこどもがあそんでいる』と、あります。

こどもたちがいない夜の幼稚園。
そこにも目に見えない笑顔や、聞こえない笑い声が響いているのでしょうか



未就園児クラスが終了してから入園式までの、長~い長~い春休み。
ここは幼稚園へ行きたい気持ちを維持するためにも、絵本にも一役買ってもらわねば!
                             …と幼稚園の絵本を選んでみている訳です。

しかし、わが子の気持ちを幼稚園に向かわせている一方、母はと言えば…。
入園グッズの存在から目を背けている最中ですミタクナイ、ヤリタクナイ、トニカクワスレタイ。
どうにもこうにもやる気が起きず、すでに購入済みの布地をとりあえず片付けてみました
だって、見るたびに心が痛むんですもの。。。(←ならばやってしまえばいいのですが。)
とりあえず何もしないのもなんなので、お道具箱etc.に名前を付けてみましたっ

誇らしげに言ってみましたが、状況は全く好転していません。
あぁ…気が重い日々がしばし続きます(号泣)



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1年

2012-03-11 11:04:53 | 母のひとりごと
まず、はじめに ―――
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災地の一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます



震災から1年。


今日という日を、特別な思いや、複雑な気持ちで迎える方も多くいらっしゃるかと思います。


私はと言えば、被災地に足を運ぶことも、特別な何か支援をすることもできず、
ただただ自分の気持ちの中で復興を願うばかりの1年でした。

復興   被災地は確実に復興に向かっているのだと思います。

私の住んでいるところでは、農作物から基準値を超える放射性セシウムが検出されてしまったり、
最近では、被災地からのがれきの受け入れについての住民説明会が開かれたり、
何となく後ろ向きなことも、いまだにあるのが現状なのかもしれません。


みんながそれぞれ思うことがあるとは思いますが、確実に一歩一歩進んでいける…
そんな毎日が震災で心を痛めた全ての人に訪れますように。

私も微力ながらも、何かしら復興の手助けとなることができるよう、
日々気持ちを強く持って生活していこう。

そんな風に心新たにまた新しい1年を迎えようと思います。


     被災された方々、辛い思いをされた方々  全ての方に多くのしあわせが訪れますように

なきむしようちえん

2012-03-10 08:29:47 | ようちえんのおはなし

「なきむしようちえん」
作:長崎源之助
絵:西村繁男
発行所:童心社
初版発行:1983年11月


ひとりの女の子の入園式からの1年間を追ったお話
入園前や入園して1年経った頃にぴったりな1冊なのです。



幼稚園の入園式の日、ひとりだけ泣いている子、それは、みゆきちゃんって子です。
みゆきちゃんは、その後も毎日泣いてばかり。
お母さんと離れる登園時も、お友達にからかわれた時も、とにかく泣いてばかりなのです。

そんなみゆきちゃんの幼稚園での1年間。
ヤギの餌やりでは、ついてくるヤギが怖くて、餌をやれずに逃げ出します。
幼稚園の畑では、「おててがよごれちゃうもん」と言って、土いじりはしません。
林の中のターザンロープの遊具は「こわいから、いや」と、遊ぼうとしません。

でもある時をきっかけに、みゆきちゃんは変わって行きます。

  幼稚園でのお泊まり会。
  おいも掘り&焼き芋大会。
  寒さに負けず、凧揚げ。
  冬には園庭で、そり滑り。

そして、1年経った入園式の日。門の前には泣いている子が。
でもみゆきちゃんではないのです。
みゆきちゃんは、その子に向かって言います。

 「ようちえんは怖くないわよ。おともだちがいっぱいいるし、うさぎさんもいるし、
  おいももあるし、やさしいおばけもいるわよ。だから泣くのはよしなさいよ」

入園から1年   そこにはすっかりお姉さんになったみゆきちゃんの姿があるのです。

幼稚園での季節感あふれる日々が、西村さんの素敵な絵で描かれています。
そして、みゆきちゃんの成長を手に取るように感じ取ることができますよ



昨日わが子の幼稚園(プレクラス)が終了しました
1年間長いようで、短かったかなぁ。
…とは言うものの、始めての母子分離で、まぁ~苦労しました
とにかく号泣号泣号泣でしたから。

幼稚園の日は朝からテンションが低く、着替えひとつとってもぐずぐずぐずぐず。。。
別れ際には母の足にへばりつき、先生に抱えられてお部屋へ。
ようやく慣れてきたと思っても、GWや夏休み等々長期休暇で振り出しに戻り、
なんと3学期に入っても涙ぐむという、情けなさ

そんなわが子を先生は、
『お話が好きで自分で話したことで笑いが止まらなくなる、そんなひょうきんな面がある』と。
最初の泣き虫から思えば、これも大きく成長した証ということで(苦笑)


4月からは年中さんで入園 どんな幼稚園生活になるのか楽しみです。

あ…それより何より、長期休暇後のバス通園は大丈夫だろうか。。。
家の前で足にへばりついての号泣は勘弁していただきたい。
ちょっとばかし不安を感じている母であります



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