えほんじかん

さほど本を読まない母と、全く絵本に食いつかないわが子で読書にチャレンジ

じゃがいもポテトくん

2012-06-23 09:44:13 | たべること

「じゃがいもポテトくん」
作:長谷川義史
発行所:小学館
初版発行:2010年7月


前記事のカレーに続き、またもや食べ物の本です

作者の長谷川義史さんが、各地で行ってきた講演会で“歌い聞かせ”し、絶大な人気を博したお話が絵本になったそうです。(詳細は小学館のHP参照)


じゃがいものじゃーむすは、家族親戚みんなで北の国からある八百屋さんにやってきます。

土曜日の朝、父さんのじゃっくが山田さんの奥さんに買われて行って、
土曜日の夕方、母さんのじゃじゃりんが、吉田さんの奥さんに。
日曜日の朝、妹のいもーぬが、田中さんの奥さんに。
そしてとうとう、じゃーむすも、大木さんの奥さんに買われて。。。家族バラバラ。

悲しい話です……。(←と、本の中に書かれています。)

そして月曜日のお昼、場所はどこかの幼稚園。
みんながお弁当のふたを開けると……。

  「じゃ、じゃーむすじゃないかー。」
  「と、とーさんじゃありませんか!」
  「そのこえはじゃーむすね!」
  「か、かあさんじゃありませんか」

そんな会話が(笑)。

離れ離れになってしまったじゃがいもの一家。
コロッケ、ポテトサラダ、ポテトフライ…etc.それぞれが色々なおかずに姿を変え、
幼稚園で再会を果たすという、何とも分かりやすく、感動より笑いがこみ上げるお話なのです


ちょっと大げさな、妙に芝居じみたセリフ。
悲しい話だと言うのに、ひたすら笑える。
案の定、わが子も大ウケでしたケラケラケラ…お話会で人気なのも納得ですよね。



じゃがいもかぁ…
わが家の家庭菜園(と言う名の花壇)では狭すぎて、毎年じゃがいもは断念しちゃってます。
プランターでもできるようなので、チャレンジしてみたいとは思っているのですが、なかなか。

しかしこの時期になると毎年、母の実家&旦那サンの実家から新じゃがが届きます。
今日あたりお天気もいいので、各実家ではいも掘りをしているのではないかと。

先日旦那サンの実家から、試し掘りをしたとのことで、おすそわけ第1弾が届きました~。
   
やっぱり新じゃがはこれが一番と言わんばかりに、ふかして、じゃがバターにしました
次は何がいいかなぁ…
料理のレパートリーの狭さは天下一品なので、多分ポテトサラダあたりでしょうけど

毎年のことながら、旬っていいもんですね~心が踊ります♪



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パパ・カレー

2012-06-20 09:16:57 | たべること

「パパ・カレー」
作:武田美穂
発行所:ほるぷ出版
初版発行:2011年3月


表紙を見た瞬間、中身を期待せずにはいられなかった絵本ですフフフ。


   パパ・カレーの材料は?
   牛肉 たまねぎ じゃがいも にんじん しょうが にんにく カレールウ
   それから    ○○○

牛肉は、大きく豪華にゴロンゴロンと角切り。
たまねぎさくさく、にんじんこっとんこっとん、じゃがいもざっくざっく…
手際良く材料を切っていくパパの手元が描かれています。

楽しいのは絵だけじゃない。切ったり、炒めたりする音!!
油が跳ねて、湯気が出て、フライパンや鍋の中は、もうリアルにカレーなんです
野菜を煮込んで、ルウを入れて、隠し味の○○○を入れれば、パパ・カレーの完成。


ゴロゴロ大きめな野菜やお肉の入った豪快なカレー。
食べたくて仕方なくなります。
ちなみに、隠し味はなんだか分かりますか?わが家では入れたことないので、今度入れてみようかと
その時にはビニールに入れた○○○をつぶすのは、絵本と同じくわが子の役割かもしれません。



一昨日、旦那サンがご飯を作ってくれました。
メニューはもちろん、カレー

細々&ちまちまとした性格が出るのか、わが家の“母・カレー”は、ちっちゃな具になりがち。
おまけに無精者。圧力鍋で短時間で作り上げてしまうので、具が消滅しかかることも
男料理らしく、野菜がゴロゴロゴロゴロ……そんな『おとうさん・カレー』には否応なくテンションも上がります。
わが子も母も大喜びイタダキマース!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・何か忘れているようなナンダロウ??

あ……写真撮り忘れたーーっお腹も空いてたしさ、慌ただしく食べ始めてしまった訳で。。。
おかわりだってしたけど、写真の“しゃ”の字も思い出すことなく完食


そんな旦那サンの先月のお料理 写真が残っていたので、とりあえずコレで(笑)
    ポトフです。

いつでも大歓迎、メニューはおまかせしますので、またぜひお願いします



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チキンスープ・ライスいり ー12のつきのほんー

2012-05-23 09:09:56 | たべること

「チキンスープ・ライスいりー12のつきのほんー」
作:モーリス・センダック
訳:じんぐうてるお
発行所:冨山房
初版発行:1986年8月


GW明け間もなく、モーリス・センダックさんのご逝去のニュースを聞き、大変残念に思いました。
ご冥福をお祈りするとともに、遺された名作を大切に大切に、こどもたちに読みつないでいきたいと改めて感じました。


数多くの名作はありますが、わが子がものすごくはまった1冊。それがこの絵本なのです。
副題に『ー12のつきのほんー』とありますが、1月から12月、いつ食べてもチキンスープは美味しい!と言ったお話。

1月はスケートしながら、2月は雪だるまのお誕生会で、3月は風がドアを壊して飲みに来て、
4月は旅先でスープのことばかり考えて、5月は……

そんな具合に、人だけでなく、動物だって、植物だってなんだって、みんな“チキンスープ・ライスいり”が大好きなんです。
 
一部抜粋します。
   
    OCTOBER は 10がつ。
    おきゃくを よぶんだ、このつきは。
    まじょと こおにと ゆうれいが、
    おきゃくに なって やってくる。
    チキンスープ・ライスいりに、
    トースト ひたして ごちそうしよう。
    1かい ほ、ほ、ほーう
    2かい ほ、ほ、ほーう
    こわい こえして よろこぶぞ、
    チキンスープ・ライスいり。

詩のようなリズミカルな文章と、繰り返される“チキンスープ・ライスいり”のフレーズ。
読めば読むほどチキンスープが飲みたくなること間違いなしですよ


この絵本1冊で買えるのはもちろんなのですが、小さい絵本4冊(『アメリカワニです、こんにちは』『ジョニーのかぞえうた』『チキンスープ・ライスいり』『ピエールとライオン』)がセットになったものもあります。
どうせ揃えるなら…と思って、わが家はこのセットです
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さて、これだけチキンスープと連呼され、なんとも思わない訳もなく、わが子より連日のようにチキンスープの催促が続いておりました。
ってことで先日、チキンスープ(←って言っても、鶏肉入ったコンソメスープ的なもの)
作りました!10月になぞらえて、パンも浸したいって言うもんだから、パンだって焼きました。
でもパンが焼き上がるのが待てなかったわが子、結局別々に堪能となりましたが…
  

ここ最近、周囲では胃腸系にくる風邪が流行っているようです。
わが子も、そして母も、風邪ではないものの若干疲れが胃腸にきていたので、この手のやさしい味のスープは大歓迎
次は手羽とかで作ってみよう♪



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ブタベイカリー

2012-02-16 09:26:06 | たべること

「ブタベイカリー」
作:角野栄子
絵:100%ORANGE
発行所:文渓堂
初版発行:2007年3月


角野栄子さんの絵本です
またもや不思議な世界観に迷い込んでしまいそうなお話です(笑)。


   『パン屋さんです。
    名前は、「ブタベイカリー」持ち主はブタさん。
    でもブタではありません。ぷっくり太ったおじさんです。』

こんな気になる文章から始まるお話。どんな話だろうかと気になって、気になって。
結論から言いますと、何度読んでも依然として話を掴み切れない…しかしまた読んでしまう。。。
そんな謎の魅力につつまれたお話(笑)


ブタさんが作るパンは、ボールパン、リンゴパン、くつパン、でべそパン、鼻パン、耳パン……etc.
そして忘れてはいけないのが、ブタのはなパンと、ブタのしっぽパン。 ※「ブタベイカリー」だから当然だそうです。
ブタベイカリーはお店を持たず、車で移動販売するのです。

ある日、「ブタベイカリー」は焼けたパンを持って、1丁目の角に止まります。
花屋さんはチューリップパン、八百屋さんは大根パン、おじいさんは眼鏡パン…みんな様々なパンを買っていきます。
いつも最後に残ったべたべたパンを買うのは、野良犬さん&野良猫さん。

次の日は、2丁目の角で止まります。
ここはグランドの近くなので、ボールパンが売れます。色々なボールパンがあるのです。
で、最後に残ったべたべたパンは、野良犬さん&野良猫さん。

この町には3丁目までしかなく、「ブタベイカリー」はかわりばんこに町内を回っているのです。
しかしある晩、暗がりから声がします。
「ブタベイカリーさん、お願いがあります。明日は4丁目の角に売りに来てくださいませんか?」と。
4丁目などあるわけないのですが、話によると3丁目を右に曲がって、まっすぐ走っていれば着くとのこと。
ブタさんはちょっとためらいますが、しっぽパンをみんなが食べたがっているという話を聞き、行ってみることにするのです。


4丁目、誰が買いにきたのでしょう?どんなパンが売れたのでしょう?
そして最後に残ったべたべたパンの行方…
          というか、べたべたパンって一体
想像膨らむ謎な絵本。でも美味しくて楽しいときたもんなら、こどもは大好きなお話なのです♪



わが子、これを読んで感化されないわけもなく、向かった先は…
お得意の小麦粘土
↓↓そして誇らしげに作り上げたのがコチラ 

  ※残念ながら絵本の物とはかなり違います まだ模倣する力は兼ね備えていないようです(笑)

本当のパンでも作れるということを、わが子はまだ知らない。
わが家のホームベーカリーは食パンしか焼けないと思っている様子。

母も近い将来、「ブタベイカリー」を開店させてみようかなぁ


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おなべおなべにえたかな?

2012-01-28 11:35:23 | たべること

「おなべおなべにえたかな?」
作:こいでやすこ
発行所:福音館書店
初版発行:1997年8月



こいでやすこ(小出保子)さんの絵本です。
季節的にはもう少し先、春にぴったりなお話です



ある春の日、きつねのきっこは、山向こうの大ばあちゃん家へ行きます。
途中野原で出会った、イタチのちいと、にいと一緒に。
もうすぐスープが煮えるという時になって、大ばあちゃんは人助けのために家を離れることに。
スープの番をするように、きっこたちは頼まれます。

「おなべおなべにえたかな?」みんながお鍋に聞くと、
「コト コト コト  にえたかどうだか たべてみよ コト」とお鍋は答えます。
そこできっこと、ちいと、にいは味見をしますが、まだにんじんが固い。

しばらくして、みんなは再びお鍋に尋ねます。「おなべおなべにえたかな?」
するとお鍋は「フツ フツ フツ  にえたかどうだかたべてみよ フツ」と。
今度は一味足りない。そこでバターをひとさじ入れて……。

美味しくできるまで味見を繰り返す、きっこ&にい&ちい。
当然お鍋の中のスープは減って行き…ついにはお鍋から煙が!!!!

でもここからが、しゃべるお鍋のいいところ♪
「ジュー ジュー こげつく。 はやく おみずをいれておくれ ジュー」
次はざるの中のお豆も、お豆が煮えたら塩、コショウ……
さっきまでの大惨事が嘘のよう~思わず笑顔がこぼれるラストです


こいでやすこさんの描く絵って、とても表情が優しく温かみがあって大好きです。
そして、このお話は言葉も軽快でテンポもいいので、(わが子は4歳ですが)もっと小さなうちから楽しめただろうと思います。



昨日幼稚園に行ったわが子、帰ってきてからずっと……ぶつぶつ歌っていました。
 「あーぶくたった にえたった  にえたかどうだか たべてみよ  むしゃむしゃむしゃ…」

懐かしい!母の古びた頭の引出しがまたひとつ開きました

  あーぶくたった 煮えたった  煮えたかどうだか 食べてみよ  
  むしゃむしゃむしゃ   まだ煮えない
  あーぶくたった 煮えたった  煮えたかどうだか 食べてみよ
  むしゃむしゃむしゃ   もう煮えた

  戸棚にしまって  鍵をかけて  かちゃかちゃかちゃ
  お風呂に入って  ごしごしごし
  お布団敷いて  電気を消して寝まーしょ

  とんとん  何の音?
  木が揺れた音  あーよかった
   (※これを何回か繰り返したような…)

  とんとん  何の音?
  おばけの音―――!!!! 

地域によって色々なうたい文句があるようですが、私の記憶はこんなもんです。
そして、わが子の歌には意味不明な言葉(聞き間違いかと…)もありますが、おおよそこんな感じでした

伝承遊びって、すごいです。
時代を越えて、人と人とでつないできているのですから。
それを教える機能が薄らいだ家庭や地域にとっては、幼稚園で教えてくれることがとっても有り難いものです。

幼稚園で習ったことをわが子が誇らしげに披露してくれるたびに、少しばっかり童心に戻れる母なのであります。



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おもちのきもち

2012-01-14 11:18:23 | たべること

「おもちのきもち」
作:かがくいひろし
発行所:講談社
初版発行:2005年12月


お正月にぴったりな1冊。…と言いつつ、正月はとうに過ぎ去っていますが
これを読めば、おもちの気持ちがばっちり掴めます(笑)


おもちも大変なんです。

お餅つきでは、何度も頭を叩かれ、
兄弟たちは、のし棒でペッタンコに伸ばされ、プッチンとちぎられ…。
あんこや、きな粉つけられて、ひどい場合は納豆に混ぜられねばねば。

そんな話をしてくれたのは、たごさくさんちの鏡もち。
いつ何時食べられるかわからない恐ろしさから、このたび逃げ出すことにします。

鏡もちは必死に走って逃げだします。
あまりに一生懸命走ったので、お腹が空いた。
そういえば人間は美味しそうにお餅を食べていた    そこでちょっとだけ味見をしてみることに。

自分で自分を食べるおもち。
あまりの美味しさに止まりません。
自分の足(と言っていいのだろうか?)の方から食べて、気がつけばリング状になったおもち。
ところがなんだか体が硬ーくなってきて……

どうしてそんな形になっちゃったんだか。
たごさくさんたちは不思議がります。
そう、それはおもちに聞いてみないと分からないんですよね。



みなさん、鏡開きはされましたか?

お餅つき…母の実家も、旦那サンの実家もやる慣習がないんです。
となると、そう滅多に経験できるものではないんですよね。

昨日は幼稚園でお餅つきがありました。
みんなでついた、つきたてのおもちって格別ですよね~
12月からちょっぴり楽しみにしていたのです。

・・・・・・・・・・・・と思ったら、親は不参加。こどもだけでありました

持ち物の中には、“おべんとうばこ…お皿として使います。また、残ったお餅を持ちかえります”と。
お餅に、野菜たくさんの汁物に
先生総動員、係の父母も集まって、にぎやかに行われたようです。

楽しく&美味しい思い出と共に、わが子帰宅。
そういえば…と、持ち帰ったお弁当箱を開けると。。。

・・・・・・・・・・・・残ったお餅など皆無。完食ですっ!母、ちょっぴり期待外れで凹みました


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