「おばけサーカス」
作:佐野洋子
発行所:講談社
初版発行:2011年10月
1980年に銀河社から発行、後に絶版となっていた絵本が、講談社により復刊されたものだそうです。
30年以上経っても全く色褪せることない、佐野洋子さんの描くちょっと不思議な世界
ついついのめり込んでしまします。
真っ赤な太陽が沈む真っ赤な広場に、サーカスがやってきます。
あっという間にテントができ、そこには『おばけサーカス』と書いてあるのです。
夜になると、テントの中には本物のおばけが。
おばけのお父さんの団長さんと、おばけのお母さんと、おばけのおじいさんと、おばけのおばあさんと、
おばけのお兄さんと、おばけのお姉さんと、おばけのこどものペロペロ。
練習が始まります。
お父さんはムチを鳴らしながら「おれたちが本物だとばれないようにな」「しかしあんまり人間そっくりにやっても面白くない」「ほどほどにな」と。
おばあさんがぶるるんと震えると、舞台には2匹の猫現れ、かろやかなダンスをしてみせます。
お父さんはムチを鳴らしながら「だいたいよろしい。おばあさん、あんまりうまく消えないでくださいよ」と。
おじいさんが震えると、くまの自転車乗り。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
最後はお母さんとペロペロ。お母さんがシルクハットの中から何匹も何匹も小さなペロペロを取りだすのです。
家族に拍手喝采されるとペロペロは嬉しくなりすぎて、震え続けます。
そしてテントの中はペロペロだらけに。
そんな練習を終えた後、最後の仕上げは人間に化けること。
人間の団長さんのお父さん、お母さん、お兄さん、お姉さん、おじいさん、おばあさん。
そして最後に足だけおばけの小さな人間のこども。
お父さんは情けない顔をするのです。
太陽が上がるころ、人々が広場に集まりますがそこに『おばけサーカス』の姿は
おばけたちが“ほどほどに”やるサーカス。
“ほどほどに”がまだうまくできないこどものペロペロがとても愛くるしい!
増えすぎてしまったペロペロのお尻を叩いて叱るお父さん、抱きしめて褒めるお母さん。
ふたりの相反する接し方に、これまた深い愛情を感じてしまいました
わが家にも最近変身願望を持つものが存在します。
思いっきり“ほどほどに”なのに、本人ときたら、すっかり“なりきり”ですから
ここ半年ほどで、スーパー戦隊にドハマりしたわが子
決して最近のものだけがヒーローではありません!
わが子がハマったのは、35戦隊と呼ばれし過去35年間のスーパー戦隊全て。
それこそ母がリアルタイムで見ていた戦隊モノもです(年代がバレるのでどれとは言いたくないのですが)
中でも一番のお気に入りは『ゴレンジャー』
そんなわが子の無理難題にでも母は応えなくてはならないのです。
作らされました。お面 売っていなければ作らなくてはならないのです!
マントは、アンパンマンが唯一のヒーローだった頃に調達したもの
どうでしょう?ポーズも気分もバッチリ。
夏休み中こんなことばっかりですから。。。
あ~体力有り余ったわが家のスーパー戦隊。早く幼稚園へ行ってくれないかなぁ…
母はここ最近そんなことばかり考えてしまいます(苦笑)。
↓応援お願いします↓
「サーカスって何?」と言われ説明に言葉を詰まらせた母に、応援のクリックお願いします
にほんブログ村
※ブログランキングに参加中デス。1日1クリックで1票投票されます。